豆乳イソフラボンシリーズの夜用クリームが人気です。
非常にお値打ちなのが人気の理由の一つだと思いますが、このクリームの実際の実力が気になりますよね?
そこで、元化粧品開発者の経験や知識を基に、このクリームをレビューしてみました。
・豆乳イソフラボンのリンクルナイトクリームってどんなアイテム?
・処方や配合成分にどんな特徴があるの?
・実際のテクスチャーや使用感はどうなの?この記事で豆乳イソフラボンのリンクルナイトクリームの特徴が分かったり、買うべきかどうかの判断ができるかと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
また、同じ豆乳イソフラボンシリーズのアイクリームもレビューしています。
豆乳イソフラボンのアイクリームに関して詳しくは、
この「【どっちがいい?】豆乳イソフラボンのアイクリーム2種類を比較してみた」も是非ご覧ください。
豆乳イソフラボン リンクルナイトクリームのキホン
豆乳イソフラボン リンクルナイトクリームは、豆乳イソフラボンシリーズの夜用クリームです。
プチプラなスキンケアアイテムとして、非常に人気となっています。
2022年3月時点で、Amazonのナイトケアクリームのカテゴリで1位となっています。
最近のイソフラボンシリーズの人気っぷりはすごいですね。
このクリームの特徴は以下の点です。
- 豆乳発酵液×ピュアレチノール配合
- おやすみパック処方
- 無香料・無着色・無鉱物油
- セラミドNG(保湿成分)配合
- 乾燥による小じわを目立たなくする(効能評価試験済み)
イソフラボン、レチノール、セラミドが訴求成分(有効成分)で、それを活かした「おやすみパック処方」が特徴的です。
そして、無香料・無着色・無鉱物油という3つの無配合でお肌へのやさしさもアピールしています。
乾燥による小じわを目立たなくする効果も標榜していますね。
これらの処方や配合成分に関しては、後程詳しく解説していきます。
内容量は50gで、定価は1,100円ですが、Amazon等では800円ほどで購入可能です。
豆乳イソフラボン リンクルナイトクリームの成分解析
豆乳イソフラボン リンクルナイトクリームの全成分表示は以下の通りです。
水、BG、グリセリン、スクワラン、ミリスチン酸オクチルドデシル、バチルアルコール、ジメチコン、水添パーム核油、ステアリン酸、ジステアリン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸グリセリル、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ベヘニルアルコール、豆乳発酵液、ダイズ種子エキス、ダイズタンパク、レチノール、ダイズイソフラボン、パルミチン酸レチノール、セラミドNG、PEG-60水添ヒマシ油、アルギニン、エタノール、カルボマー、カンゾウ根エキス、キサンタンガム、シクロデキストリン、シクロペンタシロキサン、セラミドAP、セラミドNP、フィトステロールズ、トコフェロール、パーム核油、パーム油、ポリソルベート20、ポリソルベート80、ミリスチン酸ポリグリセリル-10、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、レシチン、水添レシチン、メチルパラベン
この表示から読み取れる処方や成分の情報をお伝えしていきます。
処方とは化粧品のレシピの事を指します。
全成分表示からすべてではないですが、処方の特徴が見えてきます。
この豆乳イソフラボン リンクルナイトクリームの処方は、以下の点が特徴です。
・保湿剤は非常にシンプルな構成。
・様々なオイルが工夫して配合されている。
・界面活性剤は結構多数配合されている。
・香料・着色料・鉱物油不使用だが、防腐剤は普通に使われている。
・訴求成分は大した配合量ではなさそう。保湿剤は非常にシンプルな構成
肌にうるおいを与える役割の保湿剤は非常にシンプルでBGとグリセリンです。
どちらもほとんどの化粧品で見かけるくらいのメジャーな成分です。
単純ですが、十分にうるおい効果を発揮してくれます。
表示成分の中では水の次に、BG、グリセリンと続いているので、かなりの量が配合されていると思われます。
そのため、うるおいを与える力はしっかりあると言えます。
様々なオイルが工夫して配合されている
オイルは結構色々使われています。
一番配合されているのがスクワランです。
鉱物油不使用なので、安い化粧品によく見られるミネラルオイルが入っていません。
スクワランはミネラルオイルと比較してかなり原価が高いのですが、それでもオイルの中で一番の配合量である点は評価できます。
他に特徴的なオイルだと、
- テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル
- ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)
この2つが挙げられます。
どちらもねちっこりオイルで、原料単体で触ると、かなりべたつきます。
若干クセのあるオイルですが、保湿力が高く、適量を配合すれば、特徴的な使用感が出せる原料です。
このオイルたちがこのクリームの使用感に効果的に効いていると思います。
また、ジメチコン、シクロペンタシロキサンといったシリコーンオイルでべたつきを抑え、さらっとした仕上がりになるようにしていますね。
界面活性剤は結構多数配合されている
界面活性剤は割と多くの種類が配合されています。
- ジステアリン酸ポリグリセリル-10
- ステアリン酸グリセリル
- PEG-60水添ヒマシ油
- ポリソルベート20
- ポリソルベート80
- ミリスチン酸ポリグリセリル-10
合計6種類配合されていました。
ちょっと多めな印象です。
ただ、それぞれが少量ずつの配合されている可能性もあるので、一概に種類が多いから肌に悪いという訳ではありません。
また、界面活性剤として分類するか少し悩みますが、レシチン、水添レシチンも配合されています。
このレシチン類は天然の界面活性剤として使われたり、保湿効果や使用感のためにも使われたりします。
肌なじみを良くしてくれる効果もあり、テクスチャーに結構効いてきます。
レシチンは仕上がった時に独特の膜感が出てきます。
これが私は好きで、かなり好んで配合していました。
香料・着色料・鉱物油不使用だが、防腐剤は普通に使われている
肌へのやさしさアピールのため、香料・着色料・鉱物油を不使用としていますが、防腐剤は普通に使われています。
肌へのやさしさアピールする場合、防腐剤フリーやパラベンフリーを訴求している化粧品が多いです。
このクリームでは、メチルパラベンというめちゃくちゃメジャーな防腐剤が配合されています。
別に、それが悪い事でもないですが、肌へのやさしさアピールするにしては、香料・着色料・鉱物油の不使用だけでは少し弱いかなと思いました。
訴求成分は大した配合量ではなさそう
訴求成分とは、その商品のウリとなる成分です。
豆乳イソフラボン リンクルナイトクリームの訴求成分としては、
- 豆乳発酵液
- ダイズ種子エキス
- ダイズタンパク
- レチノール
- ダイズイソフラボン
- パルミチン酸レチノール
- セラミドNG
- カンゾウ根エキス
- セラミドAP
- セラミドNP
- フィトステロールズ
この辺りが挙げられます。
並べてみると沢山の成分が配合されているように感じますね。
ただ、定価でも1,100円とかなり安く、原価はかなり厳しいと思われ、これらの成分が高配合されることはまずないと思います。
特に、レチノールやセラミド類はかなり原価が高いのでなおさらです。
おまけ程度で入ってるんだな、と思っておくくらいが無難です。
このクリームの効果を担っている主な原料は、グリセリンなどの保湿剤と、スクワランなどのオイルです。
処方・成分のまとめ
処方自体は割とシンプルです。
保湿剤の構成はオーソドックスですが、オイル成分はスクワランやちょっと特殊なねちっこいオイルが使われていて、保湿効果は期待できそうです。
若干、界面活性剤の種類が多く、不使用としている成分もそこまですごいものではないので、特別肌に優しい処方という感じではなさそうです。
また、価格がかなり安いので、レチノールやセラミドといった成分の配合量はそこまで期待できないと思います。
ただ、繰り返しになりますが、保湿剤やオイルはしっかりと配合されているので、クリームに最も大事な保湿機能は十分に期待できる処方だと思います。
Amazonで豆乳イソフラボン リンクルナイトクリームを探す。
楽天市場で豆乳イソフラボン リンクルナイトクリームを探す。豆乳イソフラボン リンクルナイトクリームの使用感レビューと効果
手の甲でのテストと、実際に風呂上りで乳液の後に使ってみた感想をまとめてみました。
・ノビは濃厚でコクを感じられるテクスチャー
・仕上がりはべたつかないが、しっとりと保湿感が感じられる
・翌朝でも保湿感が残っているノビは濃厚でコクを感じられるテクスチャー
クリームを伸ばしている時の、テクスチャーは濃厚です。
かなりコクがあり、高級感を感じさせてくれます。
コクはありますが、ノビが重い訳ではく、顔全体になじませやすいです。
仕上がりはべたつかないが、しっとりと保湿感が感じられる
仕上がり直後はツヤっとした見た目になります。
かなり保湿感のある使用感になっています。
グリセリンやBGといった水溶性保湿剤が、しっかりと配合されているためかと思います。
もっちりとした柔らかい肌になります。
そして、なじんだ後のべたつきはかなり抑えられています。
シリコーンオイルが適度に配合されているためかと思います。
一般的には保湿感を上げると、べたつきも出てきてしまいますが、このクリームはそのバランスが非常にいいですね。
サラッと、しっとりが非常にちょうど良く設計されています。
また、仕上がった後には程よい油膜感も残ります。
ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)等の特徴的なオイルがこの膜感に効いていますね。
仕上がりのレベルが非常高いクリームだと思いました。
翌朝でも保湿感が残っている
翌朝になっても保湿感が残っていました。
もちろん、使った直後ほどの保湿感ではないですが、ほんのりクリームの感触の残りが感じられます。
すべすべな肌に仕上がりました。
寝ている間に徐々にクリームが肌になじんでいって、朝になって整いきった感じがしました。
べたつきにくいクリームなので、乾燥が気になる冬には、少し多めに使って翌朝の仕上がりを調整するのも良いなと思いました。
感想まとめ
クリームとしてのテクスチャーは非常にレベルが高いです。
保湿感が高いですが、べたつかず、仕上がった時の膜感も上品で使っていて心地よいです。
また、翌朝の仕上がりもこの価格帯では十分にあります。
人気が高いのも納得できる非常に良いテクスチャーでした。
これで定価1,100円はめちゃくちゃお買い得です。
また、Amazonなどではより安く購入できるので、クリームで迷ったらとりあえずコレにしておけばまったく問題ないと思いました。
まとめ
豆乳イソフラボン リンクルナイトクリームの処方や成分、テクスチャーをレビューしてみました。
・処方は割とシンプルだが、保湿性能はしっかりある。
・テクスチャーはしっとり感が高いが、べたつきが非常に少なくて良い使用感。
・このテクスチャーで1,000円以下の実売価格はマジお買い得!プチプラな夜用クリームですが、すごく使用感がいいですね。
これは人気が出て当然です。
気になっている方は、ぜひお試しください。
そのほかのスキンケア化粧品に関しても、
この「【元化粧品開発者が解説】いろんなプチプラ基礎化粧品をレビューしてみた。」にレビューがまとめてありますので、ぜひこちらもご覧ください。
最後までご覧いただきありがとうございました。