無印良品のスキンケアアイテム、とくに化粧水は「コスパ最強」「シンプルで使いやすい」と人気が高まっています。
ですが、化粧水の種類が多く、違いが分かりにくい、どれを選べばいいか迷ってしまう…
そんな人も多いのではないでしょうか?
そこで、この記事では元化粧品開発者の視点で、それぞれの化粧水の特徴やおススメしたい方をお伝えしたいと思います。
さらに、私が個人的にイチオシする化粧水もご紹介します。
購入前の参考になれば幸いです。
無印良品の化粧水の人気のヒミツ

そもそも数ある化粧水の中で、無印の化粧水がこれほどまでに人気を集めているのでしょうか?
その理由を詳しくご紹介します。
1. 肌にやさしいシンプルな成分設計
無印良品の化粧水は、アルコールフリー・無香料・無着色など、肌への刺激を極力抑えた処方が特徴です。
敏感肌の人でも使いやすく、肌トラブルを起こしにくいことが、多くのリピーターを生んでいます。
2. 圧倒的なコスパの良さ
200ml〜400mlと大容量ながら、価格は1,000円以下の商品もあり、毎日のスキンケアにたっぷり使える安心感があります。
「高品質なのにこの価格?」という驚きが、コスパ重視の消費者に支持されるポイントです。
3. 種類の豊富さでニーズに対応
「敏感肌用」「高保湿タイプ」「クリアケア」「エイジングケア」など、肌質や悩みに応じて選べるラインナップが充実しています。
家族やカップルで肌質が違っても、それぞれに合う製品が見つかります。
4. シンプルなデザインで生活になじむ
シンプルなボトルデザインは、好き嫌いが分かれにくく、生活になじみやすいです。
年齢や性問わず購入しやすいので、幅広い層に受け入れられています。
5. SNSやレビュー多数で安心感が高い
「肌がしっとりする」「荒れにくくなった」など、実際に使用した人の口コミの数が多いため、購入する際の安心感が高いです。
SNSやレビューサイトでの高い評価も、さらに人気を集める理由になっています。
無印良品の化粧水のラインナップ

肌の調子や季節、年齢によって変わるスキンケアの悩みに対して、無印良品の化粧水は豊富なラインナップで対応しています。
無香料・無着色・アルコールフリーといった肌にやさしい処方はそのままに、目的別に選べるようになっています。
それぞれの化粧水の特徴や価格を以下にまとめてみました。
名称 | 敏感肌用 化粧水 | エイジングケア 化粧水 | 薬用 リンクルブライト 化粧水 | 薬用 ブライトニング 化粧水 | 薬用 クリアケア 化粧水 |
![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | |
価格 | 790~990円 | 2,290円 | 2,990円 | 1,990円 | 1,690円 |
分類 | 化粧品 | 化粧品 | 医薬部外品 | 医薬部外品 | 医薬部外品 |
特徴 | 3タイプの保湿違いあり 肌リスクが低い | 米ぬか発酵液で エイジングケア | 美白・抗シワケア | 美白ケア | 肌荒れ・ニキビ 予防ケア |

無印の化粧水と言っても5種類もあるし、価格や特徴もかなり幅があることが分かります。
これだけだと、まだどの化粧水を使ったらいいか迷うと思います。
次に、もっと詳しくそれぞれの化粧水の特徴を解説していきます。
各化粧水の成分特徴とおススメしたい方

では、それぞれの化粧水の成分に着目して、その特徴やおススメしたい方をお伝えしていきます。
敏感肌用化粧水の特徴とおススメの方

成分の特徴
敏感肌用化粧水はさっぱり、しっとり、高保湿の3タイプありますが、どれも基本的にシンプルな構成になっています。
化粧水にとって一番大事な保湿剤に、植物エキスやその他保湿成分などで作られています。

防腐剤や香料などは配合されていないので、敏感肌用を意識して作られているのが分かります。
そして、タイプごとに保湿剤の種類やバランスが変えられていますね。
まずは、さっぱりタイプの成分特徴から見ていきます。
さっぱりタイプの全成分表示は以下の通りです。
水、BG、グリセリン、ユーカリ葉エキス、スベリヒユエキス、グレープフルーツ種子エキス、セラミドNP、アラニン、アルギニン、グルタミン酸Na、セリン、プロリン、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、加水分解水添デンプン、グリコシルトレハロース、ペンチレングリコール、メチルグルセス-10、PCA-Na、エチルヘキシルグリセリン、ポリソルベート80、クエン酸、クエン酸Na
保湿剤はBGとグリセリンがメインで、とてもシンプルな設計です。
一番配合量の多いBGがさっぱりとした保湿剤なので、さっぱりタイプのテクスチャーに最適です。
次に、しっとりタイプです。
全成分表示は以下の通りです。
水、グリセリン、BG、ユーカリ葉エキス、スベリヒユエキス、グレープフルーツ種子エキス、セラミドNP、アラニン、アルギニン、グルタミン酸Na、セリン、プロリン、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、加水分解水添デンプン、グリコシルトレハロース、ペンチレングリコール、PCA-Na、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、エチルヘキシルグリセリン、ポリソルベート80、クエン酸、クエン酸Na
さっぱりタイプとあまり変わりませんが、グリセリンが一番配合量が多くなっています。
グリセリンはBGよりも濃厚な保湿剤なので、しっとり感がちゃんと向上されています。
最後に、高保湿タイプです。
全成分表示は以下の通りです。
水、グリセリン、BG、ジグリセリン、グリコシルトレハロース、ユーカリ葉エキス、スベリヒユエキス、グレープフルーツ種子エキス、セラミドNP、アラニン、アルギニン、グルタミン酸Na、セリン、プロリン、ヒアルロン酸Na、グリチルリチン酸2K、ペンチレングリコール、PCA-Na、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、加水分解水添デンプン、エチルヘキシルグリセリン、ポリソルベート80、クエン酸、クエン酸Na
しっとりタイプと比べて、明らかに保湿剤の量が増えています。
グリセリン、BGに加えてさらに濃厚なジグリセリンやグリコシルトレハロースが増えています。
高保湿タイプと言うだけあって、他の2タイプよりもかなり保湿力を上げているのが分かります。

3つのタイプを見比べると、保湿剤でちゃんと保湿力に差を出していているのが分かりますね。
おススメの方
敏感肌向けとして作られていますが、どなたにも十分使える化粧水になっています。
全てのラインナップの中で一番安いので、コスパ重視でとりあえず保湿をしておきたい、という方にピッタリです。

3タイプの中では、個人的に高保湿タイプがおススメです。
保湿剤が豊富で、化粧水としての基本性能が高いためです。
エイジングケア化粧水の特徴とおススメの方

成分の特徴
エイジングケア化粧水の全成分表示は以下の通りです。
水、コメヌカ発酵液、グリセリン、BG、プロパンジオール、ジグリセリン、グリコシルトレハロース、ペンチレングリコール、ベタイン、加水分解水添デンプン、マグワ根皮エキス、キハダ樹皮エキス、センチフォリアバラ花エキス、ヤグルマギク花エキス、ラベンダー花エキス、ビターオレンジ果皮エキス、レモン果汁エキス、ユキノシタエキス、ヨモギ葉エキス、ローズマリー葉エキス、マコンブエキス、酵母エキス、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、パルミチン酸レチノール、水溶性プロテオグリカン、セラミドNP、アラニン、アルギニン、グルタミン酸Na、セリン、プロリン、ヒアルロン酸Na、ダマスクバラ花エキス、オニサルビアエキス、モクセイ花エキス、コーン油、エチルヘキシルグリセリン、ポリソルベート80、PEG-60水添ヒマシ油、キサンタンガム、トコフェロール、クエン酸、クエン酸Na、オニサルビア油、オレンジ果皮油、クスノキ樹皮油、ニオイテンジクアオイ油、パルマローザ油、ベルガモット果実油、ベルガモット葉油、ホホバ種子油、マンダリンオレンジ果皮油
様々なビタミンやミネラルを含んだコメヌカ発酵液が、一番多く配合されているのが特徴的です。
そこにさらに、
- グリセリン
- BG
- プロパンジオール
- ジグリセリン
- グリコシルトレハロース
- ペンチレングリコール
- ベタイン
といった保湿剤を豊富に配合し、保湿力はかなり良いと言えます。

敏感肌用化粧水の上位互換という印象です。
他にも、植物エキスやビタミンC誘導体など、いい感じの成分が多く配合されていますが、配合量はそこまで多くないので、あまり期待しない方が良いです。
おススメの方
化粧水として基本性能が高いので、これまでの化粧水では少し物足りなさを感じている方におススメです。
エイジングケアをしたい、という要望にもしっかりと応えてくれる内容になっています。
また、敏感肌用と比べると少し高いですが、それでもまだお手頃価格に収まっているので、手軽にワンランク上のケアをしたいという方にもおススメです。

薬用リンクルブライト化粧水の特徴とおススメの方

成分の特徴
薬用リンクルブライト化粧水の全成分表示は以下の通りです。
有効成分:ナイアシンアミド その他の成分:酵母エキス-1、濃グリセリン、1,3-プロパンジオール、グリコシルトレハロース・水添デンプン分解物混合溶液、BG、ジグリセリン、トリメチルグリシン、1,2-ペンタンジオール、桑エキス、オウバクエキス、バラエキス、ヤグルマギクエキス、ラベンダーエキス-1、トウヒエキス、レモンエキス、ユキノシタエキス、ヨモギエキス、ローズマリーエキス、海藻エキス-1、オレオイルフィトスフィンゴシン、アラニン、アルギニン、L-グルタミン酸ナトリウム、セリン、プロリン、ヒアルロン酸Na-2、グリセリンエチルヘキシルエーテル、PEG(80)、オレイン酸POE(20)ソルビタン、POE硬化ヒマシ油、水、クエン酸、クエン酸Na、香料
こちらは医薬部外品なので、表示ルールが化粧品と少し異なります。
この化粧水の一番の特徴としては、美白と抗シワ有効成分としてナイアシンアミドが配合されている点です。
ナイアシンアミドは、美白や抗シワ効果があるだけでなく、保湿機能改善効果もあり、ここ数年で爆発的に人気が増した成分です。
ナイアシンアミドに関しては、
【迷ったらコレだ!】スキンケアの革命成分「ナイアシンアミド」を元化粧品開発者が解説。で説明しています。
そして、有効成分として配合されているため、しっかりと効果を発揮する量が配合されているのもポイントです。
このナイアシンアミドに併せて、ジグリセリンやグリコシルトレハロースといった濃厚な保湿剤も配合され、保湿力もバッチリです。
さらに、コメヌカ発酵液である酵母エキス-1も配合され、かなり贅沢な化粧水になっています。

高保湿、美白、抗シワと多角的なアプローチができる化粧水になっているのが分かります。
おススメの方
薬用リンクルブライト化粧水は保湿、美白、抗シワと高機能な化粧水に仕上がっています。
そのため、保湿もしたい、美白もしたい、抗シワ効果も外せない、といったいろいろな要望がある方にピッタリです。
無印良品の中では高価格帯の化粧水ですが、それでも比較的お求めやすい価格帯になっているので、手軽に高機能ケアしたいという方にもおススメしやすいです。

薬用ブライトニング化粧水の特徴とおススメの方

成分の特徴
薬用ブライトニング化粧水の全成分表示は以下の通りです。
有効成分:ビタミンC・2-グルコシド その他の成分:水、濃グリセリン、1,3-プロパンジオール、ジグリセリン、グリコシルトレハロース・水添デンプン分解物混合溶液、PEG(80)、1,2-ペンタンジオール、ラベンダーエキス-1、カモミラエキス-1、トウキンセンカエキス、チンピエキス、キウイエキス、オレオイルフィトスフィンゴシン、アラニン、アルギニン、L-グルタミン酸ナトリウム、セリン、プロリン、ヒアルロン酸Na-2、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、POPメチルグルコシド、トリメチルグリシン、BG、グリセリンエチルヘキシルエーテル、オレイン酸POE(20)ソルビタン、POE硬化ヒマシ油、水酸化K、クエン酸、クエン酸Na、香料
こちらも医薬部外品なので、有効成分とその他の成分に分けて成分が記載されています。
まず、一番の特徴はビタミンC誘導体が美白の有効成分として配合されている点です。
保湿剤は他の化粧水と同様に、ジグリセリンやグリコシルトレハロースなどが配合され、保湿力は十分です。

ナイアシンアミドを配合しているリンクルブライト化粧水と比べて、抗シワ効果が無かったりコメヌカ発酵液が配合されていないので、割とシンプルな内容になっています。
おススメの方
薬用ブライトニング化粧水は、美白と高保湿が特徴の化粧水です。
薬用リンクルブライト化粧水と比べて少し機能は劣りますが、その分価格も抑えられています。

ブライトニング化粧水とリンクルブライト化粧水で、名前が似ていて混乱しますが、有効成分に大きな違いがあります。
そのため、コスパ重視で美白と保湿だけにフォーカスしたい方におススメです。

薬用クリアケア化粧水の特徴とおススメの方

成分の特徴
薬用クリアケア化粧水の全成分表示は以下の通りです。
有効成分:グリチルリチン酸2K_その他の成分:水、1,3-プロパンジオール、BG、濃グリセリン、PEG(80)、1,2-ペンタンジオール、ジグリセリン、グリコシルトレハロース・水添デンプン分解物混合溶液、ツボクサエキス、ブドウ葉エキス、リンゴエキス、チンピエキス、ビワ葉エキス、ヨクイニンエキス、大豆エキス、ドクダミエキス、柚エキス、アーティチョークエキス、オレオイルフィトスフィンゴシン、アラニン、アルギニン、L-グルタミン酸ナトリウム、セリン、プロリン、ヒアルロン酸Na-2、メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体液、トリメチルグリシン、グリセリンエチルヘキシルエーテル、キサンタンガム、オレイン酸POE(20)ソルビタン、POE硬化ヒマシ油、クエン酸、クエン酸Na、香料
こちらも医薬部外品で、肌荒れやニキビを防ぐ目的で、グリチルリチン酸2Kが有効成分として配合されています。

グリチルリチン酸2Kは肌荒れやニキビ予防の有効成分として、最も使われていると言っても過言ではないくらい実績のある成分です。
保湿剤は他の化粧水と似たような構成で、十分保湿力はあります。
また、CICA成分として有名なツボクサエキスが配合されているのも、クリアケア化粧水の特徴のひとつです。
CICA成分に関しては、
元化粧品開発者が解説。話題のCICA(シカ)の特徴と、おすすめの選び方。で説明しています。
おススメの方
こちらはグリチルリチン酸2KやCICA成分が配合されていることから、肌状態が揺らぎがちの方におススメです。
また、季節の変わり目には肌状態が不安定になるので、時期に合わせて使う方法もおススメです。

コスパもかなり高いので、気軽に肌荒れ・ニキビ予防ができるのも嬉しいです。

元化粧品開発者イチオシの化粧水

無印良品のいろいろな化粧水を解説しました。
どれも特徴がありつつ、コスパに優れた化粧水だと思いました。

その中でも、元化粧品開発者の私が特におススメしたいなと思う化粧水は、エイジングケア化粧水です。
おススメの理由は、コメヌカ発酵液の配合量です。
コメヌカ発酵液は、米ぬかを微生物の力で発酵させて得られる液体で、様々なビタミンやミネラルといった美容成分を豊富に含んでいます。
有名なもので言えば、SK-Ⅱのピテラ(ガラクトミセス培養液)や、ランコムのビフィズス菌培養溶解質なども同じ仲間です。

発酵液は多くの美容成分を含んでいるため、スキンケア効果が期待され、近年人気が高まっている成分のひとつです。
そしてエイジングケア化粧水には、このコメヌカ発酵液が水の次に多く配合されており、相当な配合量になっていることが分かります。
そこにジグリセリンや、グリコシルトレハロースといった原価の高い濃厚な保湿剤が配合され、化粧水としてかなりクオリティが高いと言えます。
他の化粧水のクオリティも良いですが、他社の化粧水でも似たような物があります。
しかし、コメヌカ発酵液を大量に配合したこのエイジングケア化粧水は、無印良品の独自性が高く、代わりがありません。
それでいて、価格も2,000円台となっていて、コスパもかなり良いです。
ですので、無印良品の化粧水を使うのであれば、エイジングケア化粧水を強くおススメします。

まとめ:無印良品の化粧水はどれもコスパ良好!!
今回、無印良品の化粧水の特徴をまとめてみました。
化粧水の特徴がそれぞれ明確に分かれていて、多くのユーザーの要望を満たしてくれるラインナップになっています。
そして、全体的にどれもクオリティは高くお値打ちなので、コスパは良好です。
その中でも、特にエイジングケア化粧水は無印良品の独自性が高く、クオリティも高いので非常におススメです。

私の中では、エイジングケア化粧水が頭一つ抜けて良いな、という印象です。
この記事で、無印良品の化粧水が気になっている方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
