元化粧品開発者が成分解析とレビュー!魔女工場ピュアクレンジングオイル

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ピュアクレンジングオイルアイキャッチ
この記事を書いた人

某化粧品メーカーの元化粧品開発者。
約8年間、基礎化粧品一筋の開発者として多数の化粧品の処方設計に従事。その後転職し、現在は肌に関する研究活動に注力。
化粧品開発者としての知識や経験を基にしたスキンケア情報や、ライフハック的な情報を随時発信。

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今回は、魔女工場から出ているピュアクレンジングオイルの成分解析と使用レビューをします。

クレンジングオイル外箱

魔女工場と言えば、美容液が非常に有名かと思いますが、意外とこのクレンジングオイルも人気みたいですね。

非常に勢いのある魔女工場のクレンジングオイルの実力はどうなんでしょうか?

成分解析と使用レビューから、できるだけ詳しくお伝えしたいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

ちなみに魔女工場の美容液についてもまとめています。

魔女工場の美容液に関して詳しくは、
この「どっちがいい?魔女工場2つの美容液を元化粧品開発者が徹底比較」も是非ご覧ください。

魔女工場 ピュアクレンジングオイルの特徴

ピュアクレンジングオイル本体

その名の通り、オイルタイプのクレンジングです。

写真は夏限定パッケージ品です。

かわいくて結構私は好きです。

価格は200mL、2,530円(@コスメ)と購入しやすい価格帯に設定されています。

魔女工場はコスパも重視しているので、ありがたいです。

天然由来成分99.9%で構成されており、肌へのやさしさを一番の特徴としています。

後ほど詳しくお伝えしますが、大部分が植物オイルで構成されている処方になっています。

また、以下の成分の無配合を謳っています。

  1. 石油系界面活性剤
  2. 紫外線吸収剤
  3. 防腐剤
  4. 合成色素
  5. 香料
kazunari
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オイルクレンジングであれば、そんなに難しいことではない内容ですけどね。

そして、もう一つ特徴的なのが使用方法です。

オイルクレンジング使用方法

引用元:魔女工場楽天市場HP

オイルをメイクや汚れと馴染ませた後、洗い流さずにぬるま湯を少し付けてさらにマッサージすることを推奨しています。

その後に、すすいでクレンジング完了です。

kazunari
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肌の上で乳化させるので、他のクレンジングよりもひと手間かかりますね。

このあたりの使用感は後ほどお伝えしたいと思います。

クレンジングオイルの中ではかなり人気のようで、アットコスメのオイルクレンジングランキングでは、6位になっています(2022年8月時点)。

オイルクレンジング受賞歴

引用元:魔女工場楽天市場HP

その他のところでもかなり良い評価を獲得しているようですね。

その人気の秘密を探っていきたいと思います。

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魔女工場 ピュアクレンジングオイルの成分解析

ピュアクレンジングオイル成分

パッケージの表示から成分解析をしてみましょう。

全成分表示は以下の通りです。

ダイズ油、へーゼルナッツ油、テトラオレイン酸ソルベスー30、ブドウ種子油、オリーブ油、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、スクワラン、ラウリン酸イソアミル、ツバキ油、月見草油、ホホバ種子油、ヒマワリ種子油、アルガン油、ババス油、サボウソウ葉エキス、緑茶エキス、米ぬか油、米発酵濾過物、デシルグルコシド、イチョウ葉エキス、オレンジ油、ティーツリー葉油、トコフェロール

ぱっと見で、植物由来っぽい成分がたくさん並んでいますね。

構成成分をざっくり分けると、オイル界面活性剤エキスなどのその他成分になります。

それぞれについて、解説していきます。

オイル

全成分表示の中で、オイルは以下の成分です。

ダイズ油、へーゼルナッツ油、ブドウ種子油、オリーブ果実油、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、スクワラン、ラウリン酸イソアミル、ツバキ油、月見草油、ホホバ種子油、ヒマワリ種子油、アルガン油、ババス油、米ぬか油、オレンジ油、ティーツリー葉油、トコフェロール

kazunari
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かなりいろいろなオイルが配合されている事が分かりますね。

オイルクレンジングの主役は何と言ってもオイルです。

そのオイルのメインはダイズ油へーゼルナッツ油などで、トリグリセライドと呼ばれる種類に分類されます。

トリグリセライドはメイクや皮脂汚れを溶かし、水にもある程度馴染みやすい特徴があります。

そのため、クレンジングでは、良い感じに汚れを浮かし、すすぎ時にも残らずにさっぱりと落ちてくれます。

他のオイルと比較して粘度が高く、厚みがあるオイルが多いので、メイクと馴染ませたり、マッサージがしやすい特徴もあります。

このクレンジングオイルのもう一つの特徴として、ミネラルオイルが配合されていない点が挙げられます。

ミネラルオイルは、安いクレンジングなどでよく使われる鉱物油の一種です。

kazunari
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鉱物油はよく悪いイメージを持たれますが、鉱物油自体は全く問題ありません。

非常に原料原価が安いので、使いやすいのですが、すすぎにくい性質も持っています。

そのため、クレンジングしてすすぐときに、余分に界面活性剤が必要になってしまい、肌への負担が大きくなってしまいます。

そのため、トリグリセライドをメインにしているこのピュアクレンジングオイルは、肌への負担が抑えられます。

kazunari
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原価だけを気にして作られたクレンジングオイルではないようです。

ちゃんとクレンジングに適したオイルが選択されています。

また、おそらく抗酸化剤の目的で、トコフェロールも配合されています。

植物由来トリグリセライドは酸化しやすいものもあるので、トコフェロールでしっかりと対策されています。

ちなみに、香料を配合していませんが、オレンジ油ティーツリー葉油には香りがあるので、香料の代わりになっています。

界面活性剤

界面活性剤は以下の成分です。

テトラオレイン酸ソルベスー30、デシルグルコシド

全成分表示の記載順から推察すると、メインはテトラオレイン酸ソルベスー30です。

ほとんどこの界面活性剤が、すすぎの働きをしています。

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水とオイルや汚れをきれいに混ぜてくれます。

テトラオレイン酸ソルベスー30はクレンジング製剤で良く使われる界面活性剤です。

オイルをきれいに乳化しやすく、すすぎ時に油残りがしにくい特徴があります。

もう一つのデシルグルコシドは、記載順から配合量は1%以下で、テトラオレイン酸ソルベスー30の補助的な役割をしていると思われます。

脱脂力が強めで洗いあがりがさっぱりとする使用感を出しやすい特徴があります。

ちょこっと配合してクレンジング力の底上げを意図していると思います。

界面活性剤はシンプルな組み合わせで、余分なものは入れない意図がみられます。

エキスなどのその他成分

残りのエキスなどのその他の成分は以下の通りです。

サボウソウ葉エキス、緑茶エキス、米発酵濾過物、イチョウ葉エキス

基本的にエキスなどの成分は、クレンジングのような洗い流すアイテムでは、一緒に流れ落ちてしまいます。

ですので、何が入っているかなどは全く気にする必要がありません。

解析まとめ

ピュアクレンジングオイルの処方解析の結果、

memo

・トリグリセライドがメインのオイルに使われていてGOOD!

・オイル以外の成分は、シンプルでクレンジングオイルでは十分

・それなりに肌への優しさには配慮されたアイテム

という印象を持ちました。

ミネラルオイルを配合せず、トリグリセライドをメインに作られているのは非常にいいですね。

肌への負担を和らげることができます。

ただ、1点気になるとすれば、界面活性剤のテトラオレイン酸ソルベスー30が全成分表示の3番目にあることです。

配合量1%を超える成分は、配合量順に記載されるため、テトラオレイン酸ソルベスー30は3番目に多く配合されていることになります。

3番目の配合量ということは、それなりに大量に配合されていることが予想されるので、この点だけ少し気になりました。

ただ、細かい配合量は知りようがないので、あまり気にしてもしょうがないです。

あくまで、強いて言えばというレベルです。

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魔女工場 ピュアクレンジングオイルの使用感評価と効果

ピュアクレンジングオイル使用

メイク落ち、顔での使用で評価を行い、さらに元美容部員の妻の感想も併せてまとめてみました。

メイク落ち

ピュアクレンジングオイル前

腕に上からリップ、アイライン、マスカラを塗ってみました。

見やすいように、メイクを塗った場所の半分だけクレンジングしていきます。

ピュアクレンジングオイル中

ここにピュアクレンジングオイルを馴染ませていきます。

馴染ませていくと、リップとマスカラはすぐに浮き上がってきました。

アイラインはちょっと厳しそうです。

ピュアクレンジングオイル乳化時

ここにぬるま湯を少し追加して、さらに馴染ませていきます。

この段階になるとアイラインも薄くなりましたね。

ただ、思ったほど白く(乳化)はなりませんでした。

十分になじませたら、すすいでみます。

ピュアクレンジングオイル洗い流し

すすぎ後はこんな感じになりました。

リップやマスカラはスッキリ落ちています。

アイラインは乳化させるとそれなりに落とせますね。

ただ、それなりにしっかり馴染ませる必要がありました。

実際の目元ではあまりこすれないので、目元は他のリムーバーを使う方がラクかもしれません。

顔での使用

実際に顔でも使用してみました。

感想としては以下の通りです。

顔使用の感想

・洗いあがりはしっとりで、つっぱらない

・ぬるま湯の適量が分かりにくい

・お風呂場での使用は良いが、洗面所では少し面倒

洗いあがりはしっとりで、つっぱらない

洗いあがった感じはしっとりしています。

油残りはなく、ちゃんと落ちていますが、つっぱり感はないです。

良い感じですね。

やさしくクレンジングされていると感じられます。

kazunari
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途中の乳化工程で、しっかりと馴染ませると、洗いあがりも良くなります。

ぬるま湯の適量が分かりにくい

クレンジングの途中でぬるま湯を追加しますが、適量がよく分かりませんでした。

少なすぎると乳化せず、多すぎるとびちゃびちゃになります。

ベストな量はやりながら慣れていく必要があります

お風呂場での使用は良いが、洗面所では少し面倒

風呂場では気になりませんでしたが、洗面所では少しやりづらさを感じました。

ぬるま湯の追加時に、洗面所だと水が結構垂れてしまいました。

水の垂れ落ちを、毎回気にしながらクレンジングはやってられないです。

kazunari
kazunari

気になってしまうので、お風呂場でのクレンジング一択かなと思いました。

元美容部員の妻の感想

デパートで美容部員をしていた妻の感想は以下の通りです。

妻の感想

・肌がツルツルになって良い!

・目元のメイクは時々落としきれない
kazunari
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仕上がりに関して、結構気に入っているみたいです。

肌がツルツルになって良い!

仕上がりの肌が、ツルツルになるのが特に気に入っているようです。

確かに、肌のゴワツキの様な感触がなくなります。

肌へのやさしさを保ちつつ、肌表面の汚れやアカをしっかり落としてくれている証拠ですね。

目元のメイクは時々落としきれない

目元のガッツリメイクには少し心許ないようです。

確かに私自身が腕でテストしたときも、アイラインが若干残っていました。

濃いメイクをしがちな方は、ポイントメイクリムーバーなどと併用がベターです。

kazunari
kazunari

メイクが濃くない方は、もちろんこれ1本で十分です。

使用レビューまとめ

使用レビューまとめ

・クレンジング力はそこそこ

・仕上がりはしっとりでツルツル感も得られる

・リムーバーとの併用がおすすめ

肌への優しさをウリにしたクレンジングオイルですが、しっかりとメイクを浮き上がらせてくれました

また、すすぎ後も残り感やツッパリ感もなく、良い感じにしっとりと仕上げてくれます。

妻は肌がツルツルになると喜んでいて、リピート買いしていました。

唯一の欠点としては、目元などの濃いメイクは若干苦手そうでした。

ですので、他のリムーバーと併用することで、肌への負担を最小限に抑えた、効率的なクレンジングができるかと思います。

特に敏感肌などで、化粧品の刺激が気になる方におすすめです。

価格も200mLで2,000円台なので、気軽にお試しください。

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まとめ

今回は魔女工場のクレンジングオイルの成分解析と使用レビューを行いました。

肌へのやさしさをウリにしたクレンジングですが、確かに植物オイル(トリグリセライド)をメインに使用しており、ちゃんと肌への刺激に配慮されていると感じました。

洗いあがりもしっとりと良い感じに仕上がりますが、濃いメイクには少し手こずりそうでした。

ポイントメイクリムーバーとの併用で、肌への負担を抑えた効率的なクレンジングが可能となります。

適材適所で使用すれば、日常のスキンケアの強い味方になってくれると思います。

ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。

この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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