みなさんは毛穴の悩みはありますか?
もし悩みがあったとしても、それはあなただけの悩みではありません。
LALA MAGAZINEによれば、30代女性の肌悩みランキングで毛穴悩みは2位になっています。
それほど、みなさん毛穴への関心が高いことが分かります。
では、この毛穴悩みの原因は何でしょうか?
いくつかありますが、主な原因の一つに角栓があります。
鼻や小鼻の周りでよく毛穴に詰まっているアレです。
あの角栓が、様々な毛穴トラブルの元になっています。
ただ、取り除きたくてもなかなかうまくいかない、と感じる方も多いのではないでしょうか?
そこで、今回は角栓の正体やその影響、おすすめの除去方法について、お伝えしたいと思います。
角栓のキホン
まずは角栓についての基本的なことをお伝えします。
角栓ケアをするなら、角栓のことを知っておいて損はありません。
角栓はタンパク質と脂質のかたまり
角栓はおもにタンパク質と脂質からできています。
タンパク質はおもに毛包(毛の生まれる場所)由来の成分です。
脂質は皮脂由来の成分です。
この二つの成分が複雑な構造を作って、角栓はできています。
また、内部にはニキビの原因といわれるアクネ菌も、多数存在していると言われています。
花王さんの画像で、角栓の断面が見られます。
脂質のかたまりを取り囲むようにタンパク質が存在して、角栓の形状を作っています。
この構造が角栓を取り除くのに苦労する理由となっています。
角栓の除去に関しては、花王が力を入れて研究しています。
角栓のできる原因
角栓は主に以下の二つが原因と考えられています。
- ターンオーバー低下による角質の残存
- 皮脂の分泌
それぞれを簡単に説明します。
ターンオーバー低下による角質の残存
肌はターンオーバー(新陳代謝)をして、古い角質を垢として取り除いていきます。
しかし、ターンオーバーの速度が遅くなると、古い角質がいつまでも残ることになります。
この残ってしまった角質が毛穴に溜まり、角栓の形成につながると考えられています。
皮脂の分泌
もう一つの原因が皮脂の分泌です。
これまでは、皮脂が過剰に分泌されることで、それが毛穴を詰まらせると考えられていました。
しかし最近の研究で、皮脂腺のオートファジー不全が、角栓形成の原因であるという報告がされました。
簡単に説明しますね。
まず、皮脂腺では皮脂の材料を消化(細かく)して皮脂がつくられます。
しかし、この皮脂の作る力が弱まると(オートファジー不全)、うまく皮脂の材料を消化することができません。
そうすると、大きな材料のまま皮脂として分泌されてしまい、これが毛穴に詰まって角栓となってしまうということです。
これはコーセーが研究していて、大まかな研究概要も見られますので、気になる方はチェックしてみてください。
角栓をできにくくするには
角栓形成の原因として、ターンオーバーの遅延とオートファジー不全を挙げました。
ならば、角栓をできにくくするには、この二つの原因が起きないようにすれば良いです。
健やかな肌状態を保つように、普段からの適切なスキンケアと正しい生活習慣が基本となります。
しかし、ターンオーバーやオートファジーは加齢によって、その力が衰えててしまいます。
そのため、どうしても老化とともに角栓ができやすい状態になってしまいます。
ですから、角栓のケアは、角栓をできにくくしつつ、できてしまった角栓を適切に取り除く、という二つのケアを行うことが大切です。
角栓はターンオーバーの遅延やオートファジー不全でできると考えられている。
この原因を完全に取り除くのは難しいので、角栓をできにくくしつつ、取り除くケアが必要。
角栓の肌への影響
角栓があると肌に様々な悪影響があります。
- 毛穴の目立ち
- ざらつき
- 毛穴の黒ずみ
- ニキビの発生
- 角層タンパク質のカルボニル化
これらについて簡単に説明します。
毛穴目立ち
毛穴に角栓がたくさん詰まると、当然毛穴が目立ちます。
顔面の毛穴は1平方cmあたり、400個もあると言われています。
そのため、角栓詰まりが多くなると、多数の毛穴が際立ってきて、肌の見た目を低下させてしまいます。
ざらつき
角栓が毛穴に詰まっていると、肌がざらついてきます。
見た目もですが、触った感触もざらつきがよく分かります。
1個1個は小さい角栓ですが、その影響は非常に大きく、角栓を取り除くとその影響が良くわかります。
角栓を取り除いた後に、肌を触ってみると、感触が全然違って感じられます。
角栓をちゃんと除去すると、肌のすべすべさに感動しますよ。
毛穴の黒ずみ
角栓は毛穴の黒ずみの原因でもあります。
角栓に含まれる脂質(油の成分)が酸化すると、黒くなってしまい、毛穴が黒く見えます。
毛穴の黒ずみが気になって、角栓を除去したいと思われる方も多いのではないでしょうか。
特に肌の見た目を悪くする原因ですね。
ニキビの発生
角栓で毛穴がふさがれることで、ニキビの原因にもなります。
毛穴がふさがれると、内部に皮脂が溜まってしまいます。
この皮脂はニキビの原因であるアクネ菌の餌になってしまいます。
そのため、ふさがった毛穴の中でアクネ菌によって炎症が起きてしまい、結果ニキビができてしまいます。
角層タンパク質のカルボニル化
角栓は角層タンパク質のカルボニル化も引き起こします。
これは花王が最近報告された研究です。
角層タンパク質のカルボニル化とは、簡単に言ってしまえば、肌の酸化です。
この肌の酸化によって、肌の保湿機能や透明感を低下させる報告があります。
毛穴に角栓があると、この角栓から活性酸素が発生し、皮脂を酸化させます。
そして、酸化された皮脂が肌と反応して、カルボニル化を引き起こします。
このカルボニル化によって角栓は毛穴だけじゃなく、肌全体に悪影響を及ぼすという新しい発見です。
角栓の除去は難しい
角栓があると、肌にとっては悪影響ですが、除去するのは結構大変です。
なぜなら、角栓はタンパク質と脂質が重なり合って、非常に溶けにくい構造をしているからです。
そのため、普通に洗顔料で顔を洗っているだけでは、角栓はビクともしません。
また、洗顔料以外にも、角栓パックやピンセットでの除去方法もありますが、これらもおすすめしません。
なぜなら、肌を傷つけてしまうおそれがあり、角栓の悪影響以上に肌へのリスクが高いです。
私も一時期、このような角栓を除去する道具にはまっていました。
ですが、鼻がすごく赤くなり、明らかに肌にダメージを与えていたので、使うのをやめました。
角栓が除去できると気持ちいいですが、明らかに肌へのダメージも強いので、おすすめしません。
以上のことから、角栓は悪影響があるのですが、なかなか除去するのは大変なのです。
角栓はタンパク質と皮脂の塊で溶けにくいため、肌へのダメージを抑えつつ除去するのは難しい。
おすすめの角栓除去方法
先ほどお伝えした通り、角栓の除去はなかなか難しいです。
ですがそんな頑固な角栓に対して、かなり良い角栓除去剤がありました。
ぜひ体験していただきたい、と思ったので紹介します。
いろいろと角栓の除去方法は試してきましたが、これが今のところベストです。
それが花王のポア クリアリング ジェル ウオッシュという毛穴洗浄剤です。
こちらは、毛穴や角栓にフォーカスした部分洗浄料です。
花王の角栓除去技術が、余すことなく活かされています。
これはかなりおススメのの角栓除去剤です。
簡単にその効果をお伝えします。
写真のように鼻などの気になる部分になじませていきます。
30秒ほどくるくると洗浄し、洗い流します。
洗浄前後の鼻の角栓を比較してみました。
洗浄後には、毛穴に詰まっていた角栓が除去され、毛穴がしっかりと見えているのが分かります。
一回の洗浄でここまできれいに角栓が除去できるのは、かなり効果が高いと思います。
ほかにも角栓除去剤は試したことがありますが、ここまで明確に効果を感じられたことはありません。
洗浄後には、角栓が無くなることで肌のざらつきが消え去り、つるっつるになります。
この洗いあがりの肌の感触がめちゃくちゃよくて、クセになります。
今のところ、ぶっちぎりで角栓除去はこのポア クリアリング ジェル ウオッシュをおすすめします。
このポア クリアリング ジェル ウオッシュに関して詳しくは、
この「【成分解析&使用レビュー】ポア クリアリング ジェル ウォッシュ-元化粧品開発者視点-」も是非ご覧ください。
まとめ
・角栓ができると、様々な肌への悪影響がある。
・無理に除去せずに、花王の角栓除去剤を使うのがおすすめ。
今回は角栓についてまとめました。
除去が大変ですが、いろいろと悪さをするのでしっかりとケアをする必要があります。
花王のポア クリアリング ジェル ウオッシュはかなりおすすめですので、ぜひ一度試してみてください。
今回の記事が皆さんの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。