今回は大人気のイソフラボンシリーズのアイクリームの成分解析と使用レビューをします。
それが、こちらのリンクルアイクリームです。
今回はこちらのアイクリームの実力を調べてみました。
購入を考えている方は、この記事を参考にしていただけると幸いです。
最後までご覧ください。
ちなみになめらか本舗のアイクリームは3種類発売されています。
3種類を比較した記事もありますので、良ければこちらもご覧ください。
なめらか本舗のアイクリーム比較に関して詳しくは、
この「どれがいい?元化粧品開発者が3種類のイソフラボンアイクリームを徹底比較!!」も是非ご覧ください。
なめらか本舗 リンクルアイクリームの特徴
まずは、簡単にリンクルアイクリームの特徴をお伝えします。
根強い人気商品
リンクルアイクリームは非常に根強い人気があります。
2019年に発売、2021年にリニューアルされ、指原莉乃さんに紹介されたことで、一時期は爆発的な人気が出ました。
アットコスメのベストコスメアワードにも2021年は2位、2022年は1位を獲得しています。
2023年9月時点で、リニューアルから2年経過していますが、アットコスメのアイクリーム部門で4位をキープし、定番の人気商品になっていると言えます。
イソフラボンのアイクリームはいくつかありますが、こちらが一番定番アイテムとなっています。
3つの成分がウリ
リンクルアイクリームは豆乳発酵液、レチノール、ビタミンE誘導体の3つの成分をウリにしています。
豆乳発酵液はイソフラボンシリーズでは定番の保湿成分となっています。
また、レチノール、ビタミンE誘導体はビタミン類で、医薬部外品の有効成分にも使われている成分です。
これらの成分が目元に働きかけ、ふっくらとハリのあるイキイキとした目元に導くとのことです。
密着ポリマー配合
さらにリンクルアイクリームには密着ポリマーが配合されています。
この密着ポリマーが目元に強力なハリ感を付与します。
イラストのように肌の上に均一な膜を作り、乾いたときにピンと張ることで、ハリ感を感じられるようになっています。
リーズナブルな価格設定
リンクルアイクリームは、公式で20g1,045円と非常にリーズナブルな価格設定になっています。
Amazonでは、720円(2023年9月時点)となっており、さらにお値打ち感が高いです。
この購入しやすさも人気の理由になっているようです。
なめらか本舗 リンクルアイクリームの成分解析
では、リンクルアイクリームの成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
水、グリセリン、BG、スクワラン、テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ベヘニルアルコール、PVP、テトラエチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、PEG-150、ジメチコン、ペンチレングリコール、ミツロウ、トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、イソステアリン酸PEG-60グリセリル、マカデミア種子油、ステアリン酸グリセリル、トリメチルシロキシケイ酸、レチノール、パルミチン酸レチノール、豆乳発酵液、ダイズイソフラボン、ダイズ種子エキス、ダイズタンパク、セラミドNG、トコフェリルリン酸Na、DPG、PEG-40水添ヒマシ油、PPG-4セテス-20、アスコルビン酸Na、エタノール、エチルヘキシルグリセリン、カルボマー、キサンタンガム、コーン油、トコフェロール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ポリソルベート80、ラウリルカルバミン酸イヌリン、レシチン、水酸化Na、フェノキシエタノール、メチルパラベン
こちらの成分情報を基に、特徴的な成分や組み合わせなどをピックアップしていきたいと思います。
固形、ペーストのオイルが豊富に配合
リンクルアイクリームには、固形、ペーストのオイルが豊富に配合されています。
- テトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル
- ベヘニルアルコール
- ミツロウ
これらの成分は全成分表示の中で比較的前の方に記載されており、配合量が多いことが予想されます。
特にテトラ(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチルは5番目の記載で、固形、ペーストオイルの中で最も多い配合量になっています。
この成分はペースト状で、ねちっとした感触で肌に塗ると、キツめの膜感が感じられるため、高配合のこのアイクリームでもかなりの存在感を発揮すると思われます。
さらに固形オイルのベヘニルアルコールやミツロウも多いため、クリームが肌に馴染んだ後は少しべたつきつつも、硬く少しクセのある油膜感が想像されます。
この独特の油膜感が、高いエモリエント効果やハリ感を生み出すと考えられます。
このオイルの配合の仕方は独特だと思います。
かなり個性をしっかりと出したい意図が感じられました。
クセが強めのオイルが高いエモリエント効果とハリ感を期待させる。
被膜成分でハリ感を付与している
リンクルアイクリームにはいくつかの被膜形成成分が配合されています。
- PVP
- トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル
- トリメチルシロキシケイ酸
これらの成分はクリームが肌になじんだ時に、肌表面に被膜を形成します。
この被膜がハリ感を生み出します。
全成分表示の並び順からして、特にPVPの配合量が多く、ハリ感に寄与していると思われます。
PVPは、糊として使われたりして、乾くとピンと張る感触があります。
一方で、ベタっとした感触もあるため、配合量が増えるとハリ感とともにべたつきも感じやすくなります。
要するにPVPもクセが強めの成分というわけです。
そのため、多少のべたつき感は犠牲にしつつ、強力なハリ感があるアイクリームになっていると考えられました。
いくつかの被膜形成成分が配合され、特にPVPが強力なハリ感を生み出していると考えられる。
レチノールはおまけ
リンクルアイクリームにはピュアレチノールがウリとして配合されています。
ピュアレチノールはシワ改善の有効成分として医薬部外品に使われるビタミンAの一種です。
そのため、リンクルアイクリームにもシワ改善効果があると思われるかもしれません。
ですが、レチノールは変性しやすく、安定して配合するのが非常に難しい成分です。
また原料原価も高く、プチプラアイテムには十分な量配合することはほぼありません。
そのため、リンクルアイクリームに配合されているピュアレチノールは、おまけ程度の成分だと思っておいた方が良いです。
本気でレチノールを使いたかったら、資生堂のエリクシールを使うべきです。
資生堂のエリクシールはレチノールが医薬部外品の有効成分として配合され、容器も変性しにくい工夫がされています。
レチノールのシワ改善効果は資生堂が初めて承認を得ました。
成分解析まとめ
リンクルアイクリームの成分解析をした結果、以下の結論となりました。
目元のハリ感を出すためか、オイルや被膜成分でクセの強い成分を高配合しているようでした。
成分だけで見れば、ハリ感特化型のアイクリームになっていると思いました。
実際の使用感が気になります。
次にしっかりとレビューしていきます。
なめらか本舗 リンクルアイクリームの使用感レビュー
では、実際の使用感はどんな感じか見てみましょう。
手の甲で使ってみます
コクのあるクリームでぬーっと伸びていきます。
香料は配合されていませんが、基剤臭もなく不快な香りはありません。
なじませていくと、徐々に手ごたえが重くなります。
それと同時に油膜感とべたっとした感触が出てきます。
おそらく高配合されているペーストオイルが、存在感を出してきます。
この辺りからリンクルアイクリームの個性が感じられ始めます。
なじみ終わるとかなり厚めの膜感が残っています。
保湿感も感じられ、しっかりと肌を乾燥から守ってくれる安心感があります。
一方で、馴染み際に感じられたべたつきは少しおさまってきました。
そして、塗布したところがピンと張る、ハリ感がしっかりあります。
多少べたつきは気になりますが、独特の膜感によるこの強力なハリ感はアイクリームには重要です。
目元にも使ってみましたが、目元の方がよりハリ感があります。
目元のシワをしっかりと伸ばしてくれる感じがします。
そして、手の甲ではべたつきが少し気になりましたが、目元のような狭い部位では、あまり気になりませんでした。
ポイント使いではべたつく部位も狭いため、意外と気にならなくなるようです。
ちゃんとアイクリームとして、使用感の調節がされていますね。
使ってみると、やはりちょっとクセのある個性的なクリームだなと思いました。
ですが、この尖った個性がハリ感などの効果実感に繋がり、人気を得ているのだと思いました。
独特な膜感が保湿感とハリ感を生み出し、シワをケアしてくれる安心感がある。
総合評価
なめらか本舗のリンクルアイクリームの成分解析と使用レビューをしてみました。
結果として、リンクルアイクリームは
独特な配合成分で構成された膜感による保湿とハリ感に特化したアイクリーム
だと思いました。
結構クセのある使用感ですが、これくらいの個性がアイクリームにはちょうど良く、アイケアの満足感に繋がっているようです。
このアイクリームがAmazonでは700円台なのは、本当にコスパが良いです。
リーズナブルなので、気軽に試せるのも嬉しいですね。
目元に衰えを感じ始め、ピンとしたハリ感が欲しいと思われる方におススメなアイクリームだと思います。
アイクリームの中でも安定して人気があるのも納得できるアイテムでした。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。