今回は花王 キュレルの美容液を成分解析と使用レビューをします。

それが、こちらのキュレル 潤浸保湿 美容液です。
今回はこちらの美容液の実力を見てみたいと思います。
この記事でキュレル 潤浸保湿 美容液の特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
キュレル 潤浸保湿 美容液のキホン

まずは、簡単にキュレル 潤浸保湿 美容液の特徴をお伝えします。
基本情報
基本情報は以下の通りです。
- 分類:医薬部外品 美容液
- 発売日:2013年9月
- 内容量・価格:40g・2,530円

キュレルシリーズは医薬部外品になっています。
医薬部外品に関しては、
【元化粧品開発者が解説】化粧品と医薬部外品の違いとは?で説明しています。
セラミドケアにフォーカス

キュレルシリーズの最大の特長は、セラミドケアにフォーカスしている点です。
花王が独自で開発したセラミド機能成分が配合されています。
セラミド機能成分は、その構造や機能が似ているため疑似セラミドと呼ばれています。
乾燥性敏感肌の方のセラミド状態を良くすることで、バリア機能を高め、すこやかな肌に導きます。
乾燥性敏感肌のための低刺激設計
キュレルは肌への刺激を抑える設計になっています。
具体的には以下の配慮がなされています。
- 弱酸性
- 無香料
- 無着色
- アルコールフリー
- アレルギーテスト済
- ノンコメドジェニックテスト済
- 乾燥性敏感肌の方のパッチテスト済

最後の乾燥性敏感肌の方によるパッチテスト済は、同じ悩みを持つ方にとって頼もしいですね。
使い方
キュレル 潤浸保湿美容液は、化粧水の後、乳液やクリームの前に使います。
顔全体優しく馴染ませればOKです。
適量は直径約1.3cmほどです。

キュレル 潤浸保湿 美容液の成分解析

では、キュレル 潤浸保湿 美容液の成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
有効成分:アラントイン、その他の成分:水、グリセリン、PEG1540、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、ジメチコン、水溶性ショウキョウエキス(K)、ユーカリエキス、フィトスフィンゴシン、セタノール、グリセリン脂肪酸エステル、BG、N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N-ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体/PEG混合物、L-グルタミン酸、パラベン
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしていきます。
アラントインが肌の炎症を抑える

キュレルは医薬部外品なので、アラントインという有効成分が配合されています。
アラントインは炎症を抑える作用があり、肌荒れケアに効果がある医薬部外品でよく見られます。
有効成分として配合されているので、しっかりと効果のある量が配合されています。
そして、化粧品の皮膚への刺激を抑える作用もあるため、キュレルの様な乾燥性敏感肌に対しても有効な成分だと言えます。

実績も十分あるので、安全性に関して特に心配する必要はないと考えます。
刺激を抑えたり、肌荒れを予防するアラントインが有効成分として配合され、敏感肌向けに設計されている。
疑似セラミドがメインのオイル成分
キュレルシリーズの最大の特徴として、花王独自の疑似セラミドの配合が挙げられます。
セラミドは肌のバリア機能に無くてはならない大切な成分です。
ですが、化粧品成分としてのセラミドはとても高く、なかなか気軽にセラミドケアは出来ません。
そんな課題をクリアしたのが、花王独自の疑似セラミドです。
疑似セラミドのおかげで、キュレルの価格帯でしっかりとセラミドケアができるようになっています。
疑似セラミドは、セラミドに似た構造を持った成分で、肌のバリア機能を高めてくれます。
全成分名称では、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドという名前です。
そしてこの美容液の中では、この疑似セラミドがメインのオイル成分として配合されていると考えられます。
そのため、この美容液でしっかりと疑似セラミドのケアができ、肌のバリア機能維持効果が期待できます。

この疑似セラミドは花王が長年研究していて、その研究成果がキュレルにふんだんに詰め込まれています。
花王の技術が詰まった疑似セラミドがしっかりと配合され、バリア機能の向上効果が期待できる。
ちょっと変わったポリマーが美容液の効果を上げている
この美容液にはちょっと変わったポリマーが配合されています。
それが、
N,N-ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N-ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール共重合体/PEG混合物
というとんでもなく長い名前の成分です。
このポリマーは、肌の上に膜をつくり保湿効果を発揮してくれます。
さらに、できた膜は滑らかな感触なので、上品な肌触りに仕上げる役割りもあります。
このように、このポリマーは保湿をしつつ使用感も良くしてくれるため、美容液の性能を底上げしていると言えます。
特殊なポリマーが保湿と使用感に効き、美容液の効果をパワーアップさせている。
成分解析まとめ
キュレル 潤浸保湿 美容液の成分解析をした結果、以下の結論となりました。
・さらに特殊なポリマーで保湿効果と使用感もしっかりケア。
乾燥性敏感肌の方に対して、アラントインと疑似セラミドでしっかりとケアしてくます。
さらにちょっと変わったポリマーを配合し、保湿効果の底上げや使用感の向上を狙っていると思います。
その中でも、やはり疑似セラミドが最大の特徴だと思います。
セラミドのケアはすこやかな肌づくりには大切なので、キュレルシリーズは乾燥性敏感肌の方以外の方にもしっかりとおススメできます。

キュレル 潤浸保湿 美容液の使用感レビュー

では、実際に使ってみて使用感レビューしてみます。

外観は薄い白色で、ポテっとした性状です。
オールインワンジェルに近い見た目をしています。

ぬり伸ばすととても軽い感触で広がっていきます。
みずみずしい感触で、やはりジェルっぽい感じに近いです。

なじませていると、さらっとシルキーな感触がでてきます。
シリコーン成分が効いているようで、べたつき感は全く感じないです。

なじみきるとサラッとした肌に仕上がり、疑似セラミド由来と思われる密着感やハリ感が感じられます。

不快な使用感が抑えられ、クセが少ないので使いやすいです。
保湿剤やポリマー由来のしっとり感は控えめでした。
しっかり保湿してケアするというよりは、疑似セラミドでバリア機能をケアすることにフォーカスしている美容液だと思いました。

クセのない使用感なので、今のスキンケアにプラスしても邪魔にならないのが良いです。
みずみずしくさらっとしたテクスチャーで、クセがなく使いやすい。

総合評価

キュレル 潤浸保湿 美容液の成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・有効成分の配合で乾燥性敏感肌にしっかり対応。
・疑似セラミドがメインのオイル成分で、肌のバリア機能ケアに特化。
・クセが少なく使いやすい使用感。
有効成分のアラントインが炎症や刺激を抑えてくれるので、乾燥性敏感肌にしっかりと対応できています。
さらに、疑似セラミドがオイルのメイン成分となっているので、肌のバリア機能ケアに特化出来ている点も良いですね。

しっかりと疑似セラミドが配合されていると思うので、キュレルの良さがしっかりと詰め込まれています。
使用感はべたつきがかなり抑えられており、みずみずしいテクスチャーなので使いやすさが抜群です。
・しっとり感は控えめで、物足りなさを感じる方も。
キュレルの美容液はけっこう良い感じなので、気になる点は正直あまりないです。
ですがあえて言うなら、使用感の好みが挙げられると思いました。
この美容液はかなりみずみずしいテクスチャーで、サラッとした仕上がりになります。
ですので、普段からしっとりタイプのアイテムを使われている方には、ちょっと物足りなさを感じるかもしれません。

この美容液でしっかりとセラミドケアは出来るので、スキンケアの物足りなさは他のアイテムで補えばいいと思います。
おすすめしたい方
これまでお伝えしたキュレル 潤浸保湿 美容液の特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
・普段のスキンケア効果を底上げしたい方
・さっぱりとしたテクスチャーが好みの方
有効成分や疑似セラミドがしっかりと配合され、乾燥性敏感肌の方にピッタリですし、セラミドケアはどなたにも有効なスキンケアです。
いつものお手入れをパワーアップさせるのにばっちりな美容液だと思います。
また、テクスチャーはさっぱり系なので、べたつきが苦手な方にもおススメです。
結論

まとめとして、キュレル 潤浸保湿 美容液は、
肌に大切なセラミドケアを優しくしっかりできる、さっぱりテクスチャーの美容液
になっていると結論付けました。

セラミドケアは誰にとっても大切です。
すこやかな肌づくりのために、普段のスキンケアにプラスしてみてはいかがでしょうか。

そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。