今回は話題の美容液の成分解析と使用レビューをします。
それが、こちらのナンバーズイン 3番 スベスベキメケアセラムです。
名前がそのまんまで面白いです。
今回はこちらの美容液の実力を見てみたいと思います。
この記事でナンバーズイン 3番 すべすべキメケアセラムの特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
同じシリーズの5番 白玉グルタチオンC美容液もレビューしているので、こちらも是非ご覧ください。
5番 白玉グルタチオンC美容液に関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者の成分解析&使用レビュー】ナンバーズイン 5番 白玉グルタチオンC美容液」も是非ご覧ください。
3番 すべすべキメケアセラムの基本情報
まずは、簡単にナンバーズイン 3番 すべすべキメケアセラムの特徴をお伝えします。
ナンバーズインからは様々なアイテムが発売されていますが、その名前には番号が付いています。
様々な肌悩みに対して、番号で対応しています。
3番のすべすべキメケアセラムは、凹凸や毛穴、キメなど肌の見た目に関わる悩みにフォーカスした美容液になっています。
成分では、ビフィズス菌とガラクトミセスの発酵系の成分が配合されている点が特徴的です。
そこにさらに美白効果のあるナイアシンアミドも配合され、“全般的な肌な悩みを全て解決してくれる万能セラム”と謳っています。
かなり攻めた効果表現をしています。
2022年の10月にリニューアルされ、価格は50mL、2,981円(税込み,@コスメより)となっています。
ただ、Amazonなどではもう少し安く販売されているので、いくつかサイトをチェックするのがおすすめです。
3番 すべすべキメケアセラムの成分解析
では、3番 すべすべキメケアセラムの成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
ビフィズス菌培養溶解質,ガラクトミセス培養液,BG,メチルグルセス-20,水,ナイアシンアミド,PEG-90,1,2-ヘキサンジオール,グリセリン,スクワラン,アルテロモナス発酵エキス,シルクエキス,ヤギ乳エキス,ヒアルロン酸Na,パンテノール,アデノシン,グリセレス-26,キサンタンガム,ジステアリン酸ポリグリセリル-3,ステアリン酸グリセリル(SE), クエン酸ステアリン酸グリセリル,ジステアリン酸ポリグリセリル-3メチルグルコース,カルボマー,トロメタミン,エチルヘキシルグリセリン,カプリリルグリコール,トロポロン,EDTA-2Na
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップします。
化粧品では配合量が1%を超える成分は、配合量順に記載されるのルールなので、それなりに成分の多い少ないが分かります。
それ以外にもいくつかルールがあり、これらのルールを考慮することで、表示成分からも色々な情報が分ります。
全成分表示の見方が分かると、結構面白いですよ。
そんなに複雑なルールではないので、覚えてみてはいかがでしょうか。
化粧品の全成分表示に関して詳しくは、
この「【元化粧品開発者が解説】化粧品パッケージの成分表示の見方とは?」も是非ご覧ください。
デパコスの発酵系美容成分が大量配合
デパコスで配合される美容成分、ビフィズス菌培養溶解質とガラクトミセス培養液が大量に配合されています。
これらは微生物の発酵を利用した美容成分となっています。
ビフィズス菌培養溶解質は、ビフィズス菌の発酵により産生されたビタミンやタンパク質を豊富に含んでいます。
これらの成分に肌のバリア機能を改善する効果があると言われています。
有名どころでは、ランコムのジェニフィックにも配合されています。
もう一方のガラクトミセス培養液は、発酵に使われる液を指し、天然保湿因子やビタミン、ミネラルを含んでいます。
毛穴、キメ、美白等肌の改善効果があると言われています。
別名ピテラとも呼ばれ、有名どころではSK-Ⅱに配合されています。
そして、ビフィズス菌培養溶解質は42%、ガラクトミセス培養液が21%と配合濃度が公表されています。
そのため、この二つの成分で63%を占めることになります。
デパコスに配合される成分が、かなりの高濃度で配合されていることが分かります。
成分濃度は肌効果に非常に重要となるため、これらの成分の大量配合は非常に期待できるものとなっています。
どちらも肌調子を整え、健やかな肌を維持するには重要な成分です。
デパコス成分が大量配合で、大盤振る舞い。
ナイアシンアミドもそこそこ配合されていそう
発酵系の美容成分が主役ですが、それ以外ではナイアシンアミドもそれなりに配合されていると思われます。
ナイアシンアミドはビタミンB3の一種で、美白や抗シワの有効成分として医薬部外品にも配合されます。
全成分表示の記載位置から、おそらく1%を超える量で配合されていることが考えられます。
ナイアシンアミドに関しては、1%を超えれば十分な配合量なので、発酵系の美容成分とともに主役の成分であると言えます。
美白や抗シワ効果のあるナイアシンアミドもしっかり配合され、美容液の働きを支えている。
保湿成分にもこだわりがある
主役の成分たち以外の保湿成分も結構こだわりがありそうです。
すべすべキメケアセラムの保湿剤は以下の通りです。
- BG
- メチルグルセス-20
- PEG-90
- グリセリン
- グリセレス-26
他にも保湿効果のあるものはありますが、保湿目的で配合されていると思われるものをピックアップしています。
BGやグリセリンは非常に一般的な保湿剤ですが、それ以外の成分はすこし珍しいです。
これらの成分が、高い保湿感やすべすべ感、べたつきのなさを出すことに役立ちます。
BGやグリセリンといった通常使われる保湿剤だけでは無理な、独特な使用感を出すことができるわけですね。
このような成分をわざわざ配合している点が、基本的な保湿効果や使用感にも配慮された設計になっていると思いました。
様々な保湿剤が配合され、保湿感と使用感の両立を図っている。
スクワランが大事な役割をしている
この美容液の中で、スクワランだけがエモリエントオイルとして配合されています。
このスクワランがすべすべキメケアセラムの中で、大事な働きを担っています。
まず、エモリエント効果です。
スクワランが肌の表面にオイルの膜を作り、肌からの水分蒸散を防いでくれます。
これは一般的なオイルの配合目的ですね。
さらにそれだけではなく、他の美容成分や保湿剤などのべたつきを抑える狙いもあると考えられます。
すべすべキメケアセラムは発酵系の成分など水溶性の成分が大量に配合されています。
水溶性の成分が多いと、なじみ際に水っぽいべたべた感を感じやすくなり、使い心地が悪くなる場合が多いです。
そこへ、オイルを適量配合してあげると、オイリーな感触が水っぽいべたべた感が良い感じに抑えられます。
配合しすぎると今度はオイルのべたべた感が出るので、バランスが大事です。
この様に、スクワランはエモリエント効果と使用感の向上、という大切な働きをして、美容液の完成度を高めていると考えられます。
唯一のオイル成分であるスクワランが重要な働きをしてくれている。
成分解析まとめ
3番 すべすべキメケアセラムの成分解析をした結果、以下の結論となりました。
とにかく、ビフィズス菌培養溶解質とガラクトミセス培養液の配合量がすごいです。
二つ合わせて63%と美容液全体の2/3を占める量は驚きです。
また、ナイアシンアミドも十分な量が配合されていそうなので、発酵系の成分と併せて美容液の働きを高めてくれます。
さらに、水溶性保湿剤やオイルも、保湿効果やテクスチャーにこだわって配合されていると思われ、総じて美容液としての完成度の高さを感じさせられました。
成分のこだわりと価格のバランスが良い意味でおかしい美容液です。
3番 すべすべキメケアセラムの使用感レビュー
では、実際の使用感はどうでしょうか。
使ってみたレビューをまとめます。
スポイトで使うので、好みの分量で使いやすいです。
スクワランが乳化しているので、外観はほんのり白濁しています。
美容液自体はとろーっとした性状で、ツルツルと伸びが良いです。
香りはほんのり甘いです。
香料は配合されていないので、発酵系の成分そのものの香りと思われます。
とろみはありますが、結構早めになじんできます。
なじんでくると、しっとりとした感触が現れてきます。
肌が柔らかな感触で包まれ、保湿感はかなり高いです。
一方で、べたつきのような嫌なテクスチャーはかなり抑えられています。
美容成分が高配合されるとべたつきも目立ちがちですが、他の成分とのバランスでテクスチャーをうまく調整しています。
なじんだ後は、保湿感を残しながらスベスベとした肌触りに仕上がります。
名前の通りのスベスベ感触が心地よいです。
成分ではPEG-90が良い感じに効いているようです。
美容成分の高配合に注目されがちですが、基本的な保湿性能や使用感も両立されていることが分かりました。
保湿力は高いがべたつきはなく、仕上がりの肌はすべすべになる。
総合評価
ナンバーズイン 3番 すべすべキメケアセラムの成分解析と使用レビューをしてみました。
・デパコス成分が2/3を占める高配合。
・デパコス成分以外もこだわりが感じられる成分の配合。
・保湿力が高くべたつかず、すべすべの仕上がりが心地よい。
・コスパが高い。
成分解析では、デパコス成分の高配合だけでなく、ナイアシンアミドや保湿剤、スクワランの配合にこだわりが見られました。
そして、使用レビューでも保湿と使用感が両立し、仕上がりも名前の通りスベスベになりました。
それでいて、2,000円台で購入可能なため、コスパはかなり高いと言えます。
・美容成分が高配合なので、合う人と合わない人がでるかもしれない。
・広告表現はかなり怪しい。
気になる点では、美容成分が高配合されているため、肌との相性が気になってきます。
配合濃度が高いほど当然、肌への作用が強くなります。
それは良いことでもありますが、同時に肌への刺激リスクも高まります。
そのため、成分の高配合はメリット・デメリットが共存し、人によっては肌に合わないことが起こります。
あと、ナンバーズインのHPでの効果効能の表現は、日本の法律(薬機法)では禁止されていることに近い表現もされています。
そのため、あまりHPの内容を鵜呑みにするのも避けていただきたいです。
美容液自体は良い内容になっているため、広告表現は少し残念だなと思います。
まとめとしては、
完成度の高い、コスパ抜群美容液
になっていると結論付けました。
肌調子を整えてくれる成分が多いので、健やかな肌を維持したい方に特におすすめです。
ぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。