今回は花王 キュレルの化粧水を成分解析と使用レビューをします。
それが、こちらのキュレル エイジングケアシリーズ 化粧水です。
今回はこちらの化粧水の実力を見てみたいと思います。
この記事でキュレル エイジングケアシリーズ 化粧水の特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
キュレル エイジングケアシリーズ 化粧水のキホン
まずは、簡単にキュレル エイジングケアシリーズ 化粧水の特徴をお伝えします。
基本情報
基本情報は以下の通りです。
- 分類:医薬部外品 化粧水
- 発売日:2017年9月
- 内容量・価格:140mL・2,530円
キュレルシリーズは医薬部外品になっています。
エイジングケアにフォーカス
こちらの化粧水は名前の通り、エイジングケアにフォーカスしています。
キュレルではおなじみのセラミドケアで肌にうるおいを与えてくれます。
セラミドケアのために、花王独自の疑似セラミドが配合されています。
そして、乾燥による小じわを目立たなくさせ、肌荒れしにくいふっくらとハリに満ちたうるおい肌を保ちます。
乾燥性敏感肌のための低刺激設計
キュレルは肌への刺激を抑える設計になっています。
具体的には以下の配慮がなされています。
- 弱酸性
- 無香料
- 無着色
- アルコールフリー
- アレルギーテスト済
- 乾燥性敏感肌の方のパッチテスト済
最後の乾燥性敏感肌の方によるパッチテスト済は、同じ悩みを持つ方にとって頼もしいですね。
使い方
キュレル エイジングケアシリーズ 化粧水は、一般的な化粧水と同じように洗顔後に使用します。
使用量の目安はポンプ3~4プッシュ分です。
手のひらのぬくもりでなじませ、最後は包み込むように優しく肌をおさえる方法が推奨されています。
キュレル エイジングケアシリーズ 化粧水の成分解析
では、キュレル エイジングケアシリーズ 化粧水の成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
有効成分:アラントイン その他の成分:水、グリセリン、BG、アスナロエキス、PEG1540、ヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミド、ユーカリエキス、水溶性ショウキョウエキス(K)、POEメチルグルコシド、PEG20000、POE水添ヒマシ油、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム、アルギニン、ステアロイルメチルタウリンNa、パラベン
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしていきます。
アラントインが肌の炎症を抑える
キュレルは医薬部外品なので、アラントインという有効成分が配合されています。
アラントインは炎症を抑える作用があり、肌荒れを予防する医薬部外品でよく見られます。
有効成分として配合されているので、しっかりと効果のある量が配合されています。
そして、化粧品の皮膚への刺激を抑える作用もあるため、キュレルの様な乾燥性敏感肌に対しても有効な成分だと言えます。
実績も十分あるので、安全性に関して特に心配する必要はないと考えます。
刺激を抑えたり、肌荒れを予防するアラントインが有効成分として配合され、敏感肌向けに設計されている。
保湿剤は意外といろいろ配合されている
キュレルシリーズは肌トラブルのリスクを抑えるため基本的にシンプルな設計になっています。
ですが、この化粧水は下記のように意外といろいろな保湿剤が配合されていました。
- グリセリン
- BG
- PEG1540
- POEメチルグルコシド
- PEG20000
オーソドックスなグリセリン、BGで基本的な保湿をして、残りの保湿剤でさらに保湿力をプラスしている感じだと思います。
残りの保湿剤は以下の様な特徴があります。
・PEG1540やPEG20000は固体の保湿剤で、しっとりしつつもべたつきにくい。
・POEメチルグルコシドは、保湿力とべたつきにくさのバランスが良い保湿剤。
どれもべたつきにくい特徴があるため、こういった保湿剤の組み合わせで、保湿力と使用感のバランスをとっています。
保湿剤は意外といろいろ配合され、保湿力を上げつつべたつきを抑えている。
花王独自の疑似セラミドはそこまで多くない
キュレルシリーズの最大の特徴が、花王独自の疑似セラミドです。
成分名称はヘキサデシロキシPGヒドロキシエチルヘキサデカナミドです。
セラミドに似た構造を持っているため、セラミドと同じように肌の構造をしっかりとさせ、バリア機能を高めてくれます。
ですが、疑似セラミドは水に溶けにくい性質で、化粧水には十分な量を配合することが難しいです。
化粧水に配合するには、リポソーム化するなど特殊な技術が必要です。
配合成分を見ても特殊な成分は配合されていないため、この化粧水には疑似セラミドはそこまで多くないと分かります。
疑似セラミドは水に溶けにくいので、そこまで多くは配合されていない。
成分解析まとめ
キュレル エイジングケアシリーズ 化粧水の成分解析をした結果、以下の結論となりました。
ただし、疑似セラミドの配合はひかえめ。
乾燥性敏感肌の方に対して、アラントインと保湿剤でしっかりとケアしてくます。
ただ、キュレルシリーズのウリである疑似セラミドの配合量はひかえめなので、過剰に期待はしない方が良いです。
キュレル エイジングケアシリーズ 化粧水の使用感レビュー
では、実際に使ってみて使用感レビューしてみます。
ポンプ容器なので、いつも同じ量使えるのがとても便利です。
この容器が地味に使いやすく、ポイント高いです。
化粧水自体はかなりとろみがありますが、塗り伸ばした時のテクスチャーはかなり軽いです。
スーッと全体に塗り広げられます。
無香料のため、保湿剤由来と思われる香りが少ししますが、不快感はありません。
なじませていると、しっかりと保湿感がでてきます。
不快なぬるつきは無く、べたつきも保湿剤の組み合わせによってかなり抑えられているのが分かります。
なじみきるとしっとり感に包まれ、スベスベな肌に仕上がります。
保湿感の強はほどほどで、しっとりタイプとさっぱりタイプの中間です。
クセのないテクスチャーとほどほどの保湿感で、使いやすい化粧水になっている。
総合評価
キュレル エイジングケアシリーズ 化粧水の成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・有効成分とシンプルな設計で、敏感肌に対応している。
・保湿剤の配合が工夫されてて、保湿感とべたつきにくさのバランスが良い。
・クセが少なく、好き嫌いが分かれにくい使用感。
有効成分のアラントインを配合し、それ以外はシンプルにまとめているので、肌への刺激リスクは抑えられています。
保湿剤には工夫が見られ、べたつきにくく程よい保湿感のバランスが良いです。
そのため、全体的な使用感としてクセが少なく、誰でも使いやすい使用感になっているのも良い点だと思います。
・疑似セラミドはキュレルのウリだけど、配合はひかえめ。
・エイジングケアシリーズだけど、あまりその特徴が見えない。
キュレルの最大のウリは花王独自の疑似セラミドです。
ですが、化粧水にはそこまで配合されていないため、キュレルとしての魅力は半減してしまいます。
セラミドケアするには、少し力不足かもしれません。
そして、エイジングケアシリーズではありますが、配合成分からはあまりその特徴が感じられません。
キュレルブランドでシンプル設計にする必要があるためか、エイジングケアのコンセプトはかなり薄い印象です。
おすすめしたい方
これまでお伝えしたキュレル エイジングケアシリーズ 化粧水の特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
・化粧水のべたつき感が嫌いだけど、保湿感はしっかり欲しい方
キュレルシリーズのコンセプトや、配合成分からも刺激リスクが抑えられているので、乾燥性敏感肌の方にピッタリだと言えます。
また、バランスの良い使用感のため、化粧水のべたつき感が苦手な方にもおススメしやすいアイテムです。
ノンストレスでスキンケアできるのが良いですね。
結論
まとめとして、キュレル エイジングケアシリーズ 化粧水は、
肌への刺激リスクを抑え、保湿感とべたつきの無さを両立した化粧水
になっていると結論付けました。
肌への刺激は気になるけど、使用感に妥協したくない方はぜひチェックしてみて下さい。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。