今回は花王 キュレルのクリームを成分解析と使用レビューをします。

それが、こちらのキュレル 潤浸保湿 フェイスクリームです。
今回はこちらのクリームの実力を見てみたいと思います。
この記事でキュレル 潤浸保湿 フェイスクリームの特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
キュレル 潤浸保湿 フェイスクリームのキホン

まずは、簡単にキュレル 潤浸保湿 フェイスクリームの特徴をお伝えします。
基本情報
基本情報は以下の通りです。
- 分類:医薬部外品 クリーム
- 発売日:2020年4月
- 内容量・価格:40g・2,970円

キュレルシリーズは医薬部外品なのが特徴のひとつです。
化粧品と違って有効成分が配合されています。
医薬部外品に関しては、
【元化粧品開発者が解説】化粧品と医薬部外品の違いとは?で説明しています。
セラミドケアにフォーカス

キュレルシリーズの最大の特長は、セラミドケアにフォーカスしている点です。
花王が独自で開発したセラミド機能成分が配合されています。
セラミド機能成分は、その構造や機能が似ているため疑似セラミドと呼ばれています。
乾燥性敏感肌の方のセラミド状態を良くすることで、バリア機能を高め、すこやかな肌に導きます。
乾燥性敏感肌のための低刺激設計
キュレルは肌への刺激を抑える設計になっています。
具体的には以下の配慮がなされています。
- 弱酸性
- 無香料
- 無着色
- アルコールフリー
- アレルギーテスト済
- 乾燥性敏感肌の方のパッチテスト済

最後の乾燥性敏感肌の方によるパッチテスト済は、同じ悩みを持つ方にとって頼もしいですね。
使い方
キュレル 潤浸保湿 フェイスクリームは、化粧水や乳液の後に使います。
顔全体優しく馴染ませればOKです。
指の第一関節でひとすくいするくらいが適量です。

キュレル 潤浸保湿 フェイスクリームの成分解析

では、キュレル 潤浸保湿 フェイスクリームの成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
アラントイン*、水、グリセリン、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、トリシロキサン、ジメチコン、α-オレフィンオリゴマー、POE・ジメチコン共重合体、ユーカリエキス、硫酸Mg、BG、イソステアリルグリセリルエーテル、コハク酸、水酸化ナトリウム液、パラベン *は「有効成分」無表示は「その他の成分」
こちらの情報を基に、特徴適菜成分などをピックアップしました。
それぞれ詳しくお伝えしていきます。
アラントインが肌の炎症を抑える

キュレルは医薬部外品なので、アラントインという有効成分が配合されています。
アラントインは炎症を抑える作用があり、肌荒れケアに効果がある医薬部外品でよく見られます。
有効成分として配合されているので、しっかりと効果のある量が配合されています。
そして、化粧品の皮膚への刺激を抑える作用もあるため、キュレルの様な乾燥性敏感肌に対しても有効な成分だと言えます。

実績も十分あるので、安全性に関して特に心配する必要はないと考えます。
刺激を抑えたり、肌荒れを予防するアラントインが有効成分として配合され、敏感肌向けに設計されている。
疑似セラミドがメインのオイル成分
キュレルシリーズの最大の特徴として、花王独自の疑似セラミドの配合が挙げられます。
セラミドは肌のバリア機能に無くてはならない大切な成分です。
ですが、化粧品成分としてのセラミドは原価が高く、配合も難しいので、なかなか気軽にセラミドケアは出来ません。
そんな課題をクリアしたのが、花王独自の疑似セラミドです。
疑似セラミドのおかげで、キュレルの価格帯でしっかりとセラミドケアができるようになっています。
疑似セラミドは、セラミドに似た構造を持った成分で、肌のバリア機能を高めてくれます。
全成分名称では、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドという名前です。
そしてこのフェイスクリームの中では、この疑似セラミドがメインのオイル成分として配合されているようです。

全成分表示でもオイルの中で一番最初に記載されているので、しっかりと配合されていると思います。
クリームは特にオイル成分の割合が多いアイテムです。
ですので、疑似セラミドも豊富に配合され、肌に大切なセラミドケアをしっかりとできるようになっています。
花王の技術が詰まった疑似セラミドがしっかりと配合され、バリア機能の向上効果が期待できる。
他のオイル成分はシリコーン系が多く保湿力は控えめ
疑似セラミド以外のオイル成分は、シリコーン系が多い印象です。
成分名称では、
- トリシロキサン
- ジメチコン
この2つです。
シリコーン系オイルは、さらっとしたシルキーなテクスチャーが特徴的で、感触改良剤として配合されます。
そのため、べたつきのない、軽い使用感のクリームに仕上がりやすいです。
ですが、一般的なオイルと比べると保湿効果は劣るので、クリームとしての保湿力は控えめな印象です。
代わりにα-オレフィンオリゴマーや、先ほどお伝えした疑似セラミドが配合されいてるので、こちらで保湿力を出していると思います。
ただし、やはり全体的にシリコーンオイルが多めなので、一般的なクリームよりは保湿力は控えめになると予想されます。
シリコーンオイルメインで軽いテクスチャーだが保湿力は控えめなので、クリームとしての保湿は疑似セラミドと一般的なオイル次第。
成分解析まとめ
キュレル 潤浸保湿 フェイスクリームの成分解析をした結果、以下の結論となりました。
・オイルはシリコーン系メインで軽いテクスチャーだが、保湿力は控えめそう。
乾燥性敏感肌の方に対して、アラントインと疑似セラミドでしっかりとケアしてくます。
これはキュレル シリーズにおいて基本ですが、肌にとってとても大切な効果になります。
オイルはシリコーンリッチで、さらっとしたテクスチャーになり、べたつきが苦手な方にもおススメできそうです。
一方で、シリコーンオイルの保湿力は控えめなので、疑似セラミドや他のオイルでどこまで保湿力を出せるか少し気になりました。

キュレル 潤浸保湿 フェイスクリームの使用感レビュー

では、実際に使ってみて使用感レビューしてみます。

クリーム自体はかなり柔らかいのですが、ぬり伸ばすと意外とコク感があります。
柔らかいクリームにありがちな、安っぽさを感じさせません。

なじませていると少しづつ濃厚さが出てきて、肌を守ってくれる感触に包まれます。
やはりシリコーンオイルが効いているようで、べたつき感はかなり抑えられています。

なじみきると、思っていた以上に保湿感はしっかりと感じられます。
疑似セラミドが保湿もしてくれているようで、密着感やハリ感もありました。
それでいて、シリコーンオイルのおかげでシルキーな仕上がり感が出て、やはりべたつきは抑えられています。
適度に保湿しつつ、べたつきはかなり抑えられているので、クリーム特有のオイリー感が苦手な方にピッタリな使用感でした。
シリコーン由来のシルキーな仕上がりと、疑似セラミドによる保湿、ハリ感、密着感が心地よい使用感を作り出している。

総合評価

キュレル 潤浸保湿 フェイスクリームの成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・有効成分の配合で乾燥性敏感肌にしっかり対応。
・疑似セラミドがしっかりと配合され、バリア機能、保湿、ハリ感など様々な活躍をしてくれている。
・べたつきを抑え、心地よい使用感になっている。
有効成分のアラントインが炎症や刺激を抑えてくれるので、乾燥性敏感肌にしっかりと対応できています。
そして、疑似セラミドがオイルのメイン成分となっているので、バリア機能をケアしてくれます。
実際に使ってみると、保湿やハリ感、密着感にも疑似セラミドがしっかりと効いているようでした。

しっかりと疑似セラミドが配合されていると思うので、キュレルの良さがしっかりと詰め込まれています。
使用感はべたつきがかなり抑えられており、クリームによくあるオイリー感がないのも良い点だと思います。
・シリコーン成分が多めに配合。
このクリームの気になる点は、シリコーン成分が多めに配合されている点です。
シリコーン成分自体が肌に悪いわけではないです。
ただ、シリコーン成分にあまり保湿力がないため、クリームとしての保湿力は控えめになりがちです。
疑似セラミドや他のオイルで、保湿力は出していますが、それでも一般的なクリームよりも少し物足らなさを感じるかもしれません。

しっかりとクリームで保湿したい人にとっては、ちょっと軽すぎる印象を持つかもしれません。
おすすめしたい方
これまでお伝えしたキュレル 潤浸保湿 フェイスクリームの特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
有効成分や疑似セラミドがしっかりと配合され、乾燥性敏感肌の方にピッタリです。
さらに、セラミドケアは肌のバリア機能を底上げしてくれるので、どなたにとっても有効なスキンケアです。
テクスチャーとしてはオイリー感がかなり抑えれているので、普通のクリームがべたついて苦手、と言う方におススメです。
結論

まとめとして、キュレル 潤浸保湿 フェイスクリームは、
肌に大切なセラミドケアがしっかりできる、シルキータッチなクリーム
になっていると結論付けました。

疑似セラミドが十分に配合されているので、肌に大切なバリア機能をしっかりとケアできるクリームになっています。

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