今回はアヌア ドクダミ77%スージングトナーをレビューしてみました。
韓国で非常に人気となっているトナーとのことで気になっていました。
ドクダミ由来の成分が77%配合されているようですが、それってすごいの?その他の配合成分や使用感はどうなのか?
そういった疑問を解決します。
この記事で、アヌア ドクダミ77%スージングトナーの特徴や魅力が伝わってくるかと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
アヌア ドクダミ77%スージングトナーのキホン
引用元:アヌアHP
「アヌア」は主にスキンケアアイテムをシンプルな処方や肌への優しさにフォーカスし、健康的な美しさを目指すことをコンセプトとしている韓国発のブランドです。
そんなアヌアの中で最もメジャーなアイテムがドクダミ77%スージングトナーです。
その名の通り、ドクダミエキス77%配合をウリとしているトナーで、ドクダミの持つ鎮静作用による肌荒れや赤み、ニキビケアに特化したアイテムとなっています。
引用元:アヌアHP
そして、このドクダミ77%スージングトナーはすでに非常に人気が高く、ネット通販サイト「Qoo10」の化粧水部門でも1位を獲得しています。
引用元:アヌアHP
また、様々なサイトレビューもかなり評価が高く、非常に期待度が高いトナーです。
公式ストアで250mL、2,210円(税込)。
Amazonでは500mL,3719円(税込)とお求めやすい価格も魅力のひとつです。
シンプルなブランドコンセプトならではの嬉しい価格ですね。
アヌア ドクダミ77%スージングトナーの成分解析
では、実際ドクダミ77%スージングトナーの中身はどうなっているのか、配合成分や処方について解説してみたいと思います。
ドクダミ77%スージングトナー全成分表示は以下の通りです。
ドクダミエキス、水、1,2-ヘキサンジオール、グリセリン、ベタイン、BG、イソペンチルジオール、パンテノール、ツボクサエキス、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、メチルプロパンジオール、スベリヒユエキス、トロメタミン、EDTA-2Na、カミツレ花エキス、セイヨウニンジンボク果実エキス、メシマコブエキス、ゴボウ根エキス、ブドウ果実エキス、リンゴ果実エキス、サトウキビエキス
この全成分表示の情報から処方や成分の考察をしていきます。
処方の特徴
ドクダミ77%スージングトナーの処方の一番の特徴は何といっても、全成分表示の一番最初がドクダミエキスである点です。
全成分表示は配合量1%を超える成分は、配合量の多い順に記載するルールがあります。
ほとんどの化粧水の大部分は水で構成されていて、全成分表示の一番最初はほぼ間違いなく「水」が記載されます(※医薬部外品は表示ルールが異なるので、ご注意ください)。
一方で、ドクダミ77%スージングトナーは全成分表示からドクダミエキスが最も配合量が多いことが判ります。
77%配合していると言っているので、当たり前なのですけどね。
これはかなり珍しいです。
一般的には植物エキスは1%も配合されず、効果なんてほとんど期待できないもので、入っててもあまり意味がないものと私は考えています。
しかし、全成分表示で一番前に来るドクダミエキスの配合量では流石に無視できません。
エキスそのものを使っている感じに近いので、十分エキス自身の持つ効果が期待できると思います。
ドクダミエキスについては後程詳しくお伝えしますね。
その他の主要成分としては、1,2-ヘキサンジオール、グリセリン、ベタイン、BGあたりですね。
非常に一般的な保湿剤で、実績は十分あり、問題のある成分は特に見当たりません。
一部は防腐も兼ねています。
ただ、ドクダミ77%スージングトナーは主にドクダミエキスと水で構成されており、これらの保湿剤はそこまで多くないと思われます。
保湿力にはそこまで期待しない方がいいと思いますが、そもそもこのアイテムはトナーなので保湿はそこまで重視されるものでもありません。
また、他にも植物エキスがいくつか配合されていますが、これらの配合量は相当少ないと思われるので、飾りくらいに思っておいた方が無難です。
ドクダミエキスについて
ドクダミエキスについては化粧品成分オンラインに効果やその作用機序まで詳細に記載されていますが、難しい点もあるので簡単にまとめてみました。
ドクダミはドクダミ科ドクダミ属の多年草の1種で、日本国内でいたるところに生えています。
「十薬(ジュウヤク)」とも呼ばれ、三大民間薬のひとつとして昔から薬草としても利用されています。
そんなドクダミの主な効果は抗炎症作用です。
炎症によって肌の赤みを引き起こしたり、かゆみが発生したりします。
そして、炎症は外からの刺激によって肌内部の細胞がヒスタミン等の伝達物質を出すことで引き起こされます。
炎症のメカニズムはロート製薬さんからお借りした画像が分かりやすいです。
引用元:ロート製薬
そして、ドクダミには炎症に関わるヒスタミンの放出を抑える作用が確認されています。
ヒスタミンを抑えることで、過剰な炎症作用を抑えて、肌の鎮静化が出来るという訳ですね。
0.5%ドクダミエキス配合軟膏の塗布によって、アトピー性皮膚炎の症状改善にも有効であるという報告があるみたいですね。
このドクダミエキスの働きが、トナーの鎮静作用を担っていると思われます。
アヌア ドクダミ77%スージングトナーの使用レビューと効果
では、実際に使用してみた感想と、おすすめの使用方法をご紹介したいと思います。
使用感について
性状は透明液状で粘性は低いので、コットンによく染み込みます。
塗布時は水を塗る感触に近いです。
無香料なので香りはしませんし、不快な臭いもありませんので使いやすいです。
また、ドクダミエキスが高濃度で配合されていますが、特に刺激感等は感じられませんでした。
塗布後のなじみは早いです。
なじんでくると保湿剤由来の保湿感が感じられますが、そこまで強くはありません。
少し時間が経つと保湿剤由来の残り感も消えていきます。
非常にさっぱりとした仕上がりで、単体での保湿感はあまり高くありません。
この使用感なら今使っているアイテムにプラスしても他の邪魔になることはないと思います。
おすすめの使い方
ドクダミ77%スージングトナーはトナーなのでふき取り化粧水として使うか、さっぱりタイプの化粧水として使うことが想定されます。
使用感はとてもさっぱりですが、さっぱり過ぎるくらいなので、これだけで保湿しようとすると少し物足りません。
ふき取り化粧水として使用し、その後化粧水を使用するのであれば問題ないと思います。
ただ、化粧水として使用する場合、そのあとは高保湿タイプの乳液やクリームを使うのが好ましいです。
おすすめの使用方法としては、ふき取り化粧水として今のケアにプラスする方法です。
コットンによるふき取りケアはあまり浸透していないイメージがあります。
しかし、拭き取りケアは古い角質を取り除く効果と併せて、ニキビの原因となるアクネ菌も除去する効果もありあれ肌予防には非常に有効です。
ですので、ドクダミ77%スージングトナーでふき取りケアをすることで、ふき取りケアの効果とドクダミの効果、両方を併せて期待できます。
このふき取りケアを日頃から行うことで、肌荒れや肌の赤みに対してより効果的な予防になると考えています。
ふき取り化粧水に関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者が解説】ふき取り化粧水は必要?効果や使い方とは??」も是非ご覧ください。
アヌア ドクダミ77%スージングトナーの総合評価
とにかくドクダミエキスに全振りしたような処方が面白く、期待される効果やコンセプトが明確でとても良いなと思います。
使用感は非常にさっぱりで、処方を見ても保湿効果はそこまで高くなさそうですが、ふき取り化粧水として使うには全然問題ありません。
日頃からの荒れ肌対策用の、ふき取り化粧水としてはピッタリだなと思いました。
肌荒れケアアイテムとしてはかなりオススメできるアイテムです。
肌荒れに悩まされている方は、いつものアイテムを使う前にふき取りケアとして、アヌア ドクダミ77%スージングトナーを取り入れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
アヌア ドクダミ77%スージングトナーをレビューしました。
結論をまとめると以下の通りになります。
・高配合ドクダミエキスに鎮静効果が期待できるので、普段から肌荒れや赤みが気になる方におすすめ。
・保湿感は控えめなので、ふき取りトナーとして今のケアにプラスするのがおすすめ。
肌荒れ対策として、日ごろからこのトナーでケアするのが、効果的だなと感じました。
そのほかのスキンケア化粧品に関しても、
この「【元化粧品開発者が解説】いろんなプチプラ基礎化粧品をレビューしてみた。」にレビューがまとめてありますので、ぜひこちらもご覧ください。