今回はこの肌ラボ 極潤 薬用ハリ化粧水に注目してみました。
医薬部外品で有効成分にナイアシンアミドが配合されています。
近年、ナイアシンアミドがシワ改善の有効成分として注目され、多くのアイテムが発売されています。
それらと比較して肌ラボはどんな違いがあるのでしょうか?
元化粧品開発者の視点で、解説してみたいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
肌ラボ 極潤 薬用ハリ化粧水の基本情報
ロート製薬の肌ラボブランドの中のエイジングケアシリーズの化粧水です。
最大の特徴がナイアシンアミドを有効成分とした医薬部外品という点です。
無香料・無着色・鉱物油フリー・アルコール(エタノール)フリー・パラベンフリーも謳っていますね。
内容量170mLでオープン価格となっていますが、Amazonや楽天などでは、1,000円程度で販売されています。
スキンケアはたっぷり使って継続することが大事なので、このプチプラは非常にありがたいですね。
詰め替えタイプもあるので、継続して使う方へもありがたいです。
楽天市場で肌ラボ 極潤 薬用ハリ化粧水を探す。肌ラボ 極潤 薬用ハリ化粧水の成分解析
では、配合成分の中身を細かく見てみましょう。
ただ、こちらは医薬部外品なので、全成分表示が配合量順になっていません。
そのため、どの成分が多く配合されているかまでは分からないです。
これは、ルールなのでしょうがないですね。
<有効成分>ナイアシンアミド <その他の成分>ヒアルロン酸Na-2、加水分解ヒアルロン酸、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、アセチルグルコサミン、オウバクエキス、BG、濃グリセリン、1,2-ペンタンジオール、PEG(30)、α-オレフィンオリゴマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル、POEベヘニルエーテル、メドウフォーム油、カルボキシビニルポリマー、TEA、エデト酸塩、ヒドロキシエチルセルロース、フェノキシエタノール
全成分表示はこの通りです。
この情報を基に解析してみます。
有効成分について
最大の特徴は何と言っても有効成分のナイアシンアミドです。
ナイアシンアミドはビタミンB3の一種で、肌に様々な良い効果をもたらします。
特にシワ改善と美白の効果に注目され、最近は非常に多くの医薬部外品に使われています。
そして、医薬部外品の有効成分なので、シワ改善や美白の効果が期待できる量がしっかりと配合されていることになります。
有効成分はちゃんと配合していないと、医薬部外品として発売が認められないんです。
なので、医薬部外品の有効成分は信頼できるんですよ。
シワ改善と美白の効果がしっかりと期待できる化粧水を、プチプラなのでバシャバシャとたっぷり使えるのが非常に良いポイントですね。
その他の成分について
その他の成分で特徴的なのは、
- α-オレフィンオリゴマー
- メドウフォーム油
といったオイル成分が配合されている点です。
メドウフォーム油は厚みのある上品な植物オイルで、高級化粧品にもちょこちょこ見かける成分です。
一般的な化粧水では、オイルは配合されませんが、この薬用 ハリ化粧水では少量配合されているようです。
そのため、化粧水の外観が半透明になっているんですね。
オイルが乳化されて、白さを出していますね。
これらのオイルが配合されることで、仕上がりに少しリッチな感触が得られたり、他の成分のべたつき感を抑えてくれます。
この化粧水は高保湿もウリとしていますが、保湿力を上げるとべたつきが出がちになります。
こういったべたつきを抑えるための工夫もしっかりとされていますね。
それ以外では、
- 3種類のヒアルロン酸
- アセチルグルコサミン
- オウバクエキス
が訴求成分として配合されています。
しかし、これらの成分はおそらくそこまでの配合量ではないと考えています。
非常に低価格な商品なので、これらの成分まで大量に配合することは、原価的にほぼ無理です。
単なる訴求成分だと認識しておいた方がいいです。
化粧品の訴求成分に関して詳しくは、
この「化粧品の訴求成分とは?元化粧品開発者が徹底解説」も是非ご覧ください。
訴求成分以外の成分は、非常にシンプルな構成となっています。
水溶性の保湿剤は、
- BG
- 濃グリセリン
- 1,2-ペンタンジオール
- PEG(30)
といった一般的なものが配合されています。
増粘剤やキレート剤、防腐剤も非常によく見るものです。
シンプルな構成なので、肌へのリスクはそこまで高くないかと思います。
解析まとめ
解析してみた結果としては、
・ナイアシンアミドが有効成分として配合されていながらプチプラなのが最大の特徴
・そのほかの成分はオイルが少量配合されている以外は、非常にシンプルこんな感じです。
全体的にシンプルな処方で、そこにナイアシンアミドがしっかりと配合されているという構成ですね。
ナイアシンアミドで十分に効果が期待できるので、他の成分はシンプルで十分ですね。
ナイアシンアミドをメインに使いたい人からしたら、これで十分!って感じの処方です。
肌ラボ 極潤 薬用ハリ化粧水の使用感レビューと効果
では、実際のテクスチャーや効果実感はどうでしょうか。
手の甲に出してみると、ぽてっとしていますね。
一般的な化粧水と比べると、かなり粘度は高いです。
どちらかというと乳液に近いです。
ただ、コットン使用でも全然問題ありませんでした。
使っている時は、とろみを感じながらノビていきます。
粘度は高いですが、馴染みが悪いというわけではありません。
馴染んでくると、ツヤっとした仕上がりになりますね。
そして、非常に高いしっとり感が得られます。
さすがの高保湿タイプです。
それでいてべたつきはそこまで感じないです。
少量のオイルがちゃんと役割を果たしている感じがします。
ただ、秋や冬の乾燥する季節にはピッタリですが、夏の特に朝には少しくどいかなと思いました。
夏でも夜であれば、全然イケますね。
このあたりの保湿感は好みもあるので、保湿重視の方にはピッタリなテクスチャーかなと思いました。
顔で使うと、より保湿感からくるもちっとした感触が分かりやすかったです。
無香料なため、若干の基材臭はしますが、全然許容範囲だと思いました。
肌ラボ 極潤 薬用ハリ化粧水の総合評価
総合評価としては、使用感も保湿感が高く、それでいてべたつきはそこまでないので良いのですが、とにかく・・・
シワ改善、美白効果があるナイアシンアミドを配合した化粧水としては破格の値段!!
が、マジで素晴らしいと思いました。
ぶっちゃけナイアシンアミド自体のシワ改善や美白効果は、そんなに新しい事ではないのです。
ただ、ナイアシンアミドを有効成分として配合した医薬部外品としてはマジで安いです!
同じようなナイアシンアミドを有効成分とした医薬部外品を例に出すと、
ワンバイコーセーの美容液 ザ リンクレス Sは20gで4,600円(Amazon価格)
コーセーの化粧水 リンクルリペアローションが160mLで3,680円(Amazon価格)
ファンケルの化粧水 エンリッチプラスは1,870円(Amazon価格)ですが、内容量がたったの30mL!
これらと比較して、この肌ラボ 極潤 薬用ハリ化粧水は170mLで1,000円(Amazon価格)です!
国に認められた医薬部外品として、他のアイテムと同じようにシワ改善や美白効果があります。
それなのに、肌ラボはぶっちぎりで安いですね。
迷ったらとりあえずこれ使ってみてください。
コスパ高すぎます!
ナイアシンアミドが気になっている方は、まずはこの肌ラボから試してみれば全然問題ないと思います。
ナイアシンアミドの効果は細胞に働きかけることで、発揮されます。
そのため、効果実感が得られるまでにそれなりに時間がかかります。
なので、ナイアシンアミドを使い始めるなら、早いにこしたことはありません。
シワやシミに悩まれている方は、どれを使おうか迷うくらいなら、とりあえず使い始めてみてください。
十分なスキンケア効果を出すには使用量も大切です。
なので、肌ラボの化粧水でケチらずにたっぷりとケアしてあげれば、しっかりと期待した効果を発揮してくれるでしょう。
ぜひたっぷり使って、ナイアシンアミドの効果を体感してみてほしいと思います。
この記事がみなさんの化粧品選びの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。