今回は資生堂 エリクシールのクリームについて、成分解析と使用レビューをします。
それが、こちらのエリクシール トータルV ファーミングクリームです。
今回はこちらのクリームの実力を見てみたいと思います。
この記事でエリクシール トータルV ファーミングクリームの特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
エリクシール トータルV ファーミングクリームのキホン
まずは、簡単にエリクシール トータルV ファーミングクリームの特徴をお伝えします。
基本情報
基本情報は以下の通りです。
- 分類:クリーム
- 発売日:2023年10月
- 内容量:50g
- 価格:11,000円、10,450円(レフィル)
通常の使用方法で、約5か月使えるようになっています。
肌のハリにフォーカス
トータルV ファーミングクリームの最大の特徴は、ハリにフォーカスしている点です。
後ほど詳しくお伝えしますが、様々な観点で肌のゆるみの原因にアプローチして、ハリに満ちた引き締まった肌にしてくれます。
使い方
使用手順としては、一般的なクリームと同じ様に乳液の後に使います。
使い方は少し特徴があり、おすすめのマッサージメソッドがあります。
マッサージ自体、とても効果的なので、ぜひ一緒に取り入れてみてください。
多くのベストコスメを受賞
このトータルVファーミングクリームは、様々な媒体の中でベストコスメを獲得しています。
発売からわずか3ヶ月で30もの賞を受賞していて、評価の高さが良く分かります。
エリクシール トータルV ファーミングクリームの成分解析
では、エリクシール トータルV ファーミングクリームの成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
水,グリセリン,BG,ベタイン,エタノール,ジメチコン,ステアリン酸グリセリル(SE),ミネラルオイル,セタノール,DPG,テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル,スクワラン,PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル,ジグリセリン,ステアリン酸PEG-100,リンゴ酸ジイソステアリル,ミリスチン酸ミリスチル,セバシン酸ジイソプロピル,水添ポリイソブテン,マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル,ミツロウ,イノシトール,ローズマリー葉油,カンゾウ根エキス,セイヨウハッカ葉エキス,イリス根エキス,ワレモコウエキス,トゲキリンサイ/ヒヂリメン/ミツイシコンブ/ウスバアオノリ/ワカメエキス,キイチゴエキス,テンチャエキス,ミツイシコンブ/ワカメエキス,ローズマリーエキス,マンゴスチン樹皮エキス,水溶性コラーゲン,ウンシュウミカン果皮エキス,ミシマサイコ根エキス,オランダガラシ葉/茎エキス,ベヘニルアルコール,ステアリルアルコール,シリカ,(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー,イソヘキサデカン,トリステアリン酸ソルビタン,カルボマー,EDTA-3Na,ポリビニルアルコール,ポリソルベート80,サクシノグリカン,オレイン酸ソルビタン,水酸化K,メタリン酸Na,ピロ亜硫酸Na,オトギリソウ花/葉/茎エキス,トコフェロール,フェノキシエタノール,香料,酸化鉄
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしていきます。
ハリへアプローチする様々な成分が配合
トータルV ファーミングクリームは、肌のハリにフォーカスするためにさまざまな成分が配合されています。
その中でも特に注目したい成分は以下の5つです。
- ローズマリーエキス
- イリス根エキス
- カンゾウ根エキス
- キイチゴエキス
- ワレモコウエキス
まず、ローズマリーエキスはハリに重要な肌の真皮部分に、真皮細胞の素である幹細胞を誘導してくれます。
さらに、イリス根エキスは、その誘導する幹細胞自体を増やしてくれます。
さまざまな体の細胞の素となる細胞。
この幹細胞が分化(変身)して、いろいろな役割を持つ細胞になる。
ここまでは、真皮に着目した成分ですが、さらにその下の筋肉に着目した成分も配合されています。
それが、カンゾウ根エキスとキイチゴエキス、ワレモコウエキスです。
カンゾウ根エキスとキイチゴエキスは、たるみに関わることが分かった立毛筋の衰えを抑えてくれます。
そして、ワレモコウエキスには、表情筋の筋繊維を活性化する効果が確認されています。
この様に、一言でハリにフォーカスしていると言っても、その中身は非常に多くのアプローチがある事が分かります。
これは、資生堂が長年皮膚科学の研究を行い、たるみの原因とその解決策を見つけたことで実現されています。
アクアインプールを配合
ハリにアプローチする成分以外では、アクアインプールが特徴的です。
アクアインプールは全成分表示だと、PEG/PPG-14/7ジメチルエーテルという名前で、資生堂独自の成分になっています。
アクアインプールは、水にもオイルにも溶けるという特殊な性質を持っています。
この特徴から他の成分の肌への浸透を促進してくれる効果があります。
そのため、トータルV ファーミングクリームの成分の浸透を促進し、スキンケア効果の底上げが期待できます。
保湿剤やオイルはオーソドックスな組み合わせ
クリームとしての基本的な骨格成分である、保湿剤やオイルは意外とオーソドックスな配合になっています。
肌にうるおいを与える役割の、主な保湿剤は以下の通りです。
- グリセリン
- BG
- ベタイン
- DPG
- ジグリセリン
種類は豊富ですが、どれもよく使われる成分で構成されています。
一般的な成分の組み合わせですが、クリームとしてうるおいを与えるには十分です。
また肌からの水分の蒸散を防ぐ、主なオイルは以下の配合です。
- ミネラルオイル
- セタノール
- テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル
- スクワラン
- リンゴ酸ジイソステアリル
- ミリスチン酸ミリスチル
- セバシン酸ジイソプロピル
- 水添ポリイソブテン
- マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル
- ミツロウ
珍しい成分はありませんが、液状からペースト、固形のオイルまで幅広くバランス良く組み合わされています。
また、肌の上に残るものから、浸透性の良いオイルまで組み合わされています。
そのため、一般的な成分の組み合わせですが、保湿力はしっかりあると考えられます。
スペシャルな成分は見当たらないですが、資生堂で実績のある成分でしっかりと保湿力を出せていると思います。
成分解析まとめ
エリクシール トータルV ファーミングクリームの成分解析をした結果、以下の結論となりました。
クリームの基本である保湿剤やオイルは、資生堂で実績のあるオーソドックスな成分で作られており、保湿力はしっかりとあります。
そのクリームの中に、資生堂の皮膚科学研究によるハリ感にフォーカスした成分たちが詰まっています。
そのため、資生堂のクリームの中で、ひとつの集大成になっていると思いました。
エリクシール トータルV ファーミングクリームの使用感レビュー
では、実際に使ってみて使用感レビューしてみます。
クリームは少し黄味がかっていて、独特なツヤ感があります。
塗り伸ばすと、とろけるようにぬーっと伸びていき、コク感を強く感じられます。
かなり濃厚なテクスチャーで高級感があります。
香りはエリクシール特有のフローラルな香りがしっかりと感じられます。
濃厚なテクスチャーですが、なじみは思ったより早いです。
なじみながら保湿剤によるしっとり感と、オイルによる保湿の膜感が結構出てきます。
なじみきると、オイルの膜感はありますがべたつかず、シルキーなさらさら感も出てきます。
さらに、うるおい感もかなり高く、うるおいによる肌の内側からのハリ感もしっかりと感じられます。
顔でも使っていますが、顔で使うとより強くハリ感を感じます。
ポリビニルアルコールなどのポリマーも、ハリ感にしっかりと効いているようです。
保湿剤やオイル、ポリマーや粉体など様々な成分の絶妙な配合バランスで、心地よいテクスチャーがうまく作られています。
全体的に濃厚なテクスチャーですが、嫌なべたつきなどはなく、うるおいで肌を包みんでくれる仕上がりがとても心地よかったです。
テクスチャーが上品で、非常にレベルの高いクリームになっているのが分かります。
保湿力が高いのにべたつかず、仕上がりのハリ感も感じられかなりしっとりとした仕上がりだがべたつきにくく、しかも持続力が高くなっている。
総合評価
エリクシール トータルV ファーミングクリームの成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・資生堂の皮膚科学の研究成果が詰まっている。
・クリームのテクスチャーが心地よい。
・実感できるハリ感のある仕上がり。
まず、良い点としては、資生堂の研究成果が詰まっている点です。
肌のハリ感に関わる知見がふんだんにこのクリームに活かされています。
そして、実際にクリームを使ってみると、濃厚なテクスチャーで高級感をしっかりと感じられ、うるおいやハリ感の実感のレベルもかなり高いです。
それでいて、べたつきなどの不快なテクスチャーは抑えられているので、使っていて非常に心地よいクリームに仕上がっています。
お手入れ後の満足感、充実感はかなり高く、毎日のスキンケアが楽しくなります。
・ハリ感にフォーカスしたエキス類の配合量は不明。
・保湿剤やオイルに特別感はあまりない。
気になる点としては、資生堂の研究成果が活かされたエキス類が多数配合されていますが、その配合量は不明です。
ほんの少量でも配合していると言えてしまうので、その点は気になります。
また、保湿剤やオイルはオーソドックスで、特別な成分はあまりないです。
1万円を超えるクリームであれば、もう少し高機能な成分を配合しても良いかなという印象を持ちました。
それでもテクスチャーは非常に良いので、資生堂の使い慣れた成分で上手く作られているのだと思います。
おすすめしたい方
これまでお伝えしたトータルV ファーミングクリームの特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
・今のスキンケアの仕上がりに満足できていない方
もちろん、肌のたるみやハリ感にフォーカスしたクリームなので、それらの悩みを持っている方におススメです。
また、それだけでなく、クリームの仕上がりの満足感がとても高いので、さらにスキンケアの満足感を上げたい方にもおススメできます。
クリームは最後に使うアイテムなので、仕上がりの満足感はスキンケア全体の満足感に繋がります。
結論
まとめとして、トータルV ファーミングクリームは、
資生堂の皮膚研究の成果が詰まった、テクスチャー最高クリーム
になっていると結論付けました。
通常の使用方法で、5か月使えるのでコスパも意外と悪くないです。
特にテクスチャーがとても良いので、ぜひ一度試してみていただきたいです。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。
効果的なスキンケアには美顔器もおススメ
いつものスキンケアをより効果的にするなら、美顔器を使うのもおすすめです。
例えば、韓国で人気のDr.tengle(ドクターテングル)だと、90kHzの高周波で顔の筋肉にまで働きかけたマッサージが可能です。
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さらに、毎分900回の振動もプラスされ、より効果的なスキンケアが可能になります。
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価格は4万円台と決して安くないはないですが、自宅で気軽にエステレベルの施術ができるため、使えば使うほどエステ代を浮かせられます。
そのため、ヘタに高い化粧品を買うくらいなら、美顔器に投資をした方がコスパが高い場合もあると思います。
いつものスキンケアに満足できない方は、一度美顔器もトライしてみてはいかがでしょうか。