肌を健やかに保つには日ごろのスキンケアは重要です。
ただ、何となく分かっていても何もしていないという方は、一定数いらっしゃると思います。
特に男性のスキンケアへの関心は低いですが、近年は割とスキンケアを始める男性が増えてきているようです。
そのため、これからスキンケアを始めようと考えている男性も結構いるのではないでしょうか。
ただ、男性も含め、これからスキンケアを始めようとしている方はどうやればいいか分からない方も多いかと思います。
そんな方々へぜひ、少しでもスキンケアを始めていただきたく、元化粧品開発者視点で簡単なスキンケア方法をお伝えしたいと思います。
とにかく乳液を塗れ!!
結論から言いますと、これからスキンケアを始められる方は、まず乳液を塗ることをおすすめします。
色々とスキンケア商品はありますが、あれもこれもとなると確実にめんどくさくなってしまいます。
とにかく必要最低限スキンケアをするのであれば、乳液を最初に使うことをおすすめします。
乳液についての説明や、その理由などを次にお伝えします。
乳液とは
そもそも乳液ってどういうものでしょうか。
乳液は基本的にとろっと少し粘度のある液状で、外観は白く濁っています。
乳液の中身はうるおいを与える保湿剤や、うるおいが逃げるのを防ぐオイル、とろみを付与する増粘剤等で構成されています。
乳液と呼ばれたり、ミルクやミルクローションという表記も見かけますが、基本的には同じものを指しています。
洗顔後に化粧水を塗り、そのあとに乳液、クリームと塗っていくのが基本的なスキンケアです。
乳液についてより詳しく知りたい方は、日本化粧品技術者会の用語集にも解説がありますので、こちらもご覧ください。
乳液をオススメする訳
初めてのスキンケアで乳液から始めることをオススメする理由は以下の二点あります。
・お手入れの時に使いやすい
それぞれについて詳しくお伝えします。
スキンケアに必要な2つの効果がどちらもある
乳液には、うるおいを与える効果と、うるおいが逃げるのを防ぐ効果というスキンケアに必要な基本的な効果を両方持っています。
なぜなら乳液は保湿剤とオイルが両方が配合されていて、これらがスキンケアに必要な基本的な効果を発揮してくれるからです。
そのため、1品で基本的なスキンケアができてしまいます。
クリームにも同様に保湿剤もオイルも配合されていますが、クリームはうるおいが逃げるのを防ぐ効果に特化していて、オイル成分がかなり多く配合されています。
そのため、うるおいを与える効果がそこまで高くありません。
一方、化粧水には保湿剤のみでオイルは配合されておらず、うるおいを与える効果に特化しています。
乳液はその間に位置しているため、スキンケアに必要などちらの役割も果たし、簡単にスキンケアが出来ます。
乳液はその間に位置しており、保湿剤とオイルのバランスが良いため、うるおいを与えつつ、程よくうるおいが逃げるのを防ぐ効果があります。
なので、1品でもそこそこのスキンケアが可能となります。
お手入れの時に使いやすい
乳液は程よくとろみがあり垂れにくいため、手に取って顔全体になじませるのが簡単なため、スキンケア初心者にオススメです。
化粧水ですと、水に近い粘度でしっかり塗るにはコットンが必要ですが、少し面倒です。
また、クリームではオイルの配合量が多く、顔にたっぷり塗るとべたべたになってしまいます。
一方、乳液は化粧水とクリームの間の性質のため、塗りやすく、べたつきにくいため、使いやすい使用感であるといえます。
後、ポンプ容器で販売されている商品もあり、毎回同じ量を使えるメリットもあります。
スキンケアはたっぷりと使うことが重要なので、この使いやすさもとても大事な要素の一つです。
乳液を使った簡単スキンケア方法
初心者の方にオススメするスキンケア方法は以下の通りです。
②洗顔後すぐに乳液をたっぷりと塗る
これを朝晩やるだけです。
簡単ですよね?これなら続けられると思いませんか?
これだけでも十分効果は出ると思います。
注意点としては、洗顔後なるべく早く乳液を塗布することです。
洗顔後は皮脂や肌の保湿成分が減少しているので、肌の水分がどんどん減少していきます。
この急速な乾燥過程が肌の保湿機能に悪影響を及ぼすため、洗顔後はさっと乳液を塗りましょう。
塗る際には、一度乳液を手に取り、おでこ、鼻、両ほほ、あご辺りにちょんちょんと乳液をまとめて付けて、それから全体になじませるとムラになりにくいです。
また、慣れてきて他のアイテムも足してみようと思われた方は、スキンケアアイテムの優先順位も別の記事にまとめましたので、参考にしてみてください。
スキンケアアイテムの優先順位に関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者が解説】使うべきスキンケアアイテムの優先順位をお伝えします。」をぜひご覧ください。
乳液の選び方
乳液と言っても色々な種類があるので、選ぶのが大変だと思います。
ちょっとした選ぶ目安もお伝えしたいと思います。
しっかりと白いものを選ぶ
なるべく乳液の外観が濃い白色のものを選ぶ方がいいと思います。
なぜなら濃い白色のものほど配合されているオイルの量が多い傾向があり、うるおいが逃げるのを防ぐ効果が高くなるためです。
乳液だけでスキンケアをしようと思うと、オイルは多めの乳液が適しています。
透明容器の製品ならば、乳液の白さを確認することが出来ます。
乳液中のオイルが光を散乱することで、白くみえているため、その濃さから油性成分の配合量が何となく推定できます。
乳液の中には半透明なものもあると思います。
半透明くらいの白さだと油性成分の配合量は数%で、乳液だけでスキンケアをしようと思うとちょっと物足りないです。
そのため、乳液だけでスキンケアする場合は、なるべく白く、油性成分がしっかりと配合されているものを選びましょう。
ポンプ容器のものを選ぶ
乳液だとボトル容器やポンプ容器があると思いますが、ポンプ容器をおすすめします。
ポンプ容器ですとワンプッシュで簡単に出すことが出来ますし、毎回同じ量を使うことが出来るので、非常に使いやすいです。
ボトル容器から振ってだそうとすると、ドバっとでることもあり、意外と不便を感じることがあります。
継続してスキンケアするためにもなるべく楽にできるポンプ容器を使いましょう。
お気に入りの乳液があれば、ポンプ容器を別で購入し、詰め替えるのもありです。
Amazonで乳液用のポンプ容器を探すおすすめ乳液
配合成分と価格からコスパのいいおすすめ乳液をピックアップしてみました。
迷われた方は参考にしてみてください。
麗白 ハトムギ 保湿乳液 300mL
水、グリセリン、ミネラルオイル、スクワラン、BG、ワセリンが主な配合成分で、非常に単純な構成ですが、これでも十分スキンケア効果を発揮します。
300mLの内容量で1,000円を切る価格は素晴らしいです。
ポンプ容器なのも使いやすくてGOODです。
たっぷり使いましょう。
純米乳液 しっとり乳液 ビッグサイズ 320mL
こちらはハトムギ保湿乳液よりも少し価格は上がりますが、油性成分としてホホバ種子油が配合されています。
ホホバ種子油は肌なじみが良く、肌を柔らかくして、しっとりとした感触にしてくれるため、個人的にとても好きなオイルでした。
また、高い潤い効果を持つ水溶性保湿剤としてグリコシルトレハロースも配合され、ハトムギ保湿乳液を一回りパワーアップさせたような組成になっています。
より保湿効果を期待する方はこちらもおすすめです。
こちらもポンプ容器ですので、使いやすさも〇です。
まとめ
今回はスキンケア初心者の方に向けて、簡単に始められる乳液を使ったスキンケア方法をお伝えしました。
この方法でスキンケアが習慣化してきたら、クリームや美容液を足してみたり、好きな乳液を探してみたり等、自分なりのスキンケア方法を確立していくといいと思います。
この記事でスキンケアを始められる方が少しでも増えたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。