今回は花王 ソフィーナのスキンケアアイテムについて、成分解析と使用レビューをします。
それが、こちらのソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液です。
今回はこちらの化粧水の実力を見てみたいと思います。
この記事でソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液の特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
ソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液のキホン
まずは、簡単にソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液の特徴をお伝えします。
基本情報
基本情報は以下の通りです。
- 分類:化粧水
- 発売日:2023年11月
- 内容量:160mL(レフィル150mL)、320mL(レフィル300mL)
- 価格:2,420円(160mL)、1,980円(150mLレフィル)
- 価格(大容量タイプ):3,960円(320mL)、3,630円(300mLレフィル)
2タイプの容量とそれぞれにレフィルが用意されています。
大容量の方は、ポンプタイプでより使いやすくなっています。
角層ケアにフォーカス
角層トリートメント 基礎化粧液は、角層のケアにフォーカスしています。
角層は肌の一番外側にあり、乾燥などから体を守る大切な役割があります。
この角層をケアすることは化粧品の基本であり、角層トリートメント 基礎化粧液はこの角層ケアに特に力を入れています。
そして、ケラトMF複合成分とセラミドケア成分からなる“世界初。成分アプローチ”によって、角層を効果的にケアできるように設計されています。
使い方
角層トリートメント 基礎化粧液は、化粧液という名前ですが、化粧水として使います。
普通の化粧水と同様に、洗顔や美容液の後に、適量を顔全体になじませればOKです。
多数の受賞歴と、高い人気
角層トリートメント 基礎化粧液は、ベストコスメ18冠を獲得しており、非常に評価が高いです。
アットコスメでも、激戦の化粧水部門で堂々の6位にランクインしており、人気の高さが分かります。
口コミやレビューも好意的な意見が多く、満足度が高さもうかがえます。
ソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液の成分解析
では、ソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液の成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
水、グリセリン、DPG、アミジノプロリン、コハク酸ジグリコールグアニジン、メチルセリン、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド、乳酸桿菌/豆乳発酵液、チューベロース多糖体、ヒアルロン酸Na、コレステロール(羊毛)、BG、PEG-60水添ヒマシ油、ステアロイルメチルタウリンNa、コハク酸、EDTA-2Na、ヒドロキシプロピルグアーガム、フェノキシエタノール、香料
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしていきます。
小じわの改善効果があるアミジノプロリンが高配合
角層トリートメント 基礎化粧液の中で最も注目すべき成分がアミジノプロリンです。
アミジノプロリンは花王が昔から研究している成分で、アミジノプロリンの効果を検証した論文も出しています。
論文では、5%のアミジノプロリンを配合したスキンケア製剤で、小じわの改善効果が確認されています。
さらに、肌のうるおいや、肌の弾力性も向上したため、アミジノプロリンによって肌がうるおって、弾力が増すことで小じわが改善されると考えられています。
アミノジプロリンを配合していないスキンケア製剤では、効果が無かったため、アミノジプロリンがちゃんとスキンケア効果を発揮していることが分かります。
そんなスキンケア効果の高いアミジノプロリンが、全成分表示で4番目に記載されているため、論文と同様に5%程度は配合されていそうです。
そのため、アミジノプロリンとしては十分すぎる配合量で、この基礎化粧液の中で主役成分だと言えます。
論文はネットに公開されているので、詳細が気になる方はこちらからご覧ください。
角層ケアに特化した成分を配合
角層トリートメント 基礎化粧液は、“世界初。成分アプローチ”で角層ケアに特化しています。
世界初。成分アプローチは、ケラトMF複合成分とセラミドケア成分で構成されていて、ケラトMF複合成分は、
- アミジノプロリン
- コハク酸ジグリコールグアニジン
- メチルセリン
これら複数の成分の組み合わせになっています。
この中には、先ほどお伝えしたアミジノプロリンも含んでいます。
これらの成分は、肌の一番外側の角層の細胞をうるおわせる効果があります。
角層は細胞とその隙間の細胞間脂質で出来ていて、ケラトMF複合成分は細胞の方へアプローチしています。
もう一つの、セラミドケア成分は、
セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド
という花王独自の成分で、よく疑似セラミドと呼ばれます。
このセラミドケア成分は、角層細胞の隙間の細胞間脂質を埋めてうるおいを逃がさない効果があります。
そのため、ケラトMF複合成分で角層の”細胞”をうるおわせ、”その隙間”を埋めることで、うるおいを閉じ込めてくれることになります。
これが世界初。成分アプローチの正体で、角層をトータルでケアできるようになっています。
全成分表示でもこれらの成分は前の方記載されているので、配合量も十分あると思います。
チューベロース多糖体が角層を守ってくれる
角層トリートメント 基礎化粧液は、世界初。成分アプローチ以外でも角層をケアしてくれる成分が配合されています。
それが、チューベロース多糖体です。
チューベロース多糖体は、月下香という花から抽出される高分子で、花王からその効果に関する論文が出ています。
論文では、チューベロース多糖体が肌の上で柔軟な膜を作ることで、摩擦や乾燥といった外的刺激からの保護効果が報告されています。
外的刺激から守られることで、角層を正常な状態に保ってくれます。
角層のバリア機能を補ってくれるわけです。
世界初。成分アプローチで角層の保湿ケアをするだけでなく、さらにこのチューベロース多糖体も角層を守ることで、高いスキンケア効果が期待できます。
こちらの論文もネットに公開されているので、詳細が気になる方はこちらからご覧ください。
成分解析まとめ
ソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液の成分解析をした結果、以下の結論となりました。
“世界初。成分アプローチ”とチューベロース多糖体を特徴成分としてピックアップしました。
世界初。成分アプローチで、角層をうるおわせ、細胞の隙間を埋めることでうるおいを逃がさないだけでなく、チューベロース多糖体もバリア機能を高めてくれます。
高い保湿効果と、保護効果が期待できる内容になっていて、角層ケアの重要なポイントを網羅している化粧液になっていました。
角層ケアはスキンケアの基本です。
健やかな肌の土台作りにぴったりな化粧液になっていると言えます。
ソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液の使用感レビュー
では、実際に使ってみて使用感レビューしてみます。
適度なとろみがあるので、出すときにドバっと出ないのが地味に嬉しいです。
花王は手でなじませる方法を推奨していますが、私はコットンの方が良いと思うので、コットン使用しています。
パッティングしたときの肌あたりは上品で柔らかいです。
香りは自然やグリーンをイメージさせる香調で、ほんのり香る強さがちょうど良かったです。
パッティングを繰り返すと、肌のうるおい感が増してくるのが感じられます。
パッティング後になじませると、割と早く肌になじんでいきました。
保湿感をしっかりと感じられますが、なじみ際に感じやすいべたつきはちゃんと抑えられています。
馴染んだ後の仕上がりは、かなり濃厚なしっとり感に包まれます。
肌がたっぷりとうるおいを抱えて、モチっとした感触になっている感じもしました。
保湿力の高さをピカイチだと思います。
さらに、特徴的なのがこの保湿感が長時間続く点です。
普通の化粧水であれば、使った直後はしっかりと保湿されますが、その後は以外とすぐ普通の状態に戻ってしまいます。
ですが、この化粧液はいつまでも馴染んだ直後の様なしっとり感が続きました。
成分解析でピックアップした、世界初。成分アプローチやチューベロース多糖体がしっかりと効いているようでした。
かなりしっとりとした仕上がりだがべたつきにくく、しかも持続力が高くなっている。
総合評価
ソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液の成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・角層のケアにこだわった成分がしっかりと配合されている。
・保湿力が高いのに、べたつきが抑えられているので使い心地が良い。
・このスペックで2,000円台はコスパが高い。
世界初。成分アプローチやチューベロース多糖体といった、角層のケアに特化した成分が豊富に配合されているので、高いケア効果が期待できます。
実際に使ってみても、非常に高い保湿力が感じられ、さらにいつまでもその保湿力が続いたため、角層ケア効果の高さを実感できます。
非常に高いレベルでスキンケアの基本を押さえているアイテムになっています。
これほどレベルの高いアイテムなのに、2,000円台で購入できるため、コスパもとてつもなく高いのも見逃せません。
・香りは好みが分かれるかもしれない。
角層トリートメント 基礎化粧液の気になる点は、正直全然ないです。
ただ、それだとつまらないので、いくつかのサイトのレビューを参照してみました。
やはり基本的に高評価レビューが大半ですが、中には香りが苦手というコメントがチラホラ見かけました。
昔の香りがするとか、ヘアトニックの様な匂いがして苦手だという意見がありました。
私自身は全然気にならず、むしろ好みの香りでした。
ただ、香りは嗜好性が高いので、どうしても好き嫌いは出てきてしまうと思います。
逆に言えばこれくらいしか気になる点が無いので、すごい事だとも言えます。
おすすめしたい方
これまでお伝えしたソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液の特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
・どの化粧水を使えばいいか悩んでいる方
非常に保湿力が高いので、乾燥に悩んでいる方にピッタリです。
というか、どなたにとっても角層のケアは基本であり、最重要であるため、どなたにもおススメできます。
どの化粧水を使えばいいか悩んでいる方は、まずはこちらを試してみてほしいです。
コスパが良いのも、おススメポイントのひとつです。
結論
まとめとして、ソフィーナ iP 角層トリートメント 基礎化粧液は、
角層ケアを極めた高コスパ化粧水
になっていると結論付けました。
基本である角層のケアに特化しつつ、コスパも高いので、相当良いアイテムだと思いました。
久々にかなりおススメなアイテムだったので、ぜひ使ってみていただきたいです。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。
効果的なスキンケアには美顔器もおススメ
いつものスキンケアをより効果的にするなら、美顔器を使うのもおすすめです。
例えば、韓国で人気のDr.tengle(ドクターテングル)だと、90kHzの高周波で顔の筋肉にまで働きかけたマッサージが可能です。
高周波によるケアはEMSとも呼ばれ、筋肉をピクピクと強制的に動かすことでマッサージをします。
さらに、毎分900回の振動もプラスされ、より効果的なスキンケアが可能になります。
このEMSと振動のダブルのマッサージによって肌のハリ感をアップさせてくれます。
価格は4万円台と決して安くないはないですが、自宅で気軽にエステレベルの施術ができるため、使えば使うほどエステ代を浮かせられます。
そのため、ヘタに高い化粧品を買うくらいなら、美顔器に投資をした方がコスパが高い場合もあると思います。
いつものスキンケアに満足できない方は、一度美顔器もトライしてみてはいかがでしょうか。