今回はランコムの美容液について、成分解析と使用レビューをします。
それが、こちらのジェニフィック アルティメ セラムです。
今回はこちらの美容液の実力を見てみたいと思います。
この記事でジェニフィック アルティメ セラムの特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
ジェニフィック アルティメ セラムのキホン
まずは、簡単にジェニフィック アルティメ セラムの特徴をお伝えします。
基本情報
基本情報は以下の通りです。
- 分類:美容液
- 発売日:2024年9月
- 内容量・価格:30mL・11,990円 / 50mL(レフィル)・15,400円 / 50mL・17,820円
- 使用期間の目安:30mL(約1カ月)/50mL(約1.5カ月)
50mLだけはレフィルもあり、継続して使いやすい設計になっています。
肌の回復力にフォーカス
ジェニフィック アルティメ セラムの最大の特徴は、肌の回復力にフォーカスしている点です。
ランコムは肌の回復力に着目した研究に注力しています。
ランコムによると、肌の回復力が低下することで、さまざまな肌悩みが現れるとのことです。
ジェニフィック アルティメ セラムはβグルカンを含む9つの成分で、肌の回復力をサポートしています。
リニューアルによって進化
ジェニフィック アルティメ セラムは、ジェニフィック アドバンストNからのリニューアル品です。
研究面、成分、効果だけでなく、レフィル式を導入したパッケージも採用し、多くの面でパワーアップしています。
使い方
ジェニフィック アルティメ セラムは、洗顔直後の使用を推奨しています。
使い方としては、一般的な美容液と同じで、適量を手のひらにとり、肌になじませていけばOKです。
リニューアル前から変わらず圧倒的な人気
ランコムのジェニフィックはリニューアル前から圧倒的な人気でした。
その人気はリニューアル後にも変わらず、アットコスメを見てもしっかりと1位をキープしています。
アットコスメの美容液ランキングはいつ見ても、ジェニフィックが1位になっている印象です。
ジェニフィック アルティメ セラムの成分解析
では、ジェニフィック アルティメ セラムの成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
水、ビフィズス菌培養溶解質、BG、変性アルコール、グリセリン、ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、ヒドロキシエチルピペラジンエタンスルホン酸、マンノース、フェノキシエタノール、カルボマー、メチルグルセス-20、α-グルカンオリゴサッカリド、アスコルビルグルコシド、カプリリルグリコール、カルボキシメチル-β-グルカンNa、PPG-3ミリスチル、PEG-8、アデノシン、ポリアクリロイルジメチルタウリンアンモニウム、水酸化Na、ペンチレングリコール、ポリムニアソンチホリア根汁、安息香酸Na、酵母エキス、マルトデキストリン、酢酸、香料、グリチルリチン酸2K、乳酸、サリチロイルフィトスフィンゴシン、乳酸桿菌、トコフェロール、テトラ(ジ-t-ブチルヒドロキシヒドロケイヒ酸)ペンタエリスリチル
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしていきます。
主役成分は高純度のβグルカン
ジェニフィック アルティメ セラムの主役成分として、βグルカンが配合されています。
全成分表示の名称では、カルボキシメチル-β-グルカンNaです。
βグルカン自体には、肌の回復に重要なタンパク質の活性化効果が知られています。
このタンパク質の活性化することで、肌の再生や抗酸化、抗炎症の効果に繋がっていきます。
他にはアンチエイジング効果も報告されています。
ただし、βグルカンは不純物が含まれると好ましくない効果も出てしまうそうです。
そのため、ランコムは高純度なβグルカンの配合にこだわっています。
配合量に着目してみると、全成分表示から1%以下だとわかります。
1%以下の配合量だと大したことないな、と思われるかもしれません。
ですが、原料メーカーの採用実績を見ても多くて0.1%でした。
そのため、βグルカンは少量の配合でも十分な成分と考えられます。
配合量よりも純度にこだわっている感じですね。
量より質を取っているようです。
肌の回復に重要なタンパク質を活性化するβグルカンが主役成分。
配合量よりも純度にこだわって配合している。
ジェニフィックと言えばビフィズス菌培養溶解質
リニューアルしたことでβグルカンが前面に押し出されていますが、配合量で言えばビフィズス菌培養溶解質も主役成分です。
ランコムのジェニフィックと言えば、ビフィズス菌培養溶解質です。
ビフィズス菌培養溶解質は、その名の通りビフィズス菌を培養することで得られる成分です。
その中身は核酸やオリゴペプチド、アミノ酸などの成分がミックスされたもので、肌の回復力に重要な美肌菌の栄養となります。
肌の美肌菌を育ててあげることで、肌の回復力をケアする考えですね。
そしてこのビフィズス菌培養溶解質は、ジェニフィック アルティメ セラムの中で水の次に最も多く配合されています。
おそらくかなりの量のビフィズス菌培養溶解質が、配合されていると思います。
ですので、この美容液ではビフィズス菌培養溶解質も主役成分だと言えます。
むしろ、配合量からしてビフィズス菌培養溶解質が真の主役成分だと私は考えています。
肌の回復に関わるビフィズス菌培養溶解質が大量に配合されている。
真の主役成分と言えるかもしれない。
基本骨格は結構シンプル
ジェニフィック アルティメ セラムの基本骨格を見てみると、意外とシンプルでした。
基本骨格は化粧品の性能をほぼ決めるので、とても重要です。
骨格成分は以下の通りです。
- 水
- BG
- 変性アルコール
- グリセリン
- ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシラン
- PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン
- カルボマー
BG、グリセリン、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリンが保湿剤で、肌をしっとりとさせてくれます。
変性アルコールはエタノールで、浸透性や肌なじみを向上させてくれます。
また、ビスPEG-18メチルエーテルジメチルシランは、シリコーン系の成分で、シルキーでべたつきの無い使用感にしてくれます。
そして、増粘剤のカルボマーでとろみを出しています。
べたつかない増粘剤として、とてもメジャーな成分です。
まとめると、ジェニフィック アルティメ セラムは、
保湿剤で肌を潤わせ、アルコールやシリコーンで感触を整え、増粘剤でとろみを出している
というのが基本的なつくりです。
pH調整剤、防腐剤も配合されていますが、性能にあまり関わらないので、今回は省略しています。
基本骨格としては成分数も少なく、かなりシンプルだなという印象です。
数種類の保湿剤と感触改良剤で、シンプルな基本骨格でできている。
成分解析まとめ
ジェニフィック アルティメ セラムの成分解析をした結果、以下の結論となりました。
基本の骨格は保湿剤と感触改良剤くらいのシンプルな設計で、主役の美容成分を引き立てる設計になっています。
主役の美容成分は主に、βグルカンとビフィズス菌培養溶解質で、特にビフィズス菌培養溶解質はかなりの量が配合されています。
ですので、リニューアルでβグルカン推しになっていますが、真の主役成分はビフィズス菌培養溶解質だと思います。
やはりジェニフィックと言えば、ビフィズス菌培養溶解質です。
ジェニフィック アルティメ セラムの使用感レビュー
では、実際に使ってみて使用感レビューしてみます。
容器の特徴として、キャップをボトルに戻すと自動で1回分が吸い上げられます。
次に使う時にはすでに、スポイトに充填されているので非常に便利です。
外観は少し白濁していて、ほどよいとろみがあります。
塗り伸ばすと、ぬーっと伸びていき、軽く全体に塗り広げられます。
香りはほのかに柑橘系の香りがします。
なじみ際になると、少し重めで濃厚なテクスチャーが現れて来ます。
濃厚なテクスチャーでありながら、べたつきは全然感じられません。
シリコーン成分がしっかりと効いているようです。
馴染んでくると、優しいシルキーな感触で肌が包まれます。
保湿感はほどほどでした。
化粧水の前の美容液のため、保湿感は抑えめに設計されているようです。
馴染みきると保湿感やべたつき、膜感は控えめなので、次の化粧水の邪魔になりません。
あくまでも主役成分のβグルカンや、ビフィズス菌培養溶解質がメインとなるテクスチャーになっていると思いました。
使っている時は、適度に濃厚。
仕上がりは、後の化粧水を邪魔しないことを意識して作られている。
総合評価
ジェニフィック アルティメ セラムの成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・βグルカンやビフィズス菌培養溶解質といった高機能成分が主役になっている。
・後に使う化粧水を邪魔しない程よい使用感。
・特殊な容器で使いやすさアップ。
まずは高機能な成分が主役として配合されていることが、良い点として挙げられます。
特にビフィズス菌培養溶解質は高配合されており、プチプラコスメでは真似できない、コストのかけ方をしていると思います。
テクスチャーはあまりしつこくなく、使用順序に最適な使用感が設定されていると思います。
また、1回分の美容液がスポイトに自動で充填される容器は、使ってみると思った以上に便利です。
洗顔直後にすぐスキンケアしたいときに、さっと使えるのがとてもありがたいです。
・骨格成分のシンプルさ。
・コスパは高くない。
気になる点としては、骨格成分のシンプルさが挙げられます。
成分解析でお伝えしたとおり、骨格成分はかなりシンプルです。
シンプルが悪いわけではないですが、高価格帯の美容液なので、もう少し高機能な保湿剤などが配合されていても良いかなと思いました。
そして一番のネックは、コスパだと思います。
良い美容液だとは思いますが、気軽に使い続けるには少しハードルが高いアイテムです。
私も購入するときは少し躊躇ってしまいました。
おすすめしたい方
これまでお伝えしたジェニフィック アルティメ セラムの特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
肌の回復力にフォーカスしたアルティメ セラムは、
年齢を重ね肌に衰えを感じている中で、年齢にあったスキンケアを本気でしたい!!
という方にピッタリです。
30代後半の妻は、数週間使った際に明らかに肌調子が変わった!!
と喜んでいました。
結論
まとめとして、ジェニフィック アルティメ セラムは、
βグルカンやビフィズス菌培養溶解質といった高機能な成分を前面に押し出した美容液
になっていると結論付けました。
特にリニューアル前からジェニフィックの主役成分であるビフィズス菌培養溶解質は、かなりの量配合されているようです。
ジェニフィック=ビフィズス菌培養溶解質です。
ランコムイチオシのビフィズス菌培養溶解質に魅力を感じられれば、買いで良いと思います。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。
効果的なスキンケアには美顔器もおススメ
いつものスキンケアをより効果的にするなら、美顔器を使うのもおすすめです。
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そのため、ヘタに高い化粧品を買うくらいなら、美顔器に投資をした方がコスパが高い場合もあると思います。
いつものスキンケアに満足できない方は、一度美顔器もトライしてみてはいかがでしょうか。