元化粧品開発者が成分解析とレビュー!松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチ

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この記事を書いた人

某化粧品メーカーの元化粧品開発者。
約8年間、基礎化粧品一筋の開発者として多数の化粧品の処方設計に従事。その後転職し、現在は肌に関する研究活動に注力。
化粧品開発者としての知識や経験を基にしたスキンケア情報や、ライフハック的な情報を随時発信。

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今回はSNSから話題となった化粧水の成分解析と使用レビューをします。

保湿浸透水手に持つ

それが、こちらの松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチです。

今回はこちらの化粧水の実力を見てみたいと思います。

この記事で松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチの特徴が良く分かると思います。

最後までご覧ください。

こんな疑問を解決します!!
  • 配合されている成分の特徴は??
  • 実際の使用感、テクスチャーはどうなの??
  • どういう人に松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチはおすすめ??
  • 松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチの基本情報

    保湿浸透水本体

    まずは、簡単に松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチの特徴をお伝えします。

    松山油脂セラミド
    引用元:松山油脂

    一番の成分特徴としては、セラミドを保湿成分として配合している点です。

    セラミドは肌の角層の構成成分で、肌のバリア機能を発揮するために必要な成分のひとつです。

    そして、2023年3月にリニューアルされ、人型セラミドが20%増量されています。

    その他、ナイアシンアミド2種類のヒアルロン酸が配合され、名前の通り肌をうるおす特徴になっています。

    松山油脂全体として、シンプルな処方設計になっていて、コスパが高いラインナップになっています。

    この保湿浸透水 モイストリッチも120mLで1,617円と購入しやすくなっています。

    詰め替えもあるので、継続使用もしやすい商品設計になっています。

    松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチの成分解析

    調査イメージ
    著作者:Freepik

    では、肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチの成分解析をしていきます。

    以下が、全成分表示です。

    水、BG、グリセリン、グリセレス-26、1,2-ヘキサンジオール、ナイアシンアミド、セラミドEOP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドAG、セラミドAP、ダイズ種子エキス、ナットウガム、ヒアルロン酸Na、カルボキシメチルヒアルロン酸Na、グリコシルトレハロース、加水分解水添デンプン、フィトステロールズ、水添レシチン、クエン酸、クエン酸Na、キサンタンガム

    こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップします。

    化粧品では配合量が1%を超える成分は、配合量順に記載されるのルールなので、それなりに成分の多い少ないが分かります。

    それ以外にもいくつかルールがあり、これらのルールを考慮することで、表示成分からも色々な情報が分ります。

    kazunari
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    全成分表示の見方が分かると、結構面白いですよ。

    そんなに複雑なルールではないので、覚えてみてはいかがでしょうか。

    化粧品の全成分表示に関して詳しくは、
    この「【元化粧品開発者が解説】化粧品パッケージの成分表示の見方とは?」も是非ご覧ください。

    セラミドはリポソーム化して配合

    粉

    肌のバリア機能を改善させるセラミドがこの化粧水の一番のウリとなっています。

    ただ、セラミドは水に溶けにくい成分なので、化粧水にそのまま配合することはできません。

    kazunari
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    おおざっぱに言うとオイルと同じ性質なので、水と混ぜても分離してしまいます。

    リポソーム
    引用元:コーセーHP

    そのため、セラミドはリポソーム化して細かく分散させて配合していると思われます。

    kazunari
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    リポソームはとても細かいカプセルの様なもので、一緒に配合されている水添レシチンやフィトステロールズが材料となります。

    リポソームは肌に似た構造をしているため、肌なじみが良かったり、肌の上に保護膜を作るといったメリットがあります。

    kazunari
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    リポソームの特殊な構造でセラミドも肌へなじみやすくなっています。

    リポソームに関して詳しくは、
    この「【元化粧品開発者が解説】リポソームとは??どんな効果があるの??」も是非ご覧ください。

    そのため、セラミドの保湿力+リポソームによる肌バリア機能への働きが期待されます。

    memo

    セラミドはリポソームとして配合され、セラミドだけでなくリポソームの効果も期待できる。

    豊富な水溶性保湿剤を配合

    多価アルコールイメージ

    化粧水に非常に重要な保湿剤は、オーソドックスなものだけでなく、少し変わった成分も配合されています。

    保湿浸透水に配合されている保湿剤は以下の通りです。

    1. BG
    2. グリセリン
    3. グリセレス-26
    4. 1,2-ヘキサンジオール
    5. グリコシルトレハロース
    6. 加水分解水添デンプン

    この中ではグリセレス-26グリコシルトレハロース加水分解水添デンプンがちょっとめずらしいです。

    グリセレス-26はグリセリンと同程度の保湿力を持ちながら、べたつきにくい特徴があります。

    グリコシルトレハロース加水分解水添デンプンは、水あめのような原料で少しクセがありますが、保湿力がかなり高い成分です。

    これらの特徴的な成分を組み合わせて、高い保湿力と心地よいテクスチャーを出していると考えられます。

    kazunari
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    少し変わった成分を配合することで、化粧水としてのオリジナリティを出しています。

    ちなみに、BGや1,2-ヘキサンジオールは防腐効果もあるため、これらの成分のおかげでノンパラベン処方ができています。

    memo

    少し変わった保湿剤も配合し、保湿力を上げたりべたつきを抑えている。

    ナイアシンアミドの配合が嬉しい

    保湿剤以外には、ビタミンB3の一種であるナイアシンアミドも配合されており、肌への効果を支えています。

    ナイアシンアミドは美白や抗シワの有効成分として医薬部外品に配合されたり、保湿や肌荒れなどさまざまなうれしい効果があります。

    kazunari
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    肌に良い効果が幅広くあり、おススメの美容成分です。

    ナイアシンアミド配合の化粧品は近年非常に増えてきています。

    全成分表示を見ると記載の位置から、ナイアシンアミドは1%を超える量を配合していると考えられます。

    ナイアシンアミドが1%を超える配合量であれば、十分な働きが期待でき、肌ケアの重要な戦力となってくれます。

    memo

    肌に嬉しいさまざまな効果があるナイアシンアミドを十分に配合し、健やかに肌を保つ。

    成分解析まとめ

    松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチの成分解析をした結果、以下の結論となりました。

    成分解析まとめ
  • セラミドはリポソーム化して効果を高めている。
  • 特徴的な保湿剤を配合し、個性を出している。
  • ナイアシンアミドも肌を健やかに保つ効果に寄与する。
  • 一番のウリであるセラミドはリポソーム化され、セラミドだけでなくリポソームとしての効果も期待できそうです。

    保湿剤も少し珍しいものを配合し、保湿力やテクスチャーのレベルを向上させる意図が見られました。

    そこにさらに、肌に様々な効果を持つナイアシンアミドまで配合しています。

    以上のことから、うるおいを守るセラミドやうるおいを与える保湿剤、生理作用を持つナイアシンアミドを組み合わせ、多角的なアプローチで肌ケアできる処方になっていると言えます。

    kazunari
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    それぞれの成分の役割が明確に分かれているので、バランスよくケアができるといえます。

    松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチの使用感レビュー

    保湿浸透水出すところ

    では、実際の使用感はどうでしょうか。

    使ってみたレビューをまとめます。

    保湿浸透水のパッティング

    コットンで手の甲に使ってみます。

    化粧水自体には少しとろみがあります。

    保湿浸透水パッティング中

    パッティングしていくと、しっとり感がでてきます。

    みずみずしいしっとり感ですが、べたっとする不快なテクスチャーはちゃんと抑えられています。

    保湿浸透水なじませ

    化粧水にとろみはありますが、なじみは割と早いです。

    なじんでくると、みずみずしいうるおいの上にセラミドやリポソーム由来と思われる膜感が出てきます。

    べたっとせずにピタッと肌をまとい、ハリ感を与える独特な感触です。

    kazunari
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    これが普通の化粧水では感じられない感触だと思います。

    保湿浸透水なじませ後

    なじみ後は、みずみずしいうるおいによるふっくら感と、セラミドやリポソーム由来と思われるピタッと肌を纏うハリ感が一緒に感じられます。

    kazunari
    kazunari

    この独特の感触が使っていて非常に心地よいです。

    うるおいを与えるだけでなく、ちゃんと守ってくれている安心感が感じられます。

    一般的な化粧水はうるおいによるふっくら感がメインのため、この化粧水特有のテクスチャーがしっかり感じられます。

    さらに、このうるおい感や独特の膜感がしっかりと持続しており、セラミドやリポソームがしっかりと働いてくれていると思われました。

    memo

    うるおいだけでなく独特の膜感があり、”与える”と”守る”を両立されたテクスチャーになっている。

    総合評価

    総合評価
    著作者:freepik

    松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチの成分解析と使用レビューをしてみました。

    松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチの良い点

    ・セラミドがリポソームとして配合され、肌バリア機能に働きかける。
    ・保湿剤やナイアシンアミドでうるおいもしっかりサポート。
    ・使った後のうるおい感と守られる感のテクスチャーが心地よい。

    セラミド、保湿剤、ナイアシンアミドが配合され、肌への多角的なアプローチが期待できます。

    配合成分のバランスの良さが高評価です。

    実際に使ってみると、一般的な化粧水のようなうるおい感だけでなく、独特な膜感による守られている感触が心地良かったです。

    kazunari
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    配合成分は割とシンプルな構成でありながら、しっかりとケアができるようになっているのが好感を持てました。

    さらにシンプル処方で気軽に試せる価格になっており、コスパが高いのも高評価のひとつの理由です。

    >松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチの気になる点

    ・ノンパラベンのため二価アルコールの配合量が若干気になる。

    基本的に素晴らしい化粧水なので、気になる点はほぼありません。

    ただ強いて言うならば、二価アルコールの配合量による安全性が気になります。

    成分名ではBGや1,2-ヘキサンジオールが該当し、これらは保湿剤として配合されますが、実は防腐力もあります。

    適量の配合であれば問題ありませんが、配合量が多いと肌への刺激リスクが懸念されます。

    全成分表示を見るとこの二つの成分は比較的前方に表示されているため、それなりの配合量が予想されます。

    そのため、二価アルコールの配合量による安全性リスクが若干気になります。

    kazunari
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    ただ、安全性テストはしっかりとされているはずなので、あまり神経質になる必要はないです。

    まとめとしては、

    うるおいの”与える”と”守る”が両立された、コスパの高い化粧水

    になっていると結論付けました。

    松山油脂 肌をうるおす 保湿浸透水 モイストリッチはこんな方におススメ
  • シンプルに保湿をしっかりとしたくて、なるべくコストは抑えてケアをしたいという方
  • ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

    そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
    この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。

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