元化粧品開発者がタカミスキンピールを成分解析

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スキンピールアイキャッチ
この記事を書いた人

某化粧品メーカーの元化粧品開発者。
約8年間、基礎化粧品一筋の開発者として多数の化粧品の処方設計に従事。その後転職し、現在は肌に関する研究活動に注力。
化粧品開発者としての知識や経験を基にしたスキンケア情報や、ライフハック的な情報を随時発信。

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アットコスメのランキングを見ていると、気になるアイテムがありました。

スキンピールランキング
引用元:@cosme

それがタカミスキンピールです。

2024年7月現在、ブースター・導入美容液のランキングで3位となっています。

kazunari
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並みいる強豪ブランドの中に、タカミブランドが入っているのが面白いです。

他のブランドに比べてマイナーなタカミのアイテムがここまで人気になっている理由が気になります。

そこで、元化粧品開発者の視点で成分解析して、その人気の理由を探ってみました。

アイテム選びの参考にしてみてください。

タカミスキンピールの特徴

タカミスキンピール本体
引用元:TAKAMI

タカミスキンピールは導入美容液のカテゴリに分類されますが、タカミは角質美容水という独自の分類を設定しています。

スキンピール肌悩み
引用元:TAKAMI

「角質のリズムに寄り添う美肌の本質ケア」を謳い、健やかな角質を保つことが目的とされています。

スキンピールという名前ですが、ピーリング剤ではないです。

使用順序
引用元:TAKAMI

使用順序は洗顔の後、化粧水や他の導入美容液よりも前を推奨しています。

3分保持
引用元:TAKAMI

使い方では、馴染ませた後にさらに3分待つ、というのがちょっと変わっています。

受賞歴
引用元:@cosme

非常に人気が高く、アットコスメでも様々なランキングに入賞しています。

kazunari
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かなり前からベストコスメの常連になっています。

スキンピール価格
引用元:TAKAMI

価格は30mL5,500円(税込)ですが、定期購入プランもあります。

定期購入にすると22%オフされ、4,290円(税込)となります。

タカミスキンピールの成分解析

調査イメージ
著作者:Freepik

では、タカミスキンピールの成分解析をしていきます。

以下が、タカミスキンピールの全成分表示です。

水、BG、ペンチレングリコール、PCA-Na、サンザシエキス、ナツメ果実エキス、グレープフルーツ果実エキス、リンゴ果実エキス、オレンジ果汁、ライム果汁、レモン液汁、クエン酸Na、クエン酸

こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしていきます。

配合成分は非常にシンプル

ご覧の通り、配合成分は13種類とかなりシンプルです。

保湿剤と植物エキス類、pH調整剤だけです。

増粘剤やキレート剤だけでなく、防腐剤すら配合されていません。

保湿剤だけど防腐力もあるBGやペンチレングリコールで、防腐力を保たせています。

kazunari
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余分な成分を配合しないのは、肌トラブルのリスクを下げるので好ましいです。

主役成分はPCA-Na

粉

タカミスキンピールの成分の中で、最も特徴的なのはPCA-Na(ピロリドンカルボン酸ナトリウム)です。

PCA-Naは水を抱え込む力が高い成分として有名です。

kazunari
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人がもともと肌に持っているNMFという保湿成分の一種です。

一般的な保湿剤より高価なため、あまり使われませんが高性能な保湿剤です。

全成分表示の中でも4番目に記載されており、配合量はそれなりに期待できそうです。

というか、それ以降に記載されているエキス類の配合量は全然期待できないです。

なので、PCA-Naくらいはそれなりに配合されているだろうという考えです。

kazunari
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PCA-Naですら微量の配合だと、さすがに角質美容水としての機能は発揮できないと思います。

期待される効果は保湿

配合成分全体を見ると、期待される効果は保湿くらいです。

成分としては、BG、ペンチレングリコール、PCA-Naが保湿効果の主役です。

それ以外に、

サンザシエキス、ナツメ果実エキス、グレープフルーツ果実エキス、リンゴ果実エキス、オレンジ果汁、ライム果汁、レモン液汁

これらの成分にも保湿効果はありますが、配合量としては微々たるものなのでオマケにすぎません。

スキンピール効果
引用元:TAKAMI

公式HPでも「角質の生まれ変わり」に着目した事を言っていますが、結局は保湿効果によるものです。

kazunari
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元化粧品開発者から見れば、ただ保湿をしっかりします、と言ってるだけという印象です。

タカミスキンピールの総合評価

総合評価
著作者:freepik

タカミスキンピールの総合評価としては、コスパがちょっと気になります。

NMF成分であるPCA-Naを配合し、保湿力はしっかりとありますが、30mLで税込み5,500円はちょっと高いと思います。

kazunari
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定期購入で4,290円になりますが、それでもまだ高いと感じます。

配合成分もかなりシンプルで、原価も全然高くないはずです。

この配合成分でこの値段だったら、私は他のアイテムを使いたいです。

kazunari
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成分的に性能は悪くないですが、価格に問題アリです。

まとめ:ステマや口コミに注意

今回、タカミスキンピールの成分解析をしてみました。

成分としてはそこまで悪いものではないですが、コスパはかなり悪いので、ちょっとおススメしにくいアイテムでした。

ただネット上では、非常に良い口コミや、インフルエンサーがしきりにおススメしていたりします。

このネット情報が、アットコスメでの人気の理由のひとつだと私は思います。

そういった情報を目にしても、皆さんには一度冷静になって、購入判断をしていただきたいです。

それぞれの肌との相性もあるので、絶対に買ってはいけない、とは思いません。

ただ、このアイテムを買うお金で、他の良いアイテムの選択肢もあるということは知っておいていただきたいです。

kazunari
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ネットの不正確な情報に惑わされない、賢い消費者になっていただきたいのです。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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