今回は花王 キュレルの乳液を成分解析と使用レビューをします。
それが、こちらのキュレル 潤浸保湿 乳液です。
今回はこちらの乳液の実力を見てみたいと思います。
この記事でキュレル 潤浸保湿 乳液の特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
キュレル 潤浸保湿 乳液のキホン
まずは、簡単にキュレル 潤浸保湿 乳液の特徴をお伝えします。
基本情報
基本情報は以下の通りです。
- 分類:医薬部外品 乳液
- 発売日:2008年10月
- 内容量・価格:120mL・2,090円
キュレルシリーズは医薬部外品になっています。
セラミドケアにフォーカス
キュレルシリーズの最大の特長は、セラミドケアにフォーカスしている点です。
花王独自のセラミド機能成分が、セラミドの働きを補って、肌のバリア機能を助けてくれます。
セラミド機能成分については、成分解析で細かくお伝えします。
このセラミドのケアによって、乾燥性敏感肌にも対応しています。
乾燥性敏感肌のための低刺激設計
キュレルは肌への刺激を抑える設計になっています。
具体的には以下の配慮がなされています。
- 弱酸性
- 無香料
- 無着色
- アルコールフリー
- 乾燥性敏感肌の方のパッチテスト済
最後の乾燥性敏感肌の方によるパッチテスト済は、同じ悩みを持つ方にとって頼もしいですね。
使い方
キュレル 潤浸保湿 乳液は、一般的な乳液と同じく化粧水の後に使用します。
顔全体になじませつつ、乾燥が気になるところには重ね付けをおススメしています。
キュレル 潤浸保湿 乳液の成分解析
では、キュレル 潤浸保湿 乳液の成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
有効成分:アラントイン その他の成分:水、グリセリン、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、シュガースクワラン、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジメチコン、ステアリン酸POEソルビタン、BG、ユーカリエキス、イソステアリン酸コレステリル、コレステロール、ステアリン酸ソルビタン、ステアロイルメチルタウリンNa、コハク酸、セタノール、ステアリルアルコール、パラベン
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしていきます。
医薬部外品は配合量順に記載する必要がないのですが、こちらの並びを見ると、ちゃんと配合量順になっているようなので、解析がしやすくてありがたいです。
花王独自の疑似セラミド成分でセラミドケア
キュレル 潤浸保湿 乳液の主役成分は、セラミド機能成分として配合されている花王独自の疑似セラミドです。
成分名称はヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドです。
この成分はセラミドに似た構造を持っているため、セラミドと同じように肌の構造をしっかりとさせ、バリア機能を高めてくれます。
だったらセラミド自体を配合すればいいじゃないか!
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、セラミドは非常に高価な原料で、しかも結晶性が高く化粧品に配合するのが難しいです。
そんなセラミドの問題を解決したのが、疑似セラミドです。
セラミドより安価で配合しやすくすることで、キュレルの様なプチプラアイテムでセラミドケアが可能となりました。
肌のバリア機能にセラミドは大切な成分なので、セラミドケアはとても有効なスキンケアです。
花王独自の疑似セラミドのおかげで、手軽にセラミドケアができるようになったと言えます。
花王独自の疑似セラミドが主役成分。
肌に重要なセラミドケアを手軽にできるようにしてくれている。
アラントインで炎症を抑える
キュレル 潤浸保湿 乳液は医薬部外品なので、アラントインという有効成分が配合されています。
アラントインは炎症を抑える作用があり、肌荒れを予防する医薬部外品でよく見られます。
また、化粧品の皮膚への刺激を抑える作用もあるため、キュレルの様な乾燥性敏感肌に対しても有効な成分だと言えます。
実績も十分あるので、安全性に関して特に心配する必要はないと考えます。
刺激を抑えたり、肌荒れを予防するアラントインが有効成分として配合され、敏感肌向けに設計されている。
刺激を抑えるため、余計なものは極力配合していない
キュレル 潤浸保湿 乳液は、シンプルな設計で余計なものは配合していないと思います。
一般的な化粧品では、植物エキスやヒアルロン酸など、さまざまな美容成分が配合されています。
ですが、これらの配合量はごく微量で、ほとんど意味がなく、逆に肌トラブルのリスクになることもあります。
キュレル 潤浸保湿 乳液では、植物エキスはセラミドケアを補うユーカリエキスくらいで、それ以外の余計な美容成分は見当たりません。
他の成分は、保湿剤やオイル、界面活性剤、pH調整剤、防腐剤くらいで、どれも必要最低限の配合になっています。
そのためキュレル 潤浸保湿 乳液は、なるべくシンプルな設計で肌トラブルのリスクを抑えていると思います。
シンプルな設計で、肌トラブルのリスクを極力抑える配慮が見られる。
成分解析まとめ
キュレル 潤浸保湿 乳液の成分解析をした結果、以下の結論となりました。
花王独自の疑似セラミドと、有効成分のアラントインが主役です。
特に疑似セラミドは、スキンケアに重要なセラミドケアができる非常に優れた成分です。
それ以外は、シンプルな設計になっていて、敏感肌の方もなるべく安心して使える配慮が見られました。
キュレルの設計思想がちゃんと表現されている内容だと思いました。
キュレル 潤浸保湿 乳液の使用感レビュー
では、実際に使ってみて使用感レビューしてみます。
ポンプ容器は使いやすく、地味にありがたいです。
乳液はすべてポンプ容器にしてほしいなと思っています。
塗り伸ばしのテクスチャーは、かなり軽いです。
スーッと全体に塗り広げられます。
無香料ですが、原料の嫌な臭いはなくストレスなく使えます。
最初のテクスチャーは軽いのですが、馴染ませていると濃厚さが現れてきます。
肌になじんでいくにつれて、しっとりとした厚みのあるテクスチャーに包まれていきます。
おそらく疑似セラミド由来の使用感が出てきていると思います。
濃厚さはありますが、べたつかず上品さを感じられる使用感になっています。
なじみきると、しっとりと濃厚でシルキーな膜感に包まれます。
シリコーン成分がべたつきを抑えて、サラッとした仕上がりに効いているようです。
高い保湿感と、べたつきの無さのバランスがとてもよく、使っていて心地よい乳液になっていました。
ぬりのばしは軽いテクスチャーだが、徐々に濃厚になっていき、仕上がり時にはべたつきのない高い保湿感に包まれる。
総合評価
キュレル 潤浸保湿 乳液の成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・花王独自の疑似セラミドのおかげでプチプラなのにセラミドケアができる。
・有効成分やシンプルな設計で、敏感肌に対応している。
・保湿感の高い心地よいテクスチャー。
キュレル 潤浸保湿 乳液の良い点としては、やはり疑似セラミドの配合が挙げられます。
プチプラで質の高いセラミドケアができるのがとてもありがたいです。
セラミドケアはどなたにとっても大切なので、敏感肌の方に限らず多くの方に役に立つアイテムになっています。
また、有効成分のアラントインや余計なものは配合しない設計のため、敏感肌の方への配慮も見られます。
そして、べたつきを抑えつつも、高い保湿感のあるテクスチャーで使い心地も良い点です。
配合成分、テクスチャー、低刺激、コスパどの面も良い感じになっていると思います。
・もう少し濃厚なオイルが配合されていても良かった。
正直、キュレル 潤浸保湿 乳液の気になる点は全然見つけられません。
ですが、あえて無理やり気になる点を挙げるのであれば、オイルの保湿力についてです。
このキュレルの乳には液状タイプのオイルがメインで使われています。
そのため、割とあっさりとしたテクスチャーになっています。
そこにワセリンなどペースト状のオイルで、もう少し濃厚にすると保湿力がさらに高まると思います。
ただし、テクスチャーが重くなったり、べたつきが出たりするおそれもあります。
気になる点を挙げるとすればこれくらいなので、すごく良くできた乳液だと思います。
おすすめしたい方
これまでお伝えしたキュレル 潤浸保湿 乳液の特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
・肌のバリア機能に衰えを感じ、保湿ケアをしっかりとしたい方
肌の刺激リスクを抑えつつ、セラミドケアができるので乾燥性敏感肌の方にピッタリです。
また、セラミドケアはすべての方にとって、基本的で大切な肌のバリア機能のケア方法です。
そのため、乾燥性敏感肌でなくても、肌のバリア機能に衰えを感じている方にもおススメしたいです。
セラミドはどなたにもおススメしたい基本的なケアです。
結論
まとめとして、キュレル 潤浸保湿 乳液は、
乾燥性敏感肌だけでなく、多くの方に重要なセラミドケアができるコスパの良い乳液
になっていると結論付けました。
キュレルシリーズはあまり着目していませんでしたが、思った以上に良いアイテムだなと思いました。
スキンケアに大切なセラミドケアが手軽にできるので、ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。