【元化粧品開発者が解説】化粧品と医薬部外品の違いとは?

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この記事を書いた人

某化粧品メーカーの元化粧品開発者。
約8年間、基礎化粧品一筋の開発者として多数の化粧品の処方設計に従事。その後転職し、現在は肌に関する研究活動に注力。
化粧品開発者としての知識や経験を基にしたスキンケア情報や、ライフハック的な情報を随時発信。

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  • 医薬部外品って何?
  • 化粧品と医薬部外品の違いは?
  • 化粧品と医薬部外品どっちを使えばいいの?
  • スキンケア化粧品といっても実は法律上化粧品医薬部外品という二つの分類に分けられます。

    結構違いがあるのですが、その違いについてあまり理解されずに使われている方も多いと思います。

    今回、化粧品と医薬部外品の違いについて簡単にまとめてみましたので、自分に合ったスキンケアをより適切にできる手助けになれば幸いです。

    化粧品と医薬部外品の定義

    cosmetic-products

    化粧品、医薬部外品は薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)という法律で定義づけられています。

    色々と難しい感じに定義されていますが、重要なのはどちらも人体に対する作用が緩和なもの、と定義づけられている点です。

    これはどちらも治療を目的とするものではないということを指します。

    ぜひこの点だけはしっかりと理解していただきたいです。

    例えば、にきび用の医薬部外品もにきびを治すのではなく、にきびを防ぐためのものになっています。

    ちなみに薬用化粧品という名称もありますが、医薬部外品の中の一つのカテゴリーみたいなものなので、同じものと思っていただければいいですよ。

    東京都健康安全研究センターにもQ&A形式で分かりやすくまとめてありますので、こちらもご参照ください。

    化粧品の定義

    memo

    人の身体を清潔にし、美化し、魅力を増し、容貌を変え、又は皮膚若しくは毛髪を健やかに保つために、身体に塗擦、散布その他これらに類似する方法で使用されることが目的とされている物で、人体に対する作用が緩和なもの

    医薬部外品の定義

    memo

    次に掲げる物であつて人体に対する作用が緩和なものをいう。 一 次のイからハまでに掲げる目的のために使用される物(これらの使用目的のほかに、併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物を除く。)であって機械器具等でないもの
     イ 吐きけその他の不快感又は口臭若しくは体臭の防止
     ロ あせも、ただれ等の防止
     ハ 脱毛の防止、育毛又は除毛
    二 人又は動物の保護のためにするねずみ、はえ、蚊、のみその他これらに類する生物の防除の目的のために使用される物(この使用目的のほかに、併せて前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用されるも物を除く。)であって機械器具でないもの
    三 前項第二号又は第三号に規定する目的のために使用される物(前二号に掲げる物を除く。)のうち、厚生労働大臣が指定するもの

    化粧品と医薬部外品の違い

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    kazunari
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    定義が異なるため様々なルールも異なりますが、消費者の私たちが意識すべき点は以下の三点ではないでしょうか。

    効能効果が違う

    先ほど、どちらも人体に対する作用が緩和なものであるとお伝えしましたが、効能効果に関しては明確に異なります。

    簡潔にまとめると、

    memo
    化粧品:皮膚を健やかに保つ、皮膚にうるおいを与えるといった緩和な効果
    医薬部外品:肌あれ、にきびを防ぐといった具体的な効果を厚生労働省が認めている

    となります。

    医薬部外品の方が具体的で明確な効果を謳え、その効果を厚生労働省が認めています。

    ざっくりと言ってしまえば、効果は化粧品<医薬部外品ということになります。

    成分が違う

    効能効果が異なるため、成分も考え方が大きく異なります。

    医薬部外品は効能効果を謳うための有効成分と、それ以外の成分という分け方がありますが、化粧品にはありません。

    そして、医薬部外品は厚生労働省が認めた効能効果を謳うため、有効成分を決められた量をちゃんと配合しないといけません。

    化粧品は「~~~エキス配合」等有効成分っぽいものの記載がされていることもありますが、入ってさえいれば言えるので0.0001%という微量でもいいのです。

    この様に配合量に関しても大きく異なります。

    成分表示の仕方が違う

    成分表示の仕方も異なります。

    化粧品は配合量が1%を超える成分は多い順に記載をし、配合量1%以下の成分は任意の順番で記載できるようになっています。

    そのため、何となく配合量の多い成分が分かり、購入の際の助けになります。

    以下の記事に成分表示からの化粧品の選び方をまとめています。

    【元化粧品開発者視点】失敗しない化粧品の選び方とは?
    多数の化粧品が溢れかえっている中からどうやって選べばいいのでしょうか?結論から言うと、化粧品の全成分表示をしっかりと見ることをおススメします。実はパッケージの成分表示は、成分の配合量を知るための重要な情報となり得ます。そこで、今回はパッケージの全成分表示を見て、スキンケアアイテムを選ぶ方法をお伝えしようと思います。

    一方、医薬部外品は有効成分とその他の成分とで記載が分けられます。

    よくある記載方法は、有効成分の前に※が付いています。例)※グリチルリチン酸二カリウム

    成分の配合量に関しては、順番の決まりがないので、何が多く入っているかの判断はできません。

    見分け方は?

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    見た目や使い方はそっくりな化粧品と医薬部外品ですが、簡単に見分けることが出来ます。

    商品名やパッケージに「薬用」、「医薬部外品」があるか

    医薬部外品にはパッケージや製品名に薬用、医薬部外品の表記がされています。

    意識して見ると、パッケージの全面や裏面にはっきりと記載されていますので、簡単に判断できます。

    私が推しているメラノCCにも右上に「薬用」の表記があります。

    配合成分の表示を確認する

    上述した通り、成分表示のルールが異なるので、その表示から化粧品と医薬部外品を見分けることが出来ます。

    先ほどのメラノCCの成分表示は以下の通りです。

    有効成分とその他の成分で分けられていますね。

    <有効成分>アスコルビン酸(活性型ビタミンC)、トコフェロール酢酸エステル(ビタミンE誘導体)、グリチルリチン酸ジカリウム、イソプロピルメチルフェノール <その他の成分>ビタミンCテトライソパルミテート、エトキシジグリコール、アルピニアカツマダイ種子エキス(アルピニアホワイト)、BG、エデト酸塩、粘度調整剤、香料

    一方、私が推している化粧品の純米乳液は以下の表示になります。

    医薬部外品と異なり、有効成分とその他の成分を分けて表示されていません。

    水、BG、グリセリン、ホホバ種子油、トリエチルヘキサノイン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、スクワラン、エタノール、グリコシルトレハロース、ベタイン、コメヌカ油、コメヌカエキス、アセチルヒアルロン酸Na、コメヌカスフィンゴ糖脂質、サッカロミセス/コメヌカ発酵液エキス、コメヌカ水、ダイズ芽エキス、イノシトール、ナイアシンアミド、プルラン、ビオサッカリドガム-1、オリザノール、加水分解水添デンプン、グリチルリチン酸2K、アラントイン、キサンタンガム、ベヘニルアルコール、セテス-1、水添レシチン、リゾレシチン、アルギニン、トコフェロール、ノバラ油、オレンジ果皮油、セスキオレイン酸ソルビタン、PEG-50水添ヒマシ油、ポリソルベート20、カルボマー、水酸化Na、クエン酸、グルコン酸クロルヘキシジン、フェノキシエタノール、メチルパラベン

    どちらを使うべき?

    kazunari
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    化粧品と医薬部外品で色々と違うことをお伝えしてきましたが、ではどちらを使うべきでしょうか?

    効能効果でいうと、化粧品<医薬部外品なので、医薬部外品が良いように思われますが、基本的には化粧品でも十分スキンケアはできます。

    効能効果が大きいということはそれだけ、皮膚に対する影響が大きく、皮膚トラブルのリスクも上がるため、むやみやたらに使う必要はないと私は考えています。

    医薬部外品は「にきびを防ぐ」や「美白」といった具体的な効能効果があるので、対応する肌悩みがあるときに医薬部外品を追加するのがいいと思います。

    ただ、医薬部外品も治療を目的とするものではないので、季節の変わり目で肌が荒れそうだなと思ったら使い始める等、早めの使用が必要です。

    まとめ

    今回は化粧品と医薬部外品の違いについて、簡単にまとめてみました。

    今まで二つの違いについて考えたことがない方も多いと思います。

    ぜひこれからスキンケア化粧品を選ぶ際には、この違いについても意識してみてはいかがでしょうか。

    今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

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