今回は花王のキュレルから出ている洗顔料の成分解析と使用レビューをします。

それが、こちらのキュレル 潤浸保湿 泡ジェル洗顔料です。
今回はこちらの洗顔料の実力を見て、特徴をお伝えしようと思います。
最後までご覧ください。
キュレル 潤浸保湿 泡ジェル洗顔料のキホン

まずは、簡単にキュレル 潤浸保湿 泡ジェル洗顔料の特徴をお伝えします。
基本情報
基本情報は以下の通りです。
- 分類:医薬部外品 洗顔料
- 発売日:2025年9月
- 内容量・価格:200g・2,090円

炭酸ガスが配合されていて、エアゾール製品なのも大きな特徴と言えます。
炭酸泡が肌のにごりやくすみにアプローチ

このジェル洗顔には炭酸が配合され、炭酸を含んだ泡で洗うことが出来ます。
この炭酸がくすみの原因となる皮脂などの汚れに浸透してゆるめることで、洗浄力をサポートしてくれます。
乾燥性敏感肌を考えた低刺激設計

他のキュレルのアイテムと同じように、乾燥性敏感肌に向けて作られています。
そのため、いくつかの成分を無配合にしたり、皮膚テストをしっかりと行われています。
使い方

容器を振らずに、頭部を上にして使います。
適量をとって塗りひろげ、優しくマッサージしながら汚れをなじませていきます。

途中で炭酸泡から、ジェル状に変化していきます。
顔全体の汚れをなじませたら、しっかりと洗い流して完了です。
成分解析

では、成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
グリチルリチン酸ジカリウム*、水、グリセリン、BG、二酸化炭素、POEイソセチルエーテル、ジメチコン、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、水酸化ナトリウム液、ヒドロキシエチルセルロースヒドロキシプロピルステアリルエーテルヒドロキシプロピルスルホン酸ナトリウム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エデト酸塩、フェノキシエタノール *は「有効成分」無表示は「その他の成分」
うるおいを与える保湿剤、肌荒れを防ぐ抗炎症剤、汚れを落とす界面活性剤、炭酸ガスがメインの成分ですね。
そこに安定性や使用感を高めるため、増粘剤、pH調整剤、防腐剤などが配合されています。
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしたところ、以下の特徴がありました。
それぞれ詳しくお伝えします。
有効成分のグリチルリチン酸ジカリウムが肌荒れを防ぐ

この洗顔料は医薬部外品なので、有効成分としてグリチルリチン酸ジカリウムが配合されています。
グリチルリチン酸ジカリウムは、抗炎症作用があり、肌荒れ予防に効果的な成分になっています。
さらに、他の成分の肌への刺激を抑える効果もあるため、乾燥性敏感肌をターゲットにしたキュレルに適した成分だと言えます。

グリチルリチン酸ジカリウムのおかげで、肌へのリスクを抑えた洗顔ができるようになっています。
花王の炭酸技術で洗浄効果をサポート

この泡ジェル洗顔料には、花王の炭酸技術が活かされています。
炭酸ガスの二酸化炭素に加えて、ジメチコンというシリコーン成分が配合されています。
この組み合わせによって、炭酸が抜けにくい泡を作り出す事ができています。

この炭酸を抜けにくくする技術は花王独自のものです。
そして、このしっかりとした炭酸泡が、皮脂などの汚れに浸透して緩める働きをして、洗浄力をサポートしてくれます。

一般的に汚れを落とす役割の界面活性剤とは、違った働きで汚れにアプローチしてくれます。
界面活性剤が少なく、マイルドな洗顔料になっている

先ほどお伝えした通り、炭酸が洗浄力をサポートしてくれるため、汚れを落とす役割の界面活性剤が少なくなっています。
メインで配合されている界面活性剤は、POEイソセチルエーテルの1種類のみです。
1種類だけというのは洗顔料ではかなり珍しく、さらに、この界面活性剤自身も肌の刺激リスクが低いものです。
そのため、かなりマイルドな洗顔料に仕上がっていると考えられます。

肌にはかなり優しそうですが、洗浄力が気になるところです。
実際に使ってみて、そのあたりを評価してみたいと思います。
成分解析まとめ
キュレル 潤浸保湿 泡ジェル洗顔料の成分解析をした結果、以下の結論となりました。
炭酸の泡とマイルドな界面活性剤、さらに有効成分の組み合わせによって、かなりマイルドな洗顔料になっていると考えられます。
キュレルが乾燥性敏感肌の方に向けたブランドであるため、しっかりとそのコンセプトに沿った成分内容だと言えます。

この肌への優しさは、花王の炭酸技術があってこそ成り立っていると思います。
使用感レビュー

では、実際に使ってみて使用感レビューしてみます。

出てきた泡はとてもキメが細かく、もっちり感があります。

塗り伸ばし最初は、泡を塗り伸ばしている感じですが、徐々に炭酸が抜けてジェルの手応えを感じてきます。
ジェルの厚みは適度にあり、肌をゴシゴシ擦ることがないので優しい洗顔ができそうです。

なじませ終わるころには完全にジェルになっていますが、厚みはしっかりと保たれていました。

すすぎ後は思った以上にさっぱり感があります。
ジェル洗顔のため、普通の洗顔よりも若干すすぎには手間がかかりました。
ただ、クレンジング後の顔にも使ってみると、オイルの残り感がありました。
やはり、優しさ重視の洗顔料なので、洗浄力はそこまで高くありませんでした。
なので、メイク落としのある夜よりも、朝の洗顔に向いていると思いました。

洗浄力の低さは口コミでもちょこちょこ言われていますね。
総合評価

キュレル 潤浸保湿 泡ジェル洗顔料の成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・肌リスクを抑えた成分や剤型で、マイルドな洗顔ができる。
・泡立て不要で、洗顔の手間が省ける。
良い点は、肌への優しさと洗顔の手軽さです。
成分の組み合わせやジェル状で、肌への優しさにかなり注力した洗顔料になっています。

花王が得意な炭酸がいい仕事していると思います。
また、泡立てずになじませる洗顔方法は、泡立てる手間が省けて、いつもの洗顔が手軽になります。
・洗浄力は高くないので、使用シーンが限られる。
・ゴミの処分が少し面倒。
気になる点としては、洗浄力とゴミの処分です。
肌への優しさにフォーカスしてる分、洗浄力は低くなっているので、クレンジング後の洗顔には向きません。

メイクをしない日の夜や、朝の洗顔であれば十分な洗浄力だと思います。
また、炭酸ガスを含んだエアゾール製品なので容器は缶です。
他の化粧品のように、使い終わったらそのままゴミ箱にポイができません。

自治体にもよりますが、私にとっては缶の処分は地味に面倒なことです。
おすすめしたい方
これまでお伝えした特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
・乾燥する季節にピッタリな洗顔料を探している方。
洗顔は肌に負担がかかりがちなので、肌へのやさしさにこだわりたい方にピッタリな洗顔料です。
また、秋冬の乾燥する季節は洗浄力を抑え、肌へのやさしさを重視した方がよいので、季節に合わせたケアをしたい方にもお勧めしたいです。

優しい洗顔は肌トラブル予防に効果的なので、今肌荒れしていなくても使う価値アリです。
結論

まとめとして、キュレル 潤浸保湿 泡ジェル洗顔料は、
花王の炭酸技術と肌へのやさしさが詰まった洗顔料
になっていると結論付けました。

すこやかな肌作りのため、まずは洗顔から見直してみるのもアリだと思います。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。

