こちらはこれからスキンケアを始めようと考えている男性に向けて書いた記事です。
最近は男性も美意識が高まってきているかと思いますが、それでもまだ女性と比べるとスキンケアの習慣は低いのではないでしょうか。
スキンケアにちょっと興味はあっても、
何を使えばいいのか分からない
めんどくさい
と思ってしまうことも要因にあるのではないでしょうか。
そこで今回はそんな男性に向けて、おすすめの成分やその成分が配合されたアイテムをご紹介したいと思います。
1品だけでケアできるアイテムも紹介しますので、ぜひスキンケアを始めるきっかけになれば幸いです。
ぜひ最後までご覧ください。
男性の肌はダメージケアが必要
男性の肌はダメージケアに重点を置くべきだと私は考えています。
なぜなら、男性の肌は女性と比べて、以下の違いがあるからです。
- 皮脂の分泌量
- スキンケアの習慣
- 紫外線対策の習慣
- 髭剃りの習慣
これらの違いから、男性の肌は女性と比べてダメージリスクが多いと言えます。
そのため、もしかしたら女性以上に男性の肌はケアを必要としているかもしれません。
そして、日常ダメージをケアできる成分や、アイテムを選ぶと効果的なスキンケアにつながると考えられます。
以上の観点から、おすすめの成分やスキンケアアイテムを次にお伝えします。
男性の肌ダメージに関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者が解説】女性より男性の方がスキンケアは必要!?男性のケア方法とは??」も是非ご覧ください。
おすすめの成分
ダメージケアできる化粧品の成分は非常に多くあり、その効果としては、抗炎症効果と呼ばれます。
その中でも汎用されていて、お値打ちに手に入りやすい成分をピックアップしました。
それが以下の成分です。
- グリチルリチン酸ジカリウム
- ナイアシンアミド
- CICA成分
これらの成分について、もう少し詳しくお伝えします。
グリチルリチン酸ジカリウム
グリチルリチン酸ジカリウムは、化粧品の抗炎症成分としては最もメジャーと言ってもいいかもしれません。
それほど実績が十分ある成分です。
甘草という植物から抽出される成分で、肌荒れケアの化粧品でよく見かけます。
化粧品、医薬部外品の配合濃度範囲であれば、安全性も高いと考えられており、安心して使える成分です。
抗炎症成分として、非常にスタンダードで実績ばっちりなので、肌への安全性なども気にされる方は、グリチルリチン酸ジカリウムから使い始めるのがいいです。
グリチルリチン酸ジカリウムは。、特に医薬部外品で広く使われており、「肌荒れ・荒れ性」の効果効能が国に認められています。
重要なのが、医薬部外品の有効成分として配合されていれば、効果効能が期待できる配合量にちゃんとなっていることです。
化粧品では、非常に少ない配合量である場合もありますが、医薬部外品ではそれが許されていません。そのため、グリチルリチン酸ジカリウム配合の化粧品をお求めの場合、医薬部外品で有効成分として配合されているものをおすすめします。
医薬部外品に関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者が解説】化粧品と医薬部外品の違いとは?」も是非ご覧ください。
グリチルリチン酸ジカリウムはスタンダードな抗炎症成分。
実績があるので、肌リスクを抑えつつダメージケアしたいならこちらがおすすめ。
ナイアシンアミド
ナイアシンアミドは近年非常にメジャーな成分になってきています。
ビタミンB3の一種で、少し前から抗シワの成分としていろいろな化粧品に使われるようになってきました。
グリチルリチン酸ジカリウムと同様に医薬部外品の有効成分でもあります。
ナイアシンアミドには、主に以下の効果があります。
- 美白
- 抗シワ
- 抗炎症効果
- セラミド合成促進効果
- 皮脂分泌抑制効果
沢山の効果がありますね。
抗炎症効果はもちろん、美白や抗シワ効果まであるので、女性にも大人気の成分です。
また、セラミド合成促進効果によって、肌のバリア機能に必要なセラミドが作られやすくなるので、ダメージケアが大切な男性にはとてもありがたいです。
さらに、皮脂の分泌量を抑制してくれる効果もあるので、皮脂が多く、テカリやニキビが気になりがちな男性には強い味方になってくれると思います。
以上のように、男性にとって嬉しい効果が沢山あるので、ナイアシンアミドは男性に最もおすすめしたい成分の一つです。
グリチルリチン酸ジカリウムよりも、さらに幅広い効果が欲しくなったらナイアシンアミドがおすすめです。
最近では以下の様なナイアシンアミド高配合の化粧品も見られ、簡単に使えるようになっているのもポイントが高いです。
こちらのワンシングの化粧水はナイアシンアミド10%配合です。
最近は余計な成分は入れず、ナイアシンアミドに特化して、10%を超えるような高濃度アイテムが増えてきました。
ナイアシンアミドは幅広い効果を持つ。
抗炎症だけでなく、抗シワや皮脂分泌抑制など嬉しい効果が多くおすすめの成分。
CICA成分
CICA成分とは、アジアの伝統的な薬草ツボクサという植物由来の成分のことを言います。
成分名称では、ツボクサエキスやマデカッソシドがメジャーです。
これらの成分には抗炎症作用や肌の修復効果があるとされています。
そのため、CICA化粧品はダメージケアに特化したアイテム設計がされています。
マスク生活による肌トラブルへの需要に合わせて、注目度が増してきているようです。
ダメージケアアイテムとして比較的新しいトレンドの成分となります。
そして、CICA成分を配合したアイテムには、CICA成分にも抗炎症作用を持つ成分が配合されていることが多いです。
CICA成分と一緒に配合されている抗炎症成分では、ナイアシンアミドがよく見られます。
ナイアシンアミドの抗炎症効果で、CICAアイテムの効果の下支えをしているようです。
ですので、CICAアイテムを選べば、多くの場合でCICA+ナイアシンアミドの抗炎症効果が期待できます。
CICAに関して詳しくは、
この「元化粧品開発者が解説。話題のCICA(シカ)の特徴と、おすすめの選び方。」も是非ご覧ください。
CICA成分はツボクサ由来の成分の総称。
最近流行の成分で、特にダメージケアに特化した成分。
特におすすめな成分はナイアシンアミド
3つほどダメージケア向けの成分をお伝えしましたが、一番のおすすめはナイアシンアミドです。
以下の理由が挙げられます。
- 肌への良い効果が多い
- 医薬部外品の有効成分でもある
- コスパの良い高配合の化粧品がある
それぞれもう少し詳しく説明します。
肌への効果が多い
先ほどお伝えした通り、ナイアシンアミドは肌に良い効果がたくさんあります。
抗炎症効果はもちろんですが、皮脂の分泌量を抑える効果も男性には非常に嬉しいです。
そして、抗シワ効果もあるため、アンチエイジングもできます。
そのため、日ごろからナイアシンアミドでエイジングケアしておけば、将来周りの同年代と比べて若々しくいられることが期待できます。
ですので、ナイアシンアミドは男性のスキンケアにピッタリだと私は考えています。
医薬部外品の有効成分でもある
ナイアシンアミドは、医薬部外品の美白と抗シワの有効成分としても認められています。
これらの効果は厚生労働省に認可されており、その効果には科学的エビデンスがしっかりとあります。
そして、有効成分として医薬部外品に配合されていれば、効果が期待できる配合量が確実に配合されていることになります。
化粧品であれば、高配合のアイテムもありますが、本当に微量しか配合されていないものもあります。
しっかりと調べていないと、ナイアシンアミドが全然入っていない化粧品を選んでしまうかもしれません。
一方、医薬部外品を選んでおけば、ちゃんとした濃度のナイアシンアミドを使うことが出来ます。
ナイアシンアミドが医薬部外品の有効成分であるかどうかは、パッケージの成分表示に
※ナイアシンアミド(※は有効成分)
<有効成分>ナイアシンアミド
といった形で記載されているので、よく見てみればちゃんと分かるようになっています。
コスパの良い高配合の化粧品がある
先ほど医薬部外品であれば、ナイアシンアミドが効果の期待できる量配合されているとお伝えしました。
しかし、化粧品であればそれ以上に高濃度にナイアシンアミドを配合されているものもあります。
一般的には化粧品成分の配合濃度は、企業秘密で公にされません。
ですが、一部の製品では高濃度配合をウリにするため、あえて配合濃度をオープンにすることがあります。
たとえば、先ほどご紹介したONE THINGの化粧水も配合濃度10%とオープンにしています。
この10%という濃度は、医薬部外品で使用される濃度よりもずっと高いです。
それでいて、このようなアイテムはシンプルな製品設計のため、価格はかなり抑えられています。
一つの成分に特化したアイテムなので、製造コストを抑えられるんですね。
ですので、よりナイアシンアミドを積極的に取り入れたい方は、こういったアイテムを利用されることもおススメです。
おすすめのアイテム
男性のスキンケアにおすすめの成分をご紹介してきましたが、実際にどんなアイテムがいいのでしょうか。
私が個人的におすすめするアイテムを、いくつかピックアップしました。
カルテHD 高保湿オールインワンゲル
荒れ肌ケアに効果があるグリチルリチン酸ジカリウムを有効成分としている医薬部外品のオールインワンゲルです。
さらに、グリチルリチン酸ジカリウムだけでなく、ヘパリン類似物質も有効成分として配合されています。
ヘパリン類似物質は、肌に水分を保つ効果があり、スキンケアの基本とされる保湿をしっかりと支えてくれます。
ヘパリン類似物質も最近結構注目されている成分ですね。
これらの成分が有効成分として配合されているので、肌荒れケアと保湿をしっかりと行ってくれます。
さらに、オールインワンゲルですので、肌から水分を逃さないためのオイルも適度に配合されています。
皮脂の多い男性であれば、オールインワンゲル程度のオイルでも十分と思われます。
そのため、このオールインワンゲルで男性に必要なケアが大体できてしまいます。
オールインワンゲル1つだけのケアであれば非常に簡単なので、あまりスキンケアの習慣が無かった男性にとてもお勧めです。
オールインワンゲルでスキンケアの習慣が出来てきたら、いろいろなアイテムを試してみてもいいと思います。
3,000円台と若干お高めですが、これだけでケアが済むので、他のアイテムを買う必要が無く、割と経済的にケアができます。
スキンケアの基本がしっかりと押さえられているので、初心者の方にまずは試していただきたいアイテムです。
ぜひ一度チェックしてみてください。
肌ラボ 極潤 ハリパーフェクトゲル
こちらも医薬部外品のオールインワンゲルです。
有効成分はおすすめのグリチルリチン酸ジカリウムとナイアシンアミドです。
グリチルリチン酸ジカリウムとナイアシンアミドの二つの成分による肌荒れケアが期待できます。
さらに、ナイアシンアミドのセラミド合成促進効果や皮脂分必抑制も期待できるので、幅広いケアが可能となります。
こちらもオールインワンゲルですので、とりあえず簡単にスキンケアを始めたい、という方にピッタリです。
先ほどのカルテHDのオールインワンゲルよりも、価格も抑えられているので、よりスキンケアを始めるハードルは低くなるかと思います。
アピュー マデカソ CICA化粧水
こちらはCICA成分を配合した化粧水です。
CICA成分を前面に押し出してはいますが、実はナイアシンアミドもそれなりに配合されています。
そのため、CICA成分によるダメージケア+ナイアシンアミドの複合的なケアで、しっかりと男性肌へアプローチが可能です。
そして使用感として、保湿力がとても高いのですが、べたつきが少なく、とても使いやすい特徴になっています。
しっかり保湿をしながらも、嫌なべたつきは抑えられるという訳です。
特に男性は、べたつく使用感を好ましくないと思うため、こちらの化粧水はそんな男性の悩みを解決してくれる化粧水になると思います。
化粧水でケアしてみたいと思われる方には、こちらもおすすめです。
ただし、化粧水を使われる場合、そのあとに乳液やクリームなど、オイルを含むアイテムで肌にフタをしてあげて、水分が飛んでいくのを防いであげることを忘れないでください。
アピュー マデカソ CICA化粧水に関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者の成分解析&使用レビュー】アピュー マデカソ CICA化粧水」
も是非ご覧ください。
ガラクナイアシン2.0エッセンス
こちらはナイアシンアミドが配合されている美容液です。
美容液は基本的には、他のスキンケアアイテムを使いながら、プラスオンする形で使います。
オールインワンゲルなどを使っていて、もう少ししっかりとケアをしたくなったら、美容液を足すといった方法がおすすめです。
そしてこの美容液は、おすすめ成分のナイアシンアミドだけでなく、ガラクトミセスと呼ばれる酵母の培養液をふんだんに使っているのが特徴です。
このガラクトミセス培養液には、ビタミン、ミネラル、アミノ酸など、肌に良い様々な成分が入っており、SK-Ⅱ(男性でも聞いたことがあると思います)の成分としても有名です。
そんな培養液がこの美容液にはおよそ93%配合され、ほぼガラクトミセス培養液の原液に近い状態になっています。
そして、そこにナイアシンアミドが4%と高濃度で配合されているため、この美容液はほぼガラクトミセス培養液とナイアシンアミドで構成されていることになります。
非常にとがった商品設計をしており、そのためにスキンケア効果の期待度が非常に高いです。
それでいて、価格は2,000円台とかなり抑えられているため、美容液を試したいという方にはぜひこちらから始めていただきたいです。
個人的にはこの美容液はかなりおすすめです。
ただ、オイルを含んでいないアイテムなので、先ほどお伝えしたオールインワンゲルにプラスする形で使っていただくことをおすすめします。
ガラクナイアシン2.0エッセンスに関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者の成分解析&使用レビュー】魔女工場ガラクナイアシン2.0エッセンス」
も是非ご覧ください。
まとめ
スキンケアがあまり習慣化していない男性に向けて、おすすめの成分やアイテムをご紹介しました。
日頃のケアが、現在だけでなく将来の見た目年齢に大きく影響を及ぼします。
ぜひとも今のうちから、スキンケアを習慣化していただきたいです。
とりあえずオールインワンゲルなど1品から、始めてみるだけでもだいぶ違ってくると思います。
始めることに遅いことはないので、少しでも興味が湧いたら挑戦してみてください。
この記事が少しでも皆さんの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。