今回は大人気のイソフラボンシリーズのアイクリームの成分解析と使用レビューをします。
それが、こちらの目元ふっくらクリームです。
今回はこちらのアイクリームの実力を調べてみました。
購入を考えている方は、この記事を参考にしていただけると幸いです。
最後までご覧ください。
ちなみに、なめらか本舗のアイクリームは3種類発売されています。
3種類を比較した記事もありますので、良ければこちらもご覧ください。
なめらか本舗のアイクリーム比較に関して詳しくは、
この「どれがいい?元化粧品開発者が3種類のイソフラボンアイクリームを徹底比較!!」も是非ご覧ください。
なめらか本舗 目元ふっくらクリームの特徴
まずは、簡単に目元ふっくらクリームの特徴をお伝えします。
2023年3月にリニューアル
目元ふっくらクリームはもともと2018年に発売されています。
その後、2019年に同ブランドの異なるラインから、リンクルアイクリームが発売されました。
見た目が激似ですよね。私は最初同じ商品と思って混乱しました。
すると、リンクルアイクリームが一気に人気となり、目元ふっくらクリームはその陰に隠れがちになっていました。
その対策のためか、目元ふっくらクリームは2023年3月にリニューアルされました。
このリニューアルによって、可能なケアが増えたり、新規成分や美容成分が増量され、パワーアップされています。
4つのアイケアが可能なアイクリーム
目元ふっくらアイクリームは4つのケアが可能です。
これまで、くま・くすみカバー、乾燥ケア、肌荒れ防止のケアが可能でしたが、リニューアルによって、マッサージケアも追加されました。
マッサージも可能になったということで、リニューアルしてクリームの感触がかなり変わったと予想されます。
高純度イソフラボンを配合
なめらか本舗の製造メーカーである常盤薬品工業はポリフェノールの一種であるイソフラボンの研究にも力を入れています。
その研究成果として、高純度に精製されたイソフラボンが化粧品成分として開発され、このリニューアルされた目元ふっくらクリームに配合されいます。
様々な効果が期待されるイソフラボンを、より効率的にスキンケアに取り入れることができます。
ビタミンE誘導体が増量
ビタミンE誘導体がリニューアルによって、20%増量しています。
ビタミンE誘導体は医薬部外品の有効成分としても配合され、肌荒れ防止やシワ改善の効果が認められています。
イソフラボンや豆乳成分と併せて、ふっくらとうるおいながら、イキイキとした目元へ導きます。
イソフラボンアイクリームの中で最もリーズナブル
イソフラボンのアイクリームは2023年現在、以下の3種類が発売されています。
- 目元ふっくらクリーム 990円(20g)
- リンクルアイクリーム 1,045円(20g)
- 薬用リンクルアイクリーム ホワイト 1,100円(20g)
その中でも目元ふっくらクリームは最もリーズナブルな価格設定になっています。
Amazonの定期おトク便も利用すれば、600円台で購入可能となります。
価格からして、なめらか本舗のアイクリームの中では最もベーシックなポジションになっているようです。
なめらか本舗のアイクリームはどれも安いですが、その中でもこちらは特に安いですね。
なめらか本舗 目元ふっくらクリームの成分解析
では、目元ふっくらクリームの成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
水、グリセリン、スクワラン、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、BG、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ジメチコン、ベヘニルアルコール、PEG-150、ジイソステアリン酸ポリグリセリル-2、ジグリセリン、ミツロウ、イソステアリン酸PEG-60グリセリル、ペンチレングリコール、ステアリン酸グリセリル、トコフェリルリン酸Na、トリメチルシロキシケイ酸、豆乳イソフラボン、豆乳発酵液、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、エタノール、エチルヘキシルグリセリン、キサンタンガム、シクロデキストリン、ダイズイソフラボン、ダイズタンパク、ダイズ種子エキス、トコフェロール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ポリソルベート80、マカデミア種子油、ラウリルカルバミン酸イヌリン、レシチン、酸化チタン、水酸化Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン
こちらの成分情報を基に、特徴的な成分や組み合わせなどをピックアップしていきたいと思います。
リニューアルで処方骨格がめちゃくちゃ変わっている
リニューアルされた目元ふっくらクリームの全成分表示を見ると、めちゃくちゃ処方が変わっていました。
こちらはリニューアル前の目元ふっくらクリームの全成分表示です。
水、BG、グリセリン、トリエチルヘキサノイン、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ジメチコン、ベヘニルアルコール、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、ミツロウ、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、マカデミア種子油、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、イソステアリン酸PEG-60グリセリル、ステアリン酸グリセリル、トコフェリルリン酸Na、豆乳発酵液、ダイズ種子エキス、ダイズタンパク、(アクリル酸ヒドロキシエチル/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、エタノール、エチルヘキシルグリセリン、カンゾウ根エキス、ジメチコンクロスポリマー、スクワラン、セルロースガム、トコフェロール、ポリソルベート60、マイカ、酸化チタン、フェノキシエタノール、メチルパラベン
ちょっと分かりにくいですが、簡単に言えばクリームの骨格となるオイルや界面活性剤の種類や配合量がガラッと変わっています。
表面的には高純度イソフラボンやビタミンE誘導体などウリとなる成分が変わった様に見えますが、それ以上に大きく骨格成分が変わっています。
マッサージケアも可能とするために、大きく使用感を変える必要があったのかもしれません。
訴求成分だけでなく、骨格成分も大きく変わり、かなりテコ入れされている。
リンクルアイクリームに骨格成分が似ている
リニューアルによって骨格成分が大きく変わりましたが、同ブランドのリンクルアイクリームに寄せていったように見えます。
両者の保湿剤、オイル、界面活性剤などの骨格成分をまとめてみました。
どちらのクリームにも配合されている成分は青色にしてあります。
見比べてみると、水溶性保湿剤やオイルでかなり同じ成分が使われているのが分かります。
並び順が異なり全く同じ処方ではありませんが、かなりリンクルアイクリームに寄せているように見えます。
リンクルアイクリームはかなり保湿力が高いため、同様の効果が期待できそうです。
リンクルアイクリームが好評のため、この使用感に寄せていったのかもしれません。
リンクルアイクリーム自体の成分解析も別記事でまとめていますので、こちらもぜひチェックしてみてください。
リンクルアイクリームの成分に関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者の成分解析&使用レビュー】なめらか本舗 リンクルアイクリーム」も是非ご覧ください。
人気のリンクルアイクリームに骨格成分がかなり似ている。
ペースト状オイルが適度な保湿感と使用感を出している
比較的配合量の多いオイルにテトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチルあります。
このオイルはペースト状で、伸ばしている時のオイルの厚みや、馴染み後の油膜感が強めに出る成分です。
この処方のベースとなっているリンクルアイクリームでは、このペーストオイルがオイルの中で1番多く配合されていました。
そのため、かなり独特でクセのある油膜感を出していました。
一方で、この目元ふっくらクリームでは、オイルの中で2番目に多く配合されています。
そのため、リンクルアイクリームよりも控えめで適度な保湿感や油膜感を出していると考えられます。
リンクルアイクリームよりもクセが抑えられた、スタンダードな使用感になっていそうです。
ただ、それでも2番目に多い配合はクリームとしてはかなり多いので、保湿感などで物足りないと感じることはないと思います。
また、このペーストオイルは塗り伸ばすときに適度な厚みもあるため、マッサージに必要なクリームとしての厚みを出していると思われます。
このペーストオイルが使用感や保湿感の主役になっていそうです。
ペーストオイルが、アイクリームとしての適度な保湿効果やマッサージクリームとしての厚みを出している。
酸化チタンがくすみカバーしてくれる
目元ふっくらクリームの特徴として酸化チタンが配合されていることも挙げられます。
酸化チタンは白色の粉体で、カバー力が高いのでよくメイク品に配合されます。
光を散乱させてふんわりと肌を明るくしてくれるので、くまやくすみをカバーしてくれます。
保湿だけでなく、しっかりと目元回りの色味トラブルのカバーが期待できます。
目元ふっくらアイクリームのくま・くすみカバー効果はメイク品と同じ原理になっています。
酸化チタンのメイクアップ効果で、くま・くすみカバーがしっかり期待できる。
成分解析まとめ
目元ふっくらクリームの成分解析をした結果、以下の結論となりました。
骨格成分がリンクルアイクリームに寄っていき、同じようにペースト状のオイルが特徴的です。
そこに酸化チタンが配合され、くま・くすみをカバーしてくれています。
リンクルアイクリームとは異なり、被膜成分は少なくハリ感は抑えめですが、その分くま・くすみカバーに特徴を出しています。
リンクルアイクリームに似つつ、酸化チタンのカバー力で目元ふっくらクリームの特徴が出ています。
なめらか本舗 目元ふっくらクリームの使用感レビュー
では、実際の使用感はどんな感じか見てみましょう。
手の甲で使ってみます。
柔らかめのクリームですっと伸びます。
酸化チタン配合のため、白みがしっかりと残りながら伸びていきます。
香料は配合されていませんが、基剤臭もなく不快な香りはありません。
伸ばしている間は適度な厚みがあり、マッサージしやすい手ごたえがあります。
そして、なじんでくると柔らかな油膜感が出てきます。
高配合されているペーストオイルが効いているようです。
なじみ終わるとしっとりとした感触と、柔らかい保湿の膜感が残っています。
べたつきは思った以上に抑えられています。
リンクルアイクリームと成分は似ていますが、使用感はかなり異なります。
リンクルアイクリームは馴染んだ後は強い保湿感と、強力なハリ感を感じましたが、この目元ふっくらクリームでは、もっと上品な仕上がりです。
ただ、物足りないことはなく、しっかりと保湿されていますし、水分の蒸散を抑えてくれているのが感じられます。
また、使用後には肌のトーンが上がった様に見え、酸化チタンのメイクアップ効果がしっかりと感じられます。
目元で使ってみると、最初は伸びがよくマッサージしやすいのですが、目元では使用量が少ないせいか、すぐになじみ始め手応えが重くなってしまいました。
目元のマッサージ目的では、少し使いづらい気もしました。
マッサージ目的で使う場合は、少し多めに使うのが良さそうです。
馴染んでからは、手の甲以上に保湿感がしっかりあり、アイクリームとしては全く問題のない使用性でしら。
リンクルアイクリームと比べるとハリ感は控えめですが、保湿感は十分ありしっかりと目元のケアは出来ていると思います。
マッサージは少ししにくかったですが、それ以外はアイクリームとして十分な性能を持っていました。
低価格設定でスタンダードなアイクリームとしては、ちゃんと役割は果たしてくれると思いました。
べたつかずしっかりと保湿してくれて、肌のトーンアップ効果を感じられるスタンダードなアイクリーム。
総合評価
なめらか本舗の目元ふっくらクリームの成分解析と使用レビューをしてみました。
結果として、目元ふっくらクリームは
大人気のリンクルアイクリームに似た成分を配合しつつ、適度な保湿とトーンアップが可能なアイクリーム
だと感じました。
リンクルアイクリームよりもクセが抑えられていて、万人受けする使用感と保湿感になっています。
さらに酸化チタンによるトーンアップもしっかりと感じられました。
そのため、目元のくすみを気にされる方に、朝のお出かけ前に使っていただくことをお勧めします。
朝は目元ふっくらクリーム、夜はリンクルアイクリーム、といった感じで使い分けるのもおすすめです。
価格も余裕で1,000円を切るため、ぜひ気軽に試してみてください。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。