元化粧品開発者が成分解析とレビュー!キュレル 潤浸保湿 化粧水

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潤浸化粧水アイキャッチ
この記事を書いた人

某化粧品メーカーの元化粧品開発者。
約8年間、基礎化粧品一筋の開発者として多数の化粧品の処方設計に従事。その後転職し、現在は肌に関する研究活動に注力。
化粧品開発者としての知識や経験を基にしたスキンケア情報や、ライフハック的な情報を随時発信。

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今回は花王 キュレルの化粧水を成分解析と使用レビューをします。

潤浸保湿化粧水を持って紹介

それが、こちらのキュレル 潤浸保湿 化粧水です。

今回はこちらの化粧水の実力を見てみたいと思います。

この記事でキュレル 潤浸保湿 化粧水の特徴が良く分かると思います。

最後までご覧ください。

こんな疑問を解決します!!
  • 配合されている成分の特徴は??
  • 実際の使用感、テクスチャーはどうなの??
  • どういう人にキュレル 潤浸保湿 化粧水はおすすめ??
  • キュレル 潤浸保湿 化粧水のキホン

    潤浸保湿化粧水パッケージ

    まずは、簡単にキュレル 潤浸保湿 化粧水の特徴をお伝えします。

    基本情報

    基本情報は以下の通りです。

    1. 分類:医薬部外品 化粧水
    2. 発売日:2023年7月
    3. 内容量・価格:150mL・2,090円、130mL・1,650円(詰め替え)
    4. バリエーション:ややしっとり、しっとり、とてもしっとり
    kazunari
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    化粧水は保湿感の異なる3タイプ展開が特徴的です。

    2023年にリニューアル

    このキュレルの化粧水は2023年にリニューアルされています。

    およそ20年ぶりのリニューアルですが、一番のパワーアップポイントは疑似セラミドの配合です。

    セラミド機能カプセル説明
    引用元:Curel

    「セラミド機能カプセル」を採用することで、水に溶けない疑似セラミドを配合できるようにしています。

    kazunari
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    疑似セラミドはキュレルの主役成分なので、ようやく化粧水もキュレルらしくなりました。

    乾燥性敏感肌のための低刺激設計

    キュレルは肌への刺激を抑える設計になっています。

    具体的には以下の配慮がなされています。

    1. 弱酸性
    2. 無香料
    3. 無着色
    4. アルコールフリー
    5. アレルギーテスト済
    6. 乾燥性敏感肌の方のパッチテスト済
    kazunari
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    最後の乾燥性敏感肌の方によるパッチテスト済は、同じ悩みを持つ方にとって頼もしいですね。

    アットコスメで新人賞を受賞

    キュレル 化粧水受賞歴
    引用元:@cosme

    アットコスメ2023年下半期のベストコスメアワード化粧水(新人賞)部門で、1位を獲得しています。

    数ある化粧水の中での1位の獲得は、リニューアルによる注目度の高さがうかがえます。

    使い方

    キュレル 潤浸保湿 化粧水は、一般的な化粧水と同じように洗顔後に使用します。

    使用量の目安はポンプ3~4プッシュ分です。

    手のひらのぬくもりでなじませ、最後は包み込むように優しく肌をおさえる方法が推奨されています。

    キュレル 潤浸保湿 化粧水の成分解析

    調査イメージ
    著作者:Freepik

    では、キュレル 潤浸保湿 化粧水の成分解析をしていきます。

    バリエーションが3つありますが、中間のⅡしっとりをメインで見ていきます。

    以下が、全成分表示です。

    有効成分:アラントイン その他の成分:水、グリセリン、BG、ベタイン、ユーカリエキス、POEメチルグルコシド、PEG1540、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、DPG、コハク酸、アルギニン、ステアロイルメチルタウリンNa、POE水添ヒマシ油、パラベン

    こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしていきます。

    キュレル 潤浸保湿 化粧水の成分特徴
  • アラントインが肌の炎症を抑える
  • 複数の保湿剤で保湿力を調節している
  • 特殊な技術で疑似セラミドを配合
  • アラントインが肌の炎症を抑える

    アラントインイメージ

    キュレルは医薬部外品なので、アラントインという有効成分が配合されています。

    アラントインは炎症を抑える作用があり、肌荒れを予防する医薬部外品でよく見られます。

    有効成分として配合されているので、しっかりと効果のある量が配合されています。

    そして、化粧品の皮膚への刺激を抑える作用もあるため、キュレルの様な乾燥性敏感肌に対しても有効な成分だと言えます。

    kazunari
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    実績も十分あるので、安全性に関して特に心配する必要はないと考えます。

    memo

    刺激を抑えたり、肌荒れを予防するアラントインが有効成分として配合され、敏感肌向けに設計されている。

    特殊な技術で疑似セラミドを配合

    キュレルシリーズの最大の特徴が、花王独自の疑似セラミドです。

    成分名称はヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドです。

    セラミド効果イメージ
    引用元:花王

    セラミドに似た構造を持っているため、セラミドと同じように肌の構造をしっかりとさせ、バリア機能を高めてくれます。

    kazunari
    kazunari

    原価が高いセラミドの欠点を補った、合成により生み出されたセラミド類似物質です。

    実は、この化粧水は2023年にリニューアルされていますが、リニューアル前はこの疑似セラミドは配合されていませんでした。

    疑似セラミドは水に溶けない性質なので、配合が困難なためです。

    ベシクル構造
    引用元:LION

    それをベシクルという、界面活性剤で作られた特殊な構造に組み込むことで、水にも配合できるようにしています。

    そのため、化粧水でもしっかりとセラミドケアができるようになり、しっかりとパワーアップしたと言えます。

    ただ、それでも乳液やクリームといったオイルを含むアイテムよりは、疑似セラミドの配合量は少ないと考えられます。

    kazunari
    kazunari

    疑似セラミドを大量に配合しようとすると、ベシクルを作る界面活性剤も大量に配合しなければならず、ベタベタな化粧水になってしまします。

    そのため、効果的なセラミドケアをするには、他のキュレルのアイテムと併せて使うのがおススメです。

    memo

    疑似セラミドの配合でパワーアップ。
    ただし、配合量はそこまで多くないと考えられるので、他のアイテムとの併用がおすすめ。

    複数の保湿剤で保湿力を調節している

    多価アルコールイメージ

    このキュレルの化粧水は複数の保湿剤を組み合わせて、保湿力を出しています。

    主な保湿剤は以下の通りです。

    1. グリセリン
    2. BG
    3. ベタイン
    4. POEメチルグルコシド
    5. PEG1540

    保湿力の強いものから、さっぱりめのものまで複数の保湿剤が含まれています。

    そして、しっとり度のちがう3つのバリエーションは、この保湿剤の組み合わせ方で調節されているようです。

    前方に記載されている成分の順序を比較してみると、微妙に違うことがわかります。

    キュレル化粧水の保湿剤比較表

    真ん中のしっとりを基準にすると、ややしっとりではさっぱり系のBGが前方に来ていて、多めに配合されているようです。

    kazunari
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    グリセリンは濃厚系、BGはさっぱり系なので、この二つのバランスが変わると結構しっとり感にも影響を及ぼします。

    一方で、とてもしっとりでは、POEメチルグルコシドという少しオイルの性質に近い保湿剤が、5番目に来ています。

    この成分によって、しっとり感を強めていると考えられます。

    ただ、保湿剤の全体的な配合を見ると、どれも保湿感はしっかりと出るので、ご自身の好みで選んでも問題ないと思います。

    memo

    保湿剤でしっかりとバリエーション違いを表現しているが、どれもしっかりと保湿力はある。

    成分解析まとめ

    キュレル 潤浸保湿 化粧水の成分解析をした結果、以下の結論となりました。

    キュレル 潤浸保湿 化粧水の解析まとめ
    アラントイン、疑似セラミドでしっかりと乾燥性敏感肌に対応。
    保湿剤を複数組み合わせて、使う人の好みに合わせられている。
    保湿剤を複数組み合わせて、使う人の好みに合わせられている。

    乾燥性敏感肌の方に対して、アラントインと疑似セラミドでしっかりとケアしてくます。

    リニューアルで疑似セラミドが配合されるようになり、確実にパワーアップしています。

    保湿剤も複数組み合わせて、保湿力をしっかり出しつつもそのバランスを変えることで、いろいろな好みにしっかり対応できていると思います。

    あとは、全体的にシンプルな設計なので、肌への刺激リスクを抑えられているのが良いなと思いました。

    キュレル 潤浸保湿 化粧水の使用感レビュー

    では、実際に使ってみて使用感レビューしてみます。

    潤浸保湿化粧水の使い始め

    ポンプ容器なので、いつも同じ量使えるのがとても便利です。

    kazunari
    kazunari

    この容器が地味に使いやすく、ポイント高いです。

    潤浸保湿化粧水のぬりのばし

    化粧水自体に増粘剤が配合されていないため、とろみはなくかなりさっぱりとした印象です。

    みずみずしい感触でさらっと全体に塗り広げられます。

    kazunari
    kazunari

    無香料のため、保湿剤由来と思われる香りが少ししますが、不快感はありません。

    粘度がかなり低いので、タレ落ちには少し注意が必要です。

    潤浸保湿化粧水のなじませ

    なじませている途中から、しっかりと保湿剤由来のしっとり感がでてきます。

    保湿剤と疑似セラミドのバランスが良いのか、べたつきはかなり抑えられています。

    潤浸保湿化粧水の仕上がり

    最初はみずみずしいテクスチャーでしたが、なじむと思った以上に保湿感は高いです。

    べたつきの無さと、保湿感のバランスが良く、使いやすい化粧水になっている印象でした。

    kazunari
    kazunari

    気になるところがなく、優等生タイプの化粧水ですね。

    memo

    クセのないテクスチャーで、誰でも使いやすい化粧水になっている。

    総合評価

    総合評価
    著作者:freepik

    キュレル 潤浸保湿 化粧水の成分解析と使用レビューをしてみました。

    その結果をまとめます。

    良い点と気になる点

    キュレル 潤浸保湿 化粧水の良い点

    ・有効成分と疑似セラミドで、しっかりと乾燥性敏感肌に対応している。
    ・シンプルで余分なものは配合されていないので、肌への刺激に配慮している。
    ・保湿感の高さとべたつきのなさが両立されていて、使いやすい使用感。

    有効成分のアラントインと、花王独自の疑似セラミドの配合がキュレルとして一番の良い点です。

    さらに、シンプルな処方設計になっているので、乾燥性敏感肌の方にピッタリです。

    使用感としては、保湿感が高くべたつきが抑えられているので、かなり優秀だと思います。

    kazunari
    kazunari

    保湿剤の組み合わせでバリエーション展開されていて、多くの方の好みに対応できているのも良いですね。

    キュレル 潤浸保湿 化粧水の気になる点

    ・疑似セラミドのケアは、これ1本では物足りないかも。

    リニューアルで疑似セラミドが配合されるようになったので、確実にパワーアップしています。

    ただ、それでも化粧水に疑似セラミドを大量に配合するのは、使用感の関係で現実的ではありません。

    そのため、化粧水だけでセラミドケアをしっかりとするのは、ちょっと厳しいと思います。

    他のキュレルのアイテムと併せて使い、疑似セラミドの使用量を増やすのがおススメです。

    おすすめしたい方

    これまでお伝えしたキュレル 潤浸保湿 化粧水の特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。

    キュレル 潤浸保湿 化粧水はこんな方におすすめ
    ・化粧水のべたつき感が嫌いだけど、保湿感はしっかり欲しい方
    ・キュレルをラインで使おうと思っている方

    使用感のバランスが良いので、化粧水のべたつきが苦手な方にはピッタリです。

    あとは、キュレルをライン使いしようと思っている方はおススメです。

    化粧水単体では、疑似セラミドの配合量は少し物足りないかもしれません。

    ですが、他のアイテムと併せて使えば、全体として疑似セラミドの使用量が増え、セラミドケアをより効果的に行えます。

    kazunari
    kazunari

    キュレルのライン使いで、集中的にセラミドケアするのがおススメです。

    結論

    キュレル潤浸保湿化粧水

    まとめとして、キュレル 潤浸保湿 化粧水は、

    使用感に優れた、キュレルのライン使いに入れておきたい化粧水

    になっていると結論付けました。

    kazunari
    kazunari

    私は特に使用感の良さが気に入りました。

    キュレルのライン使いに入れてこそ、力を発揮する化粧水だと思いました。

    そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
    この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。

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