シワ改善成分はどれいい?元化粧品開発者が徹底比較&おすすめ成分指南!

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シワを改善成分アイキャッチ
この記事を書いた人

某化粧品メーカーの元化粧品開発者。
約8年間、基礎化粧品一筋の開発者として多数の化粧品の処方設計に従事。その後転職し、現在は肌に関する研究活動に注力。
化粧品開発者としての知識や経験を基にしたスキンケア情報や、ライフハック的な情報を随時発信。

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シワはさまざまな肌悩みの中でも、非常にメジャーで多くの方が解消したいと思う悩みです。

そんな消費者の要望に応えるため、化粧品業界では2017年ごろから“シワ改善効果”を持つ医薬部外品が発売されるようになりました。

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ポーラのリンクルショットが史上初のシワ改善化粧品として発売されたときは、業界内では非常に大きなニュースとなりました。

それ以降、多くのシワ改善効果を持つ医薬部外品が発売されています。

ただ、種類が増えてくると、どうやってシワ改善化粧品を選べばいいか分かりにくくなってしまう問題も出てきます。

そこで今回は、元化粧品開発者の視点で、シワ改善の成分について解説し、おすすめのシワ改善化粧品をご紹介したいと思います。

この記事で、シワ改善化粧品について詳しくなり、自信を持ってアイテムを選ぶことが出来るようになると思います。

ぜひ最後までご覧ください。

シワができる仕組み

目尻のシワ

シワ改善化粧品について詳しくなるためには、まずシワができる仕組みを理解する必要があります。

ここではシワのキホンについて、簡潔にお伝えします。

皮膚の構造

肌構造

皮膚は大きく分けると、外側から表皮、真皮、皮下組織から成ります。

その中でもシワと関わりがあるのが、表皮と真皮です。

表皮では柔軟性がカギ

表皮構造

表皮では、うるおいによる表皮の柔軟性がシワと関連します。

みなさんもよく耳にするヒアルロン酸が、表皮のうるおいを保つ重要な成分のひとつです。

水を抱え込む力が強いヒアルロン酸が表皮に存在することで、表皮はうるおいを保つことが出来ます。

うるおいが満ちた肌は柔軟で、表情変化などで肌が変形してもシワができにくくなります。

真皮では構造の強さがカギ

一方で、真皮は構造の強さがシワと関連します。

真皮構造

真皮ではコラーゲンやエラスチンといったタンパク質がしっかりとした構造を作ることで、肌の弾力を生み出しています。

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真皮の構造が強いとハリのある肌となり、肌が変形しても戻る力が強いので、シワができにくくなります。

また、真皮にもヒアルロン酸は存在し、肌の柔軟性を保つ役割を担っています。

柔軟性や弾力が無くなるとシワになる

シワ形成モデル

しかし、紫外線や加齢といった様々な原因で、肌の成分が変質したり、量が減ってしまいます。

すると、表皮ではうるおいが失われ柔軟性がなくなったり、真皮では構造が弱くなり、弾力が低下してしまします。

すると、肌が変形しやすくなったり、変形しても元に戻る力が弱くなってしまいます。

その部位が何度も変形すると、変形後の形がクセになって、徐々にシワとなっていきます。

シワ改善に有効な成分を比較

様々な成分

先ほどシワの形成は柔軟性や弾力がカギであることをお伝えしました。

そのため、シワを改善するためには、この柔軟性や弾力を改善してあげる必要があります。

そこで効果を発揮するのが、医薬部外品に配合されている有効成分なのです。

シワ改善の有効成分の種類

シワ改善効果が認められている有効成分は全部で5つあります(2024年現在)。

  1. ニールワン
  2. レチノール
  3. ナイアシンアミド
  4. ライスパワーNo.11+
  5. VEP-M

意外と少ないと思われた方もいらっしゃるかと思います。

実は、シワ改善の効果が認められたのは2016年で、発売は2017年からと比較的新しい分野になっています。

そのため、まだまだこれから多くの成分でシワ改善の効果が見出だされてくるかもしれません。

それぞれの有効成分の特徴と効果

先ほどお伝えした5種類の有効成分が、それぞれどういったメカニズムでシワを改善するかをお伝えします。

ニールワン

ニールワンはシワ改善効果が認められた最初の有効成分です。

ポーラ独自の成分で、リンクルショットなどに配合されています。

リンクルショット
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シワ改善のメカニズムとしては、真皮のコラーゲンやエラスチンを分解してしまう「好中球エラスターゼ」の働きを抑えてくれます。

ニールワンが好中球エラスターゼと合体し、好中球エラスターゼ本来の力を失わせることで、コラーゲンやエラスチンの分解を抑えてくれます。

この働きによって真皮の構造が保たれて、シワを改善していきます。

レチノール

レチノールはニールワンの次に承認された有効成分です。

レチノール自体はいろいろな化粧品に配合されていますが、シワ改善効果が認められたレチノールは資生堂だけです。

エリクシールのレチノバワー リンクルクリームなどに配合されています。

レチノールは分解されやすいため、製剤だけでなく容器の工夫等、かなり気を遣う成分です。

そのため、レチノールにシワ改善効果を求めるのであれば、安定性にこだわった資生堂のレチノール一択です。

資生堂のレチノールに関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者が解説】絶対知って欲しい!!おすすめできるレチノールは”資生堂だけ”の理由。」も是非ご覧ください。

シワ改善のメカニズムとしては、表皮のヒアルロン酸の増加によってシワを改善します。

表皮のヒアルロン酸が増加することで、肌が柔軟になり、シワを改善すると報告されています。

ナイアシンアミド

ニールワン、レチノールに次いで承認されたのが、ナイアシンアミドです。

コーセーが2017年に申請したと言われており、現在では多くの医薬部外品に抗シワ成分として配合されています。

シワ改善のメカニズムとしては、真皮のコラーゲンを増加がメインと考えられています。

コラーゲンが増加することで、真皮の構造が強固になり、シワになりにくくしてくれるわけです。

ナイアシンアミドはシワ改善だけでなく、美白の有効成分としても配合が可能なので、「抗シワ+美白」の医薬部外品も多く見られます。

ライスパワーNo.11+

4番目の承認がライスパワーNo.11+です。

勇心酒造という酒造メーカーが2023年に承認を取得し、いくつかの医薬部外品に採用されています。

メジャーなものでは、ONE BY KOSEのセラムシールドがあります。

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セラムシールドは成分解析と使用レビューもしているので、興味があればご覧ください。

セラムシールドに関して詳しくは、
この「元化粧品開発者が成分解析とレビュー!ONE BY KOSE セラムシールド」も是非ご覧ください。

シワ改善のメカニズムとしては、

  1. 表皮のヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、NMFの増加
  2. 表皮ダメージの抑制
  3. 真皮のコラーゲン増加

が言われており、複合的な要因でシワを改善しています。

VEP-M

最後に承認されたのがVEP-Mです。

VEP-Mはメナード化粧品が2023年にシワ改善効果の承認を取得しました。

現在はメナードのラインズリセットのみに配合されています。

シワ改善のメカニズムとしては、表皮のセラミドとヒアルロン酸の増加が寄与しているようです。

セラミドとヒアルロン酸が増加し、表皮のうるおいが高まることで、肌が柔軟になり、シワを改善するという仕組みです。

有効成分のまとめ

5つの成分をまとめて紹介したので、分かりにくかったかもしれません。

表にしてみましたので、参考にしてください。

抗シワ成分のまとめ表
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それぞれシワ改善の作用機序が違ったり、使っているメーカーも1社だけのものや、いろんなメーカーがあったりと複雑ですね。

おすすめのシワ改善成分

成分

シワ改善の有効成分は5つあると説明しましたが、その中からどれを優先して使えばいいのでしょうか。

元化粧品開発者の視点で、おススメをお伝えします。

おすすめはナイアシンアミド

私のおすすめはナイアシンアミドです。

理由は大きく二つあります。

  1. プチプラアイテムにも配合されている。
  2. 種類が多く選択肢の幅が広い。

それぞれの理由をもう少し説明します。

プチプラアイテムにも配合されている

ナイアシンアミドは様々なメーカーが採用し、様々なアイテムに配合されています。

その中には、プチプラアイテムも含まれていて、他のシワ改善成分が配合されているアイテムと比較すると、価格メリットがえぐいです。

例えば代表的なアイテムを比較すると、

  1. ニールワンを含むリンクルショットは、およそ15,000円。
  2. レチノールを含むレチノパワーリンクルクリームは、およそ8,500円
  3. VEP-Mを含むラインズリセットは大きいサイズで、22,000円。
  4. ライスパワーNo.11+を含むセラムシールドは、5,500円

となっており、高額なアイテムが多いです。

比較的安価なセラムシールドでも5,000円台と少しハードルは高めです。

一方、ナイアシンアミドを含むアイテムは、1,000円以下でも購入可能です。

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これぐらいの価格帯のアイテムが豊富に売られています。

価格で見ると、断然ナイアシンアミドに分があります。

種類が多く選択肢の幅が広い

化粧品の種類

先ほどからお伝えしている通り、いろいろメーカーがナイアシンアミドを採用し、いろいろな化粧品に配合しています。

そのため、アイテムの選択肢が非常に広く、自分の好みの使用感や剤型(化粧水や乳液、クリームなど)を選びやすくなっています。

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自分の好みの使用感じゃなかったら、ナイアシンアミドは選択肢が多いので、簡単に他のアイテムを試すことが出来ます(安いのならなおさら)。

さらに、ほとんどのスキンケアアイテムにナイアシンアミドは配合されているので、化粧水、乳液、クリームとナイアシンアミドで揃える事も可能です。

これによって、ナイアシンアミドの摂取量を増やし、効果を高めることが期待できます。

このような理由からもナイアシンアミドはおススメ出来るのです。

価格と効果の関係

ナイアシンアミドにはいくつかメリットがあるため、おすすめをしています。

特に価格のメリットは、一般消費者の私たちにとってはかなり大きいです。

しかし、そんなに安いと、他の成分よりも効果が低いんじゃないの?と思われる方もいるかもしれません。

しかしながら、今のところ私の知る限りでは、各成分のシワ改善効果を同一条件で比較したデータは存在せず、効果の優劣はつけられません。

また、ナイアシンアミドも医薬部外品の有効成分として認められているので、科学的エビデンスに基づいた効果であることは間違いありません。

さらに、肌への効果は当然個人差があるので、高額なニールワンやレチノール配合アイテムよりも、ナイアシンアミドを配合したプチプラアイテムの方が効果があることもあり得ます。

ですので、基本的にシワ改善効果とアイテムの価格には関係がない(もしくは分からない)と私は考えています。

当然、プチプラアイテムに比べ、高級ブランドのアイテムの方が、シワ改善成分以外でのこだわりが沢山詰まっています。

ただ、シワ改善効果を最優先にするのであれば、ナイアシンアミドが有効成分として配合されていればとりあえずOKです。

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シワ改善成分以外にこだわりがあれば、ナイアシンアミドを配合した中価格、高価格アイテムを検討するのもアリですね。

まずはナイアシンアミドから試してみて

以上の理由から、シワ改善を目的とするならば、まずはナイアシンアミドから試してみてほしいです。

特にブランドや他の成分にこだわりがなければ、プチプラアイテムでもOKです。

肌ラボの極潤シリーズは、価格も安くラインで揃うので、最初はこちらから試すのも良いかと思います。

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とりあえず1本使い切って、効果が全然感じられなかったら、他のシワ改善成分も検討してみてはいかがでしょうか。

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高額アイテムから使い始めて効果を感じられなかったら、お財布へのダメージが大きいですからね。

ナイアシンアミドで十分効果が感じられれば、同じアイテムを使い続けるのも良いですし、ナイアシンアミドの他のアイテムを楽しむのもアリです。

ナイアシンアミドは医薬部外品を選ぼう

ナイアシンアミドをおススメしましたが、ひとつ気をつけていただきたい点があります。

それは、「化粧品ではなく、医薬部外品を選ぶ」ということです。

それもナイアシンアミドが有効成分として配合された医薬部外品で、シワ改善の効果がちゃんと記載されているものです。

なぜなら、上記のアイテム以外では、ナイアシンアミドがシワ改善の効果を発揮する濃度を配合しているか不明なためです。

化粧品であれば、ちょろっと配合するだけでも、「ナイアシンアミド配合!!」とは言えてしまいます。

医薬部外品でも、有効成分として配合していなかったり、有効成分として配合していても美白の効果だけしか記載されていないこともあります。

その場合も、シワ改善に必要な濃度を満たしているかはわかりません。

以上の理由から、

  1. 化粧品ではなく医薬部外品を選ぶ。
  2. シワ改善の有効成分として配合されているものを選ぶ。

という点を気をつけて、ナイアシンアミドのアイテムを選んでいただきたいです。

化粧品、医薬部外品の見分け方については、別記事で説明していますのでこちらもご覧ください。

化粧品と医薬部外品の見分け方に関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者が解説】化粧品と医薬部外品の違いとは?」も是非ご覧ください。

まとめ

今回、シワ改善効果のある有効成分についてご説明しました。

まとめると以下の通りになります。

この記事のまとめ
  • シワ改善効果が認められた成分は現在5種類ある。
  • 価格と種類の豊富さの理由からナイアシンアミドがおススメ。
  • ナイアシンアミドを使うときは医薬部外品を選ぼう。
  • シワによって、見た目年齢は大きく変わってきます。

    ぜひ、賢いシワケアをしていただき、若々しい健やかな肌を手に入れていただきたいと思います。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

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