今回は資生堂から発売されている美容液の成分解析と使用レビューをします。

それが、こちらの エリクシール ザ セラム です。
結論としては、資生堂の研究成果がふんだんに詰まった美容液といえる1本です。
この詳細をお伝えしていきますので、最後までご覧ください。
エリクシール ザ セラムのキホン

まずは、製品の基本的な特徴から見ていきましょう。
基本情報
- 分類:医薬部外品 美容液
- 発売日:2024年9月21日
- 内容量・価格:50mL・8,910円(税込)

この美容液は実は医薬部外品で、美白の有効成分が配合されています。
美白成分を配合しながら、美白を前面に出さないのが珍しいです。
特徴①さまざまな美肌要素に一気にアプローチ

有効成分による美白だけでなく、乾燥や毛穴、ハリのなさなど、美肌に必要な要素に対して多角的にアプローチする設計になっています。
特徴②独自技術「倍速エッセンステクノロジー」

独自成分のコアキシマイドを、約2倍早く放出する技術を搭載しています。
重要な成分を必要な場所へ素早く届けるための処方で、実験でその効果がしっかりと確認されています。
使い方

朝と夜、化粧水の後に使用します。
手のひらにディスペンサー2回押し分をとり、顔全体になじませます。

一般的な美容液の使い方でOKです。
成分解析

次に、注目の配合成分を詳しく見ていきます。
以下が、成分表示です。

大まかな構成としては、水溶性の保湿剤がメインでそこに少量のオイルが乳化され、増粘剤でとろみを出しています。
そして、有効成分などの美容成分がいろいろと配合されている形になっています。
この中から、特に気になる成分などをピックアップしたのが以下の点です。
それぞれ詳しくお伝えしていきます。
有効成分がしっかりと美白効果を発揮

この美容液は医薬部外品なので、美白の有効成分としてトラネキサム酸が配合されています。
このトラネキサム酸はもともとは肌荒れ予防で使われていましたが、資生堂が美白効果を発見してからは、美白の有効成分として有名です。

メラニンを作るのに必要な成分の働きを弱めてくれます。
同じ資生堂のHAKUなどの美白ラインにも使われていて、非常に実績のある成分です。
そして、このトラネキサム酸は有効成分なので、しっかりと美白効果が期待できる濃度で配合されています。

有効成分はちゃんと効果を発揮する量を配合しないといけないルールがあるためです。
普通は主役成分として目立つトラネキサム酸ですが、この美容液ではちょっと影が薄くなっています。
なぜなら、次にお伝えする成分がこの美容液イチオシの成分になっているためです。
基底層を守るコアキシマイドが超重要成分

トラネキサム酸を抑えて、この美容液の主役成分となっているのがコアキシマイドです。
全成分名称は、ヒドロキシエチルエチレンウレアで、この成分に資生堂の研究成果が詰まっています。
このコアキシマイドの効果をざっくり言うと、基底膜のダメージを抑えるということになります。

基底膜とは肌の表皮と真皮の間にある膜で、以下の様な役割りがあると言われています。
- 肌を正しい形に保つ
- 真皮と表皮の成分のやり取りを制御する
- 表皮の素の表皮幹細胞を育む

少し難しい単語もありますが、要するに基底膜は健やかな肌づくりの土台となっています。

そして、この基底膜がダメージを受けると、表皮のバリア機能が低下して、さまざまな肌トラブルに繋がります。

この基底膜のダメージの原因となる酵素を抑えてくれるのが、コアキシマイドになります。

コアキシマイドでダメージを抑えると、うるおい増加、バリア機能向上、シワ減少といった様々な効果をもたらします。
そのため、トラネキサム酸という主役級の成分が配合されながら、この美容液ではコアキシマイドが主役成分となっています。
このコアキシマイドの技術は、基底膜の働きやメカニズム、ダメージ原因など資生堂が長年培ってきた研究成果が基となっています。
さらに、コアキシマイドという成分を選ぶまでにも、2万種類以上の候補成分からスクリーニングされています。
なので、この美容液には資生堂の基底膜研究の集大成と言えます。

最近だと、コアキシマイドを使った研究で、世界的に権威のある化粧品の国際学会で最優秀賞を獲得しています。
基本骨格は保湿剤リッチな設計

トラネキサム酸やコアキシマイド以外の基本的な骨格処方に着目すると、保湿剤がリッチに配合されているのがわかります。
配合されている保湿剤は以下の通りです。
- 1,3-ブチレングリコール
- 濃グリセリン
- ジプロピレングリコール
- ポリエチレングリコール1500
- マルチトール液
- エリスリトール
- ポリオキシエチレンメチルグルコシド
メジャーな1,3-ブチレングリコールや濃グリセリン、ジプロピレングリコールだけでなく、保湿力の高い糖アルコールや糖誘導体なども配合し、みずみずしいうるおい感を高めています。
一方でオイル成分は、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリットとメチルポリシロキサンくらいなので、うるおいを閉じ込める力はそこまでありません。

美容液のポジションなので、うるおいを与える方に特化させているのが分かります。
成分解析まとめ
エリクシール ザ セラムの成分解析をした結果、以下の結論となりました。
資生堂独自のコアキシマイドが主役成分になっていて、資生堂の研究成果がふんだんに詰まった美容液になっています。
美白成分も配合されていますが、コアキシマイドが強すぎて少し存在感は薄めです。
また、保湿剤はしっかりと配合され、肌にみずみずしいうるおいを与えてくれます。
そのため、コアキシマイドを前面に出した高保湿美容液になっていると結論付けました。

資生堂はこの美容液に相当力を入れて作っていると感じました。
使用感レビュー

実際に使ってみて、使用感を確かめていきます。
外観はとろみのある乳白色で、ジェルっぽくなっています。

塗り伸ばしてみると厚みがあり、リッチなコクを感じながらヌーっと広がっていきます。
香りは程よい強さで、エリクシールらしいフローラルで高級感のある香調になっています。

香りは嗜好性が高いですが、かなり好きな部類の香りでした。

塗り伸ばし続けていくと、とろみ感が肌になじんでしっとり感に変わっていきます。
適度ななじむ早さで、急にグッと重くなるといったことも無く、自然に浸透していく印象でした。

なじみきると、保湿剤由来のうるおい感で肌がかなりしっとりとします。
ここまでうるおい感が強いとべたつきなど嫌なテクスチャーも出ますが、オイル成分で上手くバランスを取られています。
香りも含めて全体的にリッチな感触で作られていて、お手入れ後の満足感を高める設計になっていました。
総合評価

エリクシール ザ セラムの成分解析とレビューをまとめます。
良い点と気になる点
・資生堂研究が生み出した成分による独自のスキンケア。
・高級感のあるテクスチャー。
良い点は資生堂の研究力が生み出したコアキシマイドで、オールラウンドなスキンケアを可能にしています。
さらにトラネキサム酸も有効成分として配合され、高い美白効果も見逃せません。
また、使い始めから仕上がりまで高級感のあるテクスチャーだったので、使い終わりの満足感が高いです。

配合成分からテクスチャーまで、資生堂の代表ブランドとして恥じない美容液に仕上がっています。
・オイルはもう少し工夫が欲しかった。
・価格が継続のハードル。
気になる点としては、うるおいを閉じ込める役割りのオイル成分が挙げられます。
オイルはシリコーン油を含む2種類のみの配合で、ちょっと物足りなさを感じます。

テクスチャー調整の意味合いが強いオイルの選択かな、という印象です。
美容液なのでそこまでうるおいを閉じ込める力はいらないですが、それでも価格的にもう少し高機能なオイルを配合しても良いかと思いました。
また、エリクシールブランドでそれなりのお値段はするので、継続使用にはちょっとハードルが高いです。

レフィルの活用も継続コストを抑える手のひとつです。
おすすめしたい方
成分解析や使用感レビューを通して、以下の方にこの美容液はおススメだと思いました。
・これまでのスキンケアで手応えを感じにくくなった方。
・資生堂の皮膚科学研究の成果をご自身の肌で感じたい方。
この美容液は、やはり多角的に肌悩みに対応できるコアキシマイド配合が最大の特徴です。
なので、エイジングケアを本気で始めたい方や、今までのスキンケアでは物足りない方ととても相性が良いです。
また、資生堂の研究力に興味がある方にもピッタリです。

ぜひ、ご自身の肌で資生堂の研究成果を体感してみてください。
結論
まとめとして、エリクシール ザ セラムは、
エイジングケアの常識を塗り替えるインパクトを持つ、資生堂の研究力の結晶
ともいえる1本になっていると結論付けました。

資生堂の基底膜研究が詰まったこの1本で、普段のお手入れをレベルアップさせてはいかがでしょうか。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。

