元化粧品開発者が成分解析とレビュー!なめらか本舗 薬用美白スポッツクリーム

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この記事を書いた人

某化粧品メーカーの元化粧品開発者。
約8年間、基礎化粧品一筋の開発者として多数の化粧品の処方設計に従事。その後転職し、現在は肌に関する研究活動に注力。
化粧品開発者としての知識や経験を基にしたスキンケア情報や、ライフハック的な情報を随時発信。

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今回は大人気のイソフラボンシリーズの部分ケアクリームの成分解析と使用レビューをします。

薬用美白スポッツクリームアイキャッチ外観手に持つ

それが、こちらの薬用美白スポッツクリームです。

今回はこちらの部分ケアクリームの実力を調べてみました。

購入を考えている方は、この記事を参考にしていただけると幸いです。

最後までご覧ください。

こんな疑問を解決します!!
  • 配合されている成分の特徴は??
  • 実際の使用感はどうなの??
  • どんな人におすすめ??
  • 3種のアイクリーム

    ちなみに、似たものでなめらか本舗からアイクリームが3種類発売されています。

    3種類を比較した記事もありますので、良ければこちらもご覧ください。

    なめらか本舗のアイクリーム比較に関して詳しくは、
    この「どれがいい?元化粧品開発者が3種類のイソフラボンアイクリームを徹底比較!!」も是非ご覧ください。

    なめらか本舗 薬用美白スポッツクリームの特徴

    薬用美白スポッツクリームアイキャッチ外観

    まずは、簡単にこちらの薬用美白スポッツクリームの特徴をお伝えします。

    ちなみにこちらはアイクリームではなく、部分ケア用のクリームです。

    kazunari
    kazunari

    私はアイクリームと間違えて購入してしまいました。

    お気を付けください。

    医薬部外品の部分ケアクリーム

    薬用美白スポッツクリームは医薬部外品です。

    医薬部外品なので、効果を謳う有効成分がしっかりと配合されています。

    薬用美白スポッツクリームの場合は、アルブチングリチルレチン酸ステアリルが有効成分として配合されています。

    これらの成分が美白にきび肌荒れ予防に効果があります。

    医薬部外品に関して詳しくは、
    この「【元化粧品開発者が解説】化粧品と医薬部外品の違いとは?」も是非ご覧ください。

    ビタミン類が豊富に配合

    スポッツビタミン

    薬用美白スポッツクリームには、ビタミン類が豊富に配合されています。

    1. ビタミンC・E誘導体
    2. ビタミンE誘導体
    3. ビタミンE

    ビタミン類は医薬部外品の有効成分としても配合されることが多く、肌に良い効果を沢山持っています。

    アルブチンやグリチルレチン酸ステアリルと併せて、これらのビタミン類が透明感とうるおいのある肌に導きます。

    リーズナブルな価格設定

    薬用美白スポッツクリームは、公式で19g 990円と非常にリーズナブルな価格設定になっています。

    Amazonではさらにお値打ちな価格になっており、美白製品の中でも非常にコスパが高いです。

    kazunari
    kazunari

    なめらか本舗のアイテムは基本的にコスパがどれも良いですね。

    なめらか本舗 薬用美白スポッツクリームの成分解析

    調査イメージ
    著作者:Freepik

    では、リンクルアイクリームの成分解析をしていきます。

    以下が、全成分表示です。

    アルブチン※、グリチルレチン酸ステアリル※、水、BG、メチルポリシロキサン、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、2-エチルヘキサン酸セチル、PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、豆乳発酵液、ダイズエキス、ビタミンE、dl-α-トコフェリルリン酸ナトリウム、dl-α-トコフェロール2-L-アスコルビン酸リン酸ジエステルカリウム塩、エタノール、塩化ナトリウム、架橋型ポリエーテル変性シリコーン混合物、フェノキシエタノール(※印は有効成分)

    こちらの成分情報を基に、特徴的な成分や組み合わせなどをピックアップしていきたいと思います。

    有効成分が主役

    薬用美白スポッツクリームは医薬部外品なので、やはり有効成分が主役の成分になってきます。

    薬用美白スポッツクリームの有効成分はアルブチングリチルレチン酸ステアリルで実績は十分にある成分です。

    アルブチンは美白の有効成分で、メラニンの生成過程で必要となる酵素の働きを弱めてくれます。

    これによって、メラニンが作られにくくなり、美白効果を発揮します。

    特にプチプラアイテムでよく使われ、比較的安価な成分ですが、その美白効果はしっかりと厚生労働省に認められています。

    また、もう一方のグリチルレチン酸ステアリルには肌荒れ予防効果があります。

    似た名前でグリチルリチン酸ジカリウムがあり、こちらが最もメジャーな肌荒れ予防効果のある成分になっています。

    どちらも甘草という生薬から抽出される成分です。

    薬用美白スポッツクリームに配合されているグリチルレチン酸ステアリルは、グリチルリチン酸ジカリウムよりも油に溶けやすい性質があります。

    実は水よりも油に溶けやすい成分の方が肌に浸透しやすいため、油に溶けやすいグリチルレチン酸ステアリルの方が、高い肌荒れ予防効果が期待できます。

    そして重要なのが、このアルブチンとグリチルレチン酸ステアリルは有効成分なので、その効果がしっかりと期待できる量を配合されている点です。

    そのため、これらの有効成分のおかげで薬用美白スポッツクリームは、十分に美白や肌荒れ予防効果が期待できます。

    memo

    有効成分のアルブチンとグリチルレチン酸ステアリルがしっかりと美白と肌荒れ予防の効果を期待できる。

    オイルの保湿効果は控えめ

    液状油

    オイル成分によるエモリエント効果(保湿効果)は控えめのようです。

    以下が薬用美白スポッツクリームのオイル成分です。

    1. メチルポリシロキサン
    2. テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット
    3. 2-エチルヘキサン酸セチル
    4. 架橋型ポリエーテル変性シリコーン混合物

    これらの成分は液状オイルとシリコーンオイルで分けられます。

    液状オイルはテトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット2-エチルヘキサン酸セチルで、クセの無いオーソドックスなオイルです。

    固形オイルやペーストオイルと比べるとべたつきにくいですが、エモリエント効果としてはやや控えめです。

    エモリエント効果とは
    肌からの水分の蒸散を防ぎうるおいを保つことで、肌を柔軟にする効果

    一方で、シリコーンオイルがメチルポリシロキサン架橋型ポリエーテル変性シリコーン混合物です。

    これらはすべすべとしたシルキーな感触が特徴で、保湿目的よりもべたつき抑制などの感触改良の目的で配合されます。

    そのため、実質的に2種類の液状オイルだけでエモリエント効果を出していることになり、クリームとしての保湿効果は控えめになると思われます。

    ただし、そもそも部分使いのアイテムなので、こまでの高い保湿効果は必要ないという考えで設計されているかもしれません。

    kazunari
    kazunari

    部分使いは使用部位も狭いので、そこだけ保湿しても効果は限られそうですしね。

    memo

    オイルの保湿効果は控えめだが、部分使いなのであまり気にする必要はなし。

    水溶性の保湿成分も控えめ

    多価アルコールイメージ

    オイル成分が控えめでしたが、水溶性の保湿成分もかなり控えめな配合です。

    薬用美白スポッツクリームの水溶性の保湿成分は以下の成分です。

    1. BG
    2. 豆乳発酵液
    3. ダイズエキス

    豆乳発酵液ダイズエキスといったイソフラボンシリーズの共通成分が配合されていますが、メインの保湿成分はBGと考えられます。

    BGは非常にメジャーな水溶性の保湿成分ですが、これだけでは少し物足りないかと思います。

    部分使いアイテムなので、オイル成分と同様にそこまで保湿力は高くする必要がないと考えているかもしれません。

    memo

    オイル成分と同様に水溶性の保湿成分も控えめ。

    成分解析まとめ

    薬用美白スポッツクリームの成分解析をした結果、以下の結論となりました。

    成分解析まとめ
  • 有効成分のアルブチン、グリチルレチン酸ステアリルが主役成分。
  • オイルや水溶性の保湿成分は控えめで、保湿力はそこまで高くない。
  • 保湿力は控えめだが、部分使いなので気にしなくて良い。
  • やはり主役はアルブチンとグリチルレチン酸ステアリルの有効成分です。

    その他の保湿成分は控えめですが、部分使いアイテムなので全然気にならないと思います。

    むしろべたつきなどの気になる使用感を極力抑え、使いやすさに重点を置いているように見えます。

    そのため、この薬用美白スポッツクリームは、シンプルに有効成分を肌に与えるアイテムだと言えます。

    kazunari
    kazunari

    保湿などの他の効果はさておき、美白と肌荒れ予防に全振りしたアイテムですね。

    なめらか本舗 薬用美白スポッツクリームの使用感レビュー

    薬用美白スポッツクリーム使いはじめ

    では、実際の使用感はどんな感じか見てみましょう。

    手の甲で使ってみます。

    薬用美白スポッツクリーム塗り伸ばし

    クリーム自体はかなり柔らかいです。

    伸ばし始めると、ツルツルと軽く伸びていきます。

    クリームの白みが少ないので、シリコーンオイルが多めに配合されていることが分かります。

    kazunari
    kazunari

    技術的なことを言うと、水とシリコーンオイルは屈折率が近いので、乳化しても白さが出にくいのです。

    香料は配合されていませんが、基剤臭もなく不快な香りはありません。

    薬用美白スポッツクリームなじみ

    伸ばしていると、割と早い段階から重い手応えを感じ始め馴染んできます。

    揮発しやすいメチルポリシロキサンが効いているようです。

    馴染んで手応えが重くなってきても、ベタっとせずシルキーな感触が現れてきます。

    kazunari
    kazunari

    シリコーンオイルがしっかりと効いているのが良く分かります。

    薬用美白スポッツクリームなじみ後

    なじみ終わるとそのままシルキーな感触が残ります。

    保湿感はありますがやはり控えめで、少し時間が経つとその保湿感もすぐに収まってきました。

    べたつきにくい使用感を優先し、保湿力はほどほどにした設計になっているようでした。

    やはり有効成分のアルブチングリチルレチン酸ステアリルを肌に届けるのをメインとし、それを邪魔しない使い心地になっています。

    そして、べたつきが無く他のアイテムの邪魔をしないため、今のスキンケアにプラスオンしやすいのもメリットだと思いました。

    memo

    保湿力は控えめでシルキータッチなので、有効成分を肌に届けるに使いやすい使用感。

    総合評価

    総合評価
    著作者:freepik

    なめらか本舗の薬用美白スポッツクリームの成分解析と使用レビューをしてみました。

    結果として、薬用美白スポッツクリームは

    有効成分を肌に届けることに特化した部分使いクリーム

    だと思いました。

    オイルや水溶性の保湿成分がシンプルで使用感もべたつかず、とにかく使いやすさに重点を置いたクリームでした。

    このおかげで、有効成分であるアルブチングリチルレチン酸ステアリルの存在が際立ちます。

    価格も非常にお手頃なため、とにかく手軽に美白や肌荒れ予防をしたいという方におすすめできる一本でした。

    kaunari
    kaunari

    保湿力は控えめなので、ちゃんと他のアイテムで保湿してあげてください。

    今までのアイテムと置き換えるよりも、プラスオンして使うのがおすすめです。

    そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
    この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。

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