今回は話題の美容液の成分解析と使用レビューをします。
それが、こちらのナンバーズイン 5番 白玉グルタチオンC美容液です。
こちらは白玉注射や白玉点滴で話題となっている成分、グルタチオンにフォーカスした美容液です。
今回はこちらの美容液の実力を見てみたいと思います。
この記事でナンバーズイン 5番 白玉グルタチオンC美容液の特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
同じシリーズの3番 すべすべキメケアセラムもレビューしているので、こちらも是非ご覧ください。
3番 すべすべキメケアセラムに関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者の成分解析&使用レビュー】ナンバーズイン 3番 すべすべキメケアセラム」も是非ご覧ください。
5番 白玉グルタチオンC美容液の基本情報
まずは、簡単にナンバーズイン 5番 白玉グルタチオンC美容液の特徴をお伝えします。
ナンバーズイン 5番 白玉グルタチオンC美容液は名前の通り、グルタチオンとビタミンを前面に押し出した美容液になっています。
グルタチオンには抗酸化作用と美白作用があり、白玉点滴の主成分としても使われています。
グルタチオンを主成分とする美容を目的とした点滴で、美白・美肌効果が期待される。
白玉点滴は韓国の美容業界で流行ったようですね。
この美容液の名前の由来にもなっています。
その美肌効果の高いグルタチオンとビタミンCなどの美容成分が組み合わされています。
この組み合わせによって、刺激が残した跡をケアする”痕跡ケア美容液”となっています。
2023年の4月に発売され、価格は30mL、3,300円(税込み,@コスメより)となっており、購入しやすい価格帯に設定されています。
5番 白玉グルタチオンC美容液の成分解析
では、5番 白玉グルタチオンC美容液の成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
コケモモ果実エキス、BG、ナイアシンアミド、パンテノール、トラネキサム酸、精製水、1,2-ヘキサンジオール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ソルビトール、ビフィズス菌培養溶解質、トチャカエキス、シア脂、サトウキビエキス、α-アルブチン、ヒアルロン酸Na、メリアアザジラクタ花エキス、カミメボウキ葉エキス、メリアアザジラクタ葉エキス、ウコン根エキス、サンゴモエキス、シロキクラゲエキス、ペンチレングリコール、グリセリン、3-O-エチルアスコルビン酸、ビサボロール、トロメタミン、エチルヘキシルグリセリン、アデノシン、水添レシチン、アラントイン、グルタチオン、セラミドNP、β-グルカン、グリチルリチン酸2K、トコフェロール、アスコルビン酸、アスコルビルグルコシド、酢酸トコフェロール、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、ユビキノン、チオクト酸、水酸化K、ベヘニルアルコール、カルボマー、キサンタンガム、EDTA-2Na
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしますね。
化粧品では配合量が1%を超える成分は、配合量順に記載されるのルールなので、それなりに成分の多い少ないが分かります。
それ以外にもいくつかルールがあり、これらのルールを考慮することで、表示成分からも色々な情報が分ります。
全成分表示の見方が分かると、結構面白いですよ。
そんなに複雑なルールではないので、覚えてみてはいかがでしょうか。
化粧品の全成分表示に関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者が解説】化粧品パッケージの成分表示の見方とは?」も是非ご覧ください。
主役はグルタチオンじゃなさそう
名前からしてグルタチオンが主役成分のようですが、実は違うようです。
なぜかというと、効果的な美容成分がグルタチオン以上に高配合されているためです。
実は、5番 白玉グルタチオンC美容液では、いくつかの成分は配合量が開示されています。
それが以下の成分です。
- コケモモ果実エキス:604,074ppm
- ナイアシンアミド:50,000ppm
- パンテノール:50,000ppm
- トラネキサム酸:40,000ppm
単位がppmだと少しわかりにくいですね。
ppmの数字は1000分の1にすれば%に換算できます。
なので、換算すると以下のようになります。
- コケモモ果実エキス:60.4074%
- ナイアシンアミド:5%
- パンテノール:5%
- トラネキサム酸:4%
これでかなり分かりやすくなりました。
この成分たちを合計すると、およそ74%となります。
この4つの成分でかなりの割合を占めていることになりますね。
この大量に配合されている成分たちには、美白効果や抗炎症作用があります。
一方で、グルタチオンは成分表示の中でかなり後方に記載されているため、おそらく1%以下の配合量になっています。
そのため、グルタチオンが主役の美容液に見えますが、それ以外の美容成分が主成分になっています。
グルタチオンが主役に見えて、それ以外の美容成分が大量配合されている。
美白効果の成分量がすごい
さきほど、グルタチオン以外の美容成分が大量に配合されているとお伝えしました。
その中でも、美白効果があるとされている成分が特に多いです。
それが以下の成分です。
- コケモモ果実エキス:60.4074%
- ナイアシンアミド:5%
- トラネキサム酸:4%
コケモモ果実エキスには、美白の有効成分にもなるアルブチンが含まれています。
そして、ナイアシンアミド、トラネキサム酸も美白の有効成分として使われています。
特にナイアシンアミドは近年非常に多くの美白の医薬部外品に使われており、美白以外にも抗シワの効果も認められています。
一般的に美容成分が1%を超えると高配合だと感じますが、ナイアシンアミドとトラネキサム酸の総量は9%なのでかなり高濃度であると言えます。
コケモモ果実エキスは水と抽出物の混合物のため、アルブチンの実際の濃度は不明です。
ただ、このナイアシンアミドとトラネキサム酸にさらにプラスオンされることになるため、美白効果のある成分としてはさらに濃度が高まります。
これは一般的な美白効果のある医薬部外品よりもかなり高濃度であると考えられます。
ただし、5番 白玉グルタチオンC美容液は医薬部外品ではないので、美白効果を訴求することはできません。
実際のナンバーズインのHPでは、かなり怪しい効果表現をしていますけどね。
ですが、その代わりに美白効果のある成分を好きな量で配合することができるメリットもあります。
医薬部外品は有効成分を決まった濃度で配合する必要がありますが、化粧品はその縛りがありません。
そのため、5番 白玉グルタチオンC美容液は美白効果を謳うことはできないが、美白の医薬部外品以上に美白関連の成分を配合していると考えられます。
美白効果が認められている成分が、医薬部外品以上の濃度で配合されていると思われる。
パンテノールも高配合
美白効果のある成分以外に、パンテノールも注目すべき成分です。
パンテノールはプロビタミンB5とも呼ばれ、体内でビタミンB5に変換されます。
パンテノールには以下の効果が認められています。
- 抗炎症作用
- 新陳代謝促進
- 保湿作用
肌を健やかに保つために、重要な効果がパンテノールにあることが分かります。
肌にとってうれしい効果を持つこのパンテノールも、5番 白玉グルタチオンC美容液には5%という高濃度で配合されています。
手荒れを修復させる医薬品のヒビケアでさえパンテノールの配合量は1%なので、5%という濃度の高さが分かるかと思います。
これだけ高濃度に配合していれば、化粧品としての効果にもかなり寄与していると思います。
パンテノールが5%も配合されている化粧品ははじめて見ました。
医薬品にも配合されるパンテノールも高配合されている。
他の成分はおまけ程度に思っておいた方が良い
先ほどお伝えしたコケモモ果実エキス、ナイアシンアミド、パンテノール、トラネキサム酸以外の成分は、配合量が分かりません。
BG、精製水、1,2-ヘキサンジオール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、ソルビトール、ビフィズス菌培養溶解質、トチャカエキス、シア脂、サトウキビエキス、α-アルブチン、ヒアルロン酸Na、メリアアザジラクタ花エキス、カミメボウキ葉エキス、メリアアザジラクタ葉エキス、ウコン根エキス、サンゴモエキス、シロキクラゲエキス、ペンチレングリコール、グリセリン、3-O-エチルアスコルビン酸、ビサボロール、トロメタミン、エチルヘキシルグリセリン、アデノシン、水添レシチン、アラントイン、グルタチオン、セラミドNP、β-グルカン、グリチルリチン酸2K、トコフェロール、アスコルビン酸、アスコルビルグルコシド、酢酸トコフェロール、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、ユビキノン、チオクト酸、水酸化K、ベヘニルアルコール、カルボマー、キサンタンガム、EDTA-2Na
高濃度に配合されている成分以外に、まだこんなに配合成分があります。
ですが、配合量が1%を超えるのはBGからソルビトールくらいまでの間の成分で、それ以外の美容成分はおそらくかなり少ない配合量になっていると考えられます。
理由としては以下の2点が挙げられます。
要するに高配合成分があるので、他の成分にしわ寄せが行っていると考えていただければOKです。
そのため、グルタチオンを含め、配合量が明らかになっていない成分はおまけ程度に考えておいた方が良いです。
高配合成分があるので、それ以外の美容成分はおまけとして考える。
成分解析まとめ
5番 白玉グルタチオンC美容液の成分解析をした結果、以下の結論となりました。
とにかく、コケモモ果実エキス、ナイアシンアミド、パンテノール、トラネキサム酸の4つの成分の配合量がすごいです。
これらの成分に美白効果や抗炎症作用があるため、美容液としてもかなり高機能になっていると考えられます。
一方で、グルタチオンをはじめとする、そのほかの美容成分はおそらく大した量は配合されていないと思われます。
そのため、ほとんど高配合の4つの美容成分を使うためとしての美容液になっていると思いました。
医薬部外品の有効成分としても使われる成分をこれだけ高配合しておきながら、3,000円程度の価格設定はコスパがかなり高いです。
配合成分にかなりコストをかけていると思うので、原価がどの程度か非常に気になります。
5番 白玉グルタチオンC美容液の使用感レビュー
では、実際の使用感はどうでしょうか。
使ってみたレビューをまとめます。
スポイトで使うので、好みの分量で使いやすいです。
美容液の外観は白濁で、オイルが分散しているのが分かります。
美容液には適度な粘度があり、垂れにくくすーっと伸びていきます。
伸びは良いので、少量でも結構広い面積を塗り広げられます。
なじんでくると、控えめなしっとり感が現れてきます。
色々な美容成分が高配合されているため、べたつきが気になりますが、かなり抑えられています。
なじんだ後は、肌上の残り感は少なく収まっていきます。
ただ、しっかりと乾いてくると少しきしみ感があり、高配合している美容成分の感触が出てきているようです。
ただ、不快に感じるほどではないので、あまり気にする必要はないです。
全体的にしっとり感やべたつき感といった良い感触も悪い感触も控えめで、後に使う化粧品の邪魔にならない使用感になっていました。
美容成分が非常に多いので、しっとり感やハリ感といった心地よい感触よりも、べたつき感などの嫌な感触を抑えることに力を入れたと思います。
美容成分が高配合でありながら、控えめな仕上がり感で使いやすい使用感だった。
総合評価
ナンバーズイン 5番 白玉グルタチオンC美容液の成分解析と使用レビューをしてみました。
・美白や抗炎症効果のある成分がかなりの高配合。
・不快な使用感がなく使いやすい。
・美容成分が高濃度配合されながら、コスパが高い。
美白や抗炎症効果のある成分でおよそ74%を占めるのが最大の特徴ですね。
美容成分が高配合されると嫌な使用感も出がちですが、それもうまく抑えられていました。
それでいて、3,000円台で購入可能なため、コスパはかなり高いと言えます。
・グルタチオンの配合量はおそらく少ない。
・広告表現はかなり怪しい。
ただ、名前にもあるグルタチオンは自体の配合量はおそらくかなり少ないと思うので、グルタチオンに過大な期待を寄せるのはお勧めしません。
あと、ナンバーズインのHPでの効果効能の表現は、日本の法律(薬機法)では禁止されていることに近い表現もされています。
そのため、あまりHPの内容を鵜呑みにするのも避けていただきたいです。
美容液自体は良い内容になっているため、広告表現は少し残念だなと思います。
まとめとしては、
美容成分高配合で使用感、コスパ良好のかなりレベルの高い美容液
になっていると結論付けました。
5番 白玉グルタチオンC美容液はこんな人におすすめ
総合評価した結果、ナンバーズイン 5番 白玉グルタチオンC美容液は以下の人におすすめしたいと思いました。
ナンバーズイン 5番 白玉グルタチオンC美容液は、美容成分の濃度やコスパに強いこだわりのある方と非常にマッチしています。
使用感もクセが少ないので好き嫌いが分かれにくく、毎日のお手入れの非常に心強い味方になってくれると思います。
ぜひ一度試この高コスパ美容液を試してみてください。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。