スキンケア化粧品の効果、勘違いしていませんか?元化粧品開発者が解説します。

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この記事を書いた人

某化粧品メーカーの元化粧品開発者。
約8年間、基礎化粧品一筋の開発者として多数の化粧品の処方設計に従事。その後転職し、現在は肌に関する研究活動に注力。
化粧品開発者としての知識や経験を基にしたスキンケア情報や、ライフハック的な情報を随時発信。

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この記事は次のような方におススメ
  • 肌トラブルには化粧品で対応している方
  • 化粧品の効果がよくわからない方
  • 化粧品の効果実感が感じられない方
  • 皆さんはニキビが出来たらニキビ用の化粧品を使って、治そうとしたことありませんか?

    はっきり申し上げると、それは間違いです。

    化粧品は「治す」目的で作られていません。

    ニキビ用化粧品はニキビができるのを防ぐ目的で作られています。

    ニキビを治したければ皮膚科へ行くべきです。

    この様に化粧品の効果に対して、過度な期待を持たれていることを多々感じていたので、今回は皆さんが勘違いされていそうな化粧品の効果に関してまとめてみました。

    スキンケア化粧品は治療するものではない

    cure-image

    肌荒れ、ニキビができる等肌トラブルが起きてから化粧品を使いだしたりしていませんか?

    冒頭で申し上げた通り、スキンケア化粧品は肌トラブルを治すために作られていません。

    スキンケア化粧品は基本的に肌を健やかに保つための物です。

    化粧品以外に医薬部外品もありますが、こちらも同様に治療を目的としていません。

    化粧品と医薬部外品の違いについては以下の記事で簡単にまとめていますので、ぜひご覧ください。

    【元化粧品開発者が解説】化粧品と医薬部外品の違いとは?
    化粧品と医薬部外品の違い、知っていますか?実は結構違うのに、その違いを知らずに使っていませんか?二つの違いについて簡単にまとめてみましたので、今後の化粧品選びの参考にしてみてください。
    kazunari
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    肌トラブルに悩まれている方は、スキンケア化粧品で治そうとせずにさっさと皮膚科へ行くことをお勧めします。

    「奥まで浸透」は全然奥じゃない

    skincare-permeation

    よく「有効成分が肌の奥まで浸透!!」といった表記を見かけませんか?

    有効成分が奥まで入って、すごく効きそうな気がしますよね?

    でも肌の奥ってどこまでかご存知でしょうか?

    肌は図のように表皮、真皮、皮下組織の3層構造で成り立っています。

    そして、表皮はさらに奥側から基底層、有棘層、顆粒層、角層と4層構造で構成されています。

    skin-image

    参照:花王HP(https://www.kao.com/jp/binkanhada/skin_01_02/)

    では、「肌の奥まで浸透」とはどこまでの事でしょうか?

    正解は角層です。

    角層は肌の組織の中でも最も外側に位置し、厚さはわずか約0.02mmの死んだ細胞でできた薄い膜です。

    「肌の奥まで浸透」の表記のそばには小さく「※角層まで」みたいに書かれています。

    日本化粧品工業連合会の化粧品等の適正広告ガイドラインのp30でもしっかりと表現の方針が記載されています。

    意外と知られていませんが、スキンケア化粧品がターゲットとしているのは角層です。

    そうです、一番外側の薄い膜だけに対してケアをしているのです。

    kazunari
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    全然浸透しないじゃないか、と思いませんでしたか?

    化粧品なんてそんなもんなのです。

    でも角層は保湿に大きな役割を果たしているので、ケア自体はとても重要ですよ!

    有効成分はほとんど入っていない

    active-substance

    パッケージや広告で「~~~エキス配合!」といった表現もよく見かけると思います。

    ぱっと見効果がありそうに感じますよね?

    ただ、実際はどれくらい配合されていると思いますか?

    実は化粧品の配合成分の表示はその成分が入ってさえいれば表示できるので、たとえ0.0001%の配合量でも入ってます!!と胸を張って言えてしまいます。

    なので、効きそうな成分が配合されていたとしても、それが実際に効果を発揮するほど配合されている保証は全くありません。

    そして、そのような成分は大抵、原料原価が高いため、特に低価格帯の化粧品では、数%のレベルで高配合されることはほぼないです。

    さらに、植物エキスに関しては、原料の多くが水の希釈品であるため、化粧品中の量ではかなり微量になり、とても効果を発揮する量を配合されることにはなりません。

    例えば〇〇エキスという成分があり、〇〇エキスが1%入った原料があった場合、その原料が化粧品中に0.1%配合されれば、〇〇エキスの配合量は0.001%となります。

    例としましたが、これくらい低い配合量は全然あり得ます。

    ただ、これは化粧品の話で、医薬部外品の主剤(有効成分)として、配合されているエキスはしっかりと効果が出る量を配合されているので、分けて考えてください。

    化粧品の価格によっては高配合されることもあり得ますが、そこはかなりブラックボックスなので、分かりません。

    化粧品の価格と効果の関係については、下の記事にも書いていますので良ければご覧ください。

    【元化粧品開発者が解説】高い化粧品と安い化粧品の違いとは?
    高い化粧品は本当にいいのか?そんな疑問を持たれる方は少なくないと思います。この記事では、元化粧品開発者の視点から、値段の高い化粧品と安い化粧品の違いをお伝えしたいと思います。これを読めば、自分が買うべき化粧品の値段が決まってくるかと思います。
    kazunari
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    配合量の例を挙げる場合、ちふれの化粧品が分かりやすいです

    ちふれの化粧品は全成分表示だけでなく、その配合量までオープンにしていますが、

    美容液 ノンアルコールタイプを例に見てみると、他の成分は配合量が記載していますが、オウゴン根エキスは「適量」となっています。

    おそらく実際の配合量はかなり少なく印象が良くない為、適量記載にしたと考えられます。

    ただ、ヒアルロン酸Naは0.2%と記載されており、これは一般消費者からすると少なく感じるかもしれませんが、ヒアルロン酸Naは原料原価が高く、この販売価格でこの配合量は結構頑張ってると思います。

    何をお伝えしたいかというと、メーカーが有効成分っぽいものをウリにしててもあまり真に受けないでいただきたいということです。

    化粧品ライターや専門家が、この成分が入っているので良いですよ。と言っているのを見るといつもそれ効くほど入ってるんですか?と聞きたくなります。

    結局、スキンケア効果を発揮するのは、多量に配合されるグリセリン等の水溶性保湿剤や、ミネラルオイル、スクワラン、ワセリンといった油性成分なのです。

    kazunari
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    ぜひ、この点は意識してスキンケア化粧品を選んでいただきたいです。

    そのため、全成分表示で化粧品を選ぶことが大切だと私は考えています。

    全成分表示での化粧品の選び方は以下の記事にまとめていますので、ぜひご覧ください。

    【元化粧品開発者視点】失敗しない化粧品の選び方とは?
    多数の化粧品が溢れかえっている中からどうやって選べばいいのでしょうか?結論から言うと、化粧品の全成分表示をしっかりと見ることをおススメします。実はパッケージの成分表示は、成分の配合量を知るための重要な情報となり得ます。そこで、今回はパッケージの全成分表示を見て、スキンケアアイテムを選ぶ方法をお伝えしようと思います。

    また、化粧品の価格と効果の関係については以下の記事にまとめています。

    【元化粧品開発者が解説】高い化粧品と安い化粧品の違いとは?
    高い化粧品は本当にいいのか?そんな疑問を持たれる方は少なくないと思います。この記事では、元化粧品開発者の視点から、値段の高い化粧品と安い化粧品の違いをお伝えしたいと思います。これを読めば、自分が買うべき化粧品の値段が決まってくるかと思います。

    まとめ

    いかがでしたでしょうか。

    今回はスキンケア化粧品の効果について、勘違いされていそうな事をまとめました。

    まとめてみると、スキンケア化粧品の悪口を書いているようになってしまいましたが、そんなつもりは無く、スキンケア化粧品自体は私たちの肌を健やかに保つためには非常に大切な役割を担っています。

    ただ、スキンケア化粧品の効果に過度な期待をすることは皆さんにとって、良い事とは思えないので、ぜひ賢い消費者になっていただきたいと思いこの記事を書きました。

    この記事が皆さんとスキンケア化粧品との良い関係構築の一助になれば幸いです。

    今回はこの辺りで終わりにしたいと思います。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

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