今回は花王のエストから出ている化粧水の成分解析と使用レビューをします。

それが、こちらのエスト ザ ローション EX Kです。
今回はこちらの化粧水の実力を見て、特徴をお伝えしようと思います。
最後までご覧ください。
エスト ザ ローション EX Kのキホン

まずは、簡単にエスト ザ ローション EX Kの特徴をお伝えします。
基本情報
基本情報は以下の通りです。
- 分類:化粧水
- 発売日:2025年10月
- 内容量・価格:130mL・6,380円
新・砂漠スキンケア

エスト ザ ローション EXは、新・砂漠スキンケアというコンセプトで作られています。
砂漠の様な過酷な乾燥環境でもうるおう肌を目指して、「貯める」「結ぶ」「強化する」という3つのアプローチで保湿します。

とても面白いコンセプトで、とにかく保湿にフォーカスしていることがよく分かります。
3つのバリエーション展開

エストの化粧水は、肌悩みの原因に合わせた3種類のラインナップが用意されています。

基本のコンセプトは変わりませんが、植物液や保湿剤など、それぞれ少しずつ成分が違っています。
それぞれのローションの違いに関しては、
元化粧品開発者が3つのエスト ザ ローション EXの違いを徹底解説で詳しく説明しています。
使い方
使う順番は一般的な化粧水と同じように、洗顔後もしくは美容液の後になります。

なじませ方などもいつもの化粧水と同じ方法で良いですが、最後にハンドプレスでの仕上げがおススメされています。
エスト ザ ローション EX Kの成分解析

では、成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
水、DPG、BG、グリセリン、エタノール、ジグリセリン、エクトイン、コハク酸ジグリコールグアニジン、トレハロース、ローマカミツレ花エキス、ローズマリー葉エキス、オランダガラシエキス、アルカリゲネス産生多糖体、マルチトール、PEG-75、プルラン、PEG-400、ポリクオタニウム-51、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、カルボマー、キサンタンガム、イソセテス-20、PEG-12ジメチコン、クエン酸Na、水酸化K、クエン酸、フェノキシエタノール、EDTA-2Na、香料
全体を見ると、保湿剤や植物エキス、ポリマーなどがメインの成分として配合されているのが分かります。
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしたところ、以下の特徴がありました。
保湿剤はかなりこだわっていて、保湿力がかなり高い

この化粧水は保湿にかなりこだわっています。
保湿剤は以下の通りです。
- DPG
- BG
- グリセリン
- ジグリセリン
- エクトイン
- コハク酸ジグリコールグアニジン
- トレハロース
- マルチトール
- PEG-75
- PEG-400
ご覧のとおり、かなり多くの保湿剤が配合されているのが分かります。

さっぱりとした軽いものから、濃厚でしっとりとするものまで幅広いです。
しかもその中にはエクトインやコハク酸ジグリコールグアニジンといった、かなり保湿に優れた高機能な成分も配合されています。
一般的な化粧水では、ここまで保湿剤を豊富に配合することは珍しいので、花王の相当なこだわりが感じられます。

新・砂漠スキンケアを謳うだけあって、保湿にかなり力を入れているのは成分からもわかりますね。
特殊なポリマーでさらに保湿力アップ
保湿剤だけでなく、特殊なポリマーも配合されていて、これも保湿力をアップさせています。
保湿に関わるポリマーは以下の成分です。
- アルカリゲネス産生多糖体
- プルラン
- ポリクオタニウム-51
どれも一般的な化粧水ではあまり見かけない成分で、それなりにコストをかけて配合していると思われます。
この中でも、アルカリゲネス産生多糖体やポリクオタニウムー51は水を抱え込む力が強く、肌の上で潤いのベールを作ってくれます。
そのため、これらのポリマーが肌の外側を、保湿剤が肌の内部を保湿することで、肌全体を潤いで満たしてくれる設計になっています。

保湿力のあるポリマーでメジャーなのがヒアルロン酸ですが、この化粧水では配合されておらず、一般的な化粧水と差別化を図ろうとしているのかもしれません。
独自のローズマリー葉エキスを配合

この化粧水の特徴のひとつとして、花王独自の技術で抽出されたローズマリー葉エキスの配合も挙げられます。
このローズマリー葉エキスは、肌のバリア機能に重要な角層を作りだす効果が一般的なローズマリーエキスと比べて高いことが確認されています。
花王独自の植物工場で栽培されたローズマリーを特殊な加工技術で抽出することで、美容成分のロズマリン酸の純度を上げているためです。
原料メーカーから植物エキスを購入するのではなく、自社でエキスの栽培から抽出までを行い、より高機能なエキスを作ってしまうところにも、花王のこだわりが感じられます。
成分解析まとめ
エスト ザ ローション EX Kの成分解析をした結果、以下の結論となりました。
一般的な化粧水と比べて、明らかに保湿剤やポリマー、植物エキスの質が異なります。
どの成分にもこだわりが見られ、化粧水にとって最も重要な保湿力を高めることにかなり力を入れていることが分かります。

花王が本気を出して生み出した、保湿特化の化粧水に仕上がっているのではないでしょうか。
エスト ザ ローション EX Kの使用感レビュー
では、実際に使ってみて使用感レビューしてみます。

ポンプ容器なのが、地味に使いやすくてありがたいです。

化粧水自体には適度なとろみがあり、リッチな感触になっています。
香りはエストのフローラルさが感じられますが、少しエタノール臭も混じっている気がしました。

パッティング後は、結構早く肌になじんでいきます。
急なストップ感は無く、徐々にしっとりとした膜が肌の上にスムーズに形成されていく感じがします。

なじみきると、上品なしっとり感に包まれます。
かなりしっとりとしているのに全然べたつかず、スベスベな肌に仕上がっています。
この使用感のバランスのとり方も、とても上手に作られている印象です。

使っていてとても心地よいので、面倒くさいスキンケアから、リラックスできるスキンケアに変わりました。
総合評価

エスト ザ ローション EX Kの成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・保湿力の高い成分がふんだんに配合されている。
・しっとりしつつもべたつかない使用感や、スベスベな仕上がりが心地良い。
良い点は、やはり花王の保湿に対するこだわりの強さです。
保湿剤やポリマーはかなり凝ったものが配合されています。
実際に使ってみてもかなり保湿力は感じられますが、それでいてべたつきはなく、スベスベな肌に仕上がる感触は使っていてとても心地よいです。

かなりレベルの高い化粧水に仕上がっていると思いました。
・エタノールの匂いが香りを邪魔している。
・価格は少しお高め。
気になる点としては、香りと価格です。
エストのフローラルな香りはかなり好きなのですが、その中にエタノールの匂いが混じっている感じがします。

妻は気にならないと言っていたので、この感覚は個人差が大きいかもしれません。
また、価格は7,000円前後とお安くはないので、継続的に使うのが少し大変かもしれません。
ただ、価格なりの価値はしっかりとあるので、まずは1本試してめて、後はお財布と相談してみてはいかがでしょうか。
おすすめしたい方
これまでお伝えした特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
やはりこの化粧水は保湿力がすごいので、肌の乾燥対策をしたい方にピッタリです。

普段はそこまで乾燥しない方も、秋冬のような乾燥する時期だけはこの化粧水にするのも良いですね。
結論

まとめとして、エスト ザ ローション EX Kは、
花王のこだわりが詰まった極上の高保湿化粧水
になっていると結論付けました。

お値段はちょっとしますが、それに相応しいスペックを持った化粧水になっているので、ぜひ一度体感してみてほしいです。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。

