元化粧品開発者が成分解析とレビュー!&be マッサージクリーム

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この記事を書いた人

某化粧品メーカーの元化粧品開発者。
約8年間、基礎化粧品一筋の開発者として多数の化粧品の処方設計に従事。その後転職し、現在は肌に関する研究活動に注力。
化粧品開発者としての知識や経験を基にしたスキンケア情報や、ライフハック的な情報を随時発信。

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みなさんは自宅でフェイスマッサージはやっていますか?

フェイスマッサージは非常に効果が高いので、ぜひ日常のお手入れに取り入れていただきたいものです。

ですが、その効果の高さを分かっていても、面倒になってなかなか続かない、という方も多いのではないでしょうか。

その面倒を解消してくれそうなマッサージクリームがありました。

マッサージクリームを持つ

それがこちらの&be マッサージクリームです。

今回はこのマッサージクリームの成分解析と使用レビューをしてみます。

ぜひ最後までご覧ください。

こんな疑問を解決します!!
  • &b2 マッサージクリームの配合成分はどういうもの??
  • 実際の使用感や効果実感はどうなの??
  • マッサージクリームと保湿クリームの両立はできるの??
  • &be マッサージクリームの特徴

    &be マッサージクリーム

    &beはヘア、メイクアップアーティストの河北裕介さんがプロデュースしたブランドです。

    ブランドのモデルには川口春奈さんが起用されています。

    このブランドから2023年の1月にマッサージクリームが新たに発売されました。

    一番の特徴は、マッサージクリームなのに、洗い流しが不要である点です。

    一般的なマッサージクリームは洗い流したり、ふき取ったりする必要があるので、非常にうれしい特徴です。

    また、小顔矯正のスペシャリストとして有名な山口良純さんとの共同開発もウリにしています。

    マッサージクリームのテクスチャーに関して、監修されたようですね。

    50gで3,850円とマッサージクリームとしては少し高いですが、保湿クリームも兼ねるとあれば、十分リーズナブルではないでしょうか。

    &be マッサージクリームの成分解析

    調査イメージ
    著作者:Freepik

    &be マッサージクリームの全成分表示は以下の通りです。

    水、グリセリン、BG、パルミチン酸エチルヘキシル、ホホバ種子油、DPG、オクチルドデカノール、ステアリン酸PEG-100、水添ヤシ油、ステアリン酸グリセリル、シア脂、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、クダモノトケイソウ果実エキス、インドナガコショウ果実エキス、ナツメ果実エキス、ローズマリー葉エキス、乳酸桿菌/ローヤルゼリー発酵液、サクシノイルアテロコラーゲン、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、加水分解エラスチン、トリフルオロアセチルトリペプチド-2、セラミドAP、セラミドNG、セラミドNP、セラミドEOP、フィトステロールズ、水添レシチン、トリベヘニン、水添ナタネ油アルコール、水添パーム油、水添パーム核油、リンゴ酸ジイソステアリル、ステアリン酸ポリグリセリル-10、ステアリン酸グリセリル(SE)、ミツロウ、コメヌカロウ、デキストラン、キサンタンガム、クエン酸、クエン酸Na、水酸化Na、カルボマー、ペンテト酸5Na、トコフェロール、ポリグリセリン-3、ペンチレングリコール、1,2-ヘキサンジオール、エチルヘキシルグリセリン、フェノキシエタノール

    この成分表示から、成分解析を行っていきます。

    配合量1%を超える成分

    まずは、重要な配合量1%を超える成分を洗い出します。

    配合量1%を超える成分は、単純に量が多いので、化粧品の性質に大きく影響します。

    また、1%を超える成分は配合量順に並んでいるので、配合量の推測が可能になります。

    そのため、化粧品を評価するなら、まず配合量1%を超える成分を見ます。

    化粧品の成分表示に関して詳しくは、
    この「【元化粧品開発者が解説】化粧品パッケージの成分表示の見方とは?」も是非ご覧ください。

    では、成分の用途や化粧品開発者の経験から、1%を超える配合成分を抜き出してみます。

    &be マッサージクリームの1%を超える成分は以下の通りと思われます。

    水、グリセリン、BG、パルミチン酸エチルヘキシル、ホホバ種子油、DPG、オクチルドデカノール、ステアリン酸PEG-100、水添ヤシ油、ステアリン酸グリセリル、シア脂、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)

    こちらの成分を中心に解析していきます。

    厚みのあるオイル成分が多い

    まず、マッサージクリームとしての特徴を出すためか、厚みのあるオイル成分が多いです。

    1. ホホバ種子油
    2. 水添ヤシ油
    3. シア脂
    4. ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)

    これらの成分はとろみがあるオイルだったり、室温ではペーストで、肌の温度で溶けたりします。

    また、配合量1%以下の成分でも、固形のオイルや粘度の高いオイルもかなり配合されていて、クリームに厚みを与えてくれます。

    そのため、マッサージするときに、適度な厚みや心地よい伸びのテクスチャーになると思います。

    また、普通のクリームとして使用した場合も、しっかりとした油膜で高い保湿力が期待できます。

    マッサージクリームは特にテクスチャーが大事ですので、やはりオイルはいろいろと工夫しているように見えました。

    memo

    厚みのあるオイルが多く、マッサージに適したテクスチャーで、クリームとしても保湿が期待できる。

    水溶性の保湿剤は必要最低限だが配合量は多そう

    水溶性保湿剤はグリセリンBGだけです。

    どちらも非常にオーソドックスな水溶性保湿剤です。

    どのスキンケアにも、どちらかは必ず配合されていると言っても過言ではないです。

    必要最低限の配合ですが、水の次に配合量の多い成分なので、しっかりと保湿感を与えてくれると思います。

    memo

    シンプルな水溶性保湿剤だが、配合量が多く、しっかりと保湿してくれそう。

    1%以下の成分について

    配合量1%以下の成分では、以下の点が気になりました。

    1. エキスなどはいろいろ配合しているが、あまり期待しない方が良い。
    2. ノンパラベンだが、ほかの防腐剤は少し種類が多い。

    エキスなどはいろいろ配合しているが、あまり期待しない方が良い

    肌に良さそうなエキスがたくさん配合されていますが、あまり期待しない方が良いです。

    これは今回のマッサージクリームに限ったことではありません。

    こういった成分は訴求成分とも言われ、原価が高いものが多いです。

    これはすべての化粧品に言えますが、訴求成分は基本的にあまり多く配合されません。

    化粧品の成分はほんの少しでも入っていれば、配合していると言えてしまいます。

    ですので、化粧品のイメージを良くするために、訴求成分はちょろっと配合されることがよくあります。

    ですので、いろいろな良さそうな成分が入っているように見えても、あまり期待しない方が良いです。

    化粧品の訴求成分に関して詳しくは、
    この「化粧品の訴求成分とは?元化粧品開発者が徹底解説」も是非ご覧ください。

    ノンパラベンだが、ほかの防腐剤は少し種類が多い

    肌の刺激リスクがあると言われる防腐剤のパラベンは無配合です。

    ただ、パラベンの代わりの防腐成分は少し種類が多いなと思います。

    防腐効果がある成分は以下の通りです。

    1. BG
    2. ペンチレングリコール
    3. 1,2-ヘキサンジオール
    4. エチルヘキシルグリセリン
    5. フェノキシエタノール

    防腐力のある成分は少なからず肌へのリスクもあるので、少ないに越したことはないです。

    通常は2~3種類程度で十分なので、5種類は少し多いかなと思いました。

    kazunari
    kazunari

    ただ、種類が多いからと言って、それぞれがかなり微量の配合かもしれないので、肌へのリスクを心配するほどではないかもしれません。

    成分解析まとめ

    &be マッサージクリームの成分解析結果のまとめは以下の通りです。

    解析結果まとめ
  • オイルは成分の種類が多く、テクスチャーにこだわって設計されている。
  • ペーストや固形オイルが多く、マッサージ時には厚みがあり、保湿クリームとしてはかなり保湿力がある。
  • 水溶性保湿剤はシンプルだが、配合量は多く、十分潤いを与えてくれそう。
  • マッサージクリームとあって、やはりオイル成分にこだわりが感じられます。

    心地よくマッサージできるように、様々なオイルを組み合わせています。

    小顔矯正スペシャリストの山口良純さんの意見が反映されているようですね。

    保湿剤は非常にシンプルなので、やはりオイルに力を入れているという印象です。

    &be マッサージクリームの使用レビュー

    マッサージクリームを取り出す

    では、マッサージクリームの使用感レビューをします。

    適量を指にとり、手の甲をマッサージしてみます。

    マッサージクリームの塗り伸ばし

    マッサージクリームとしては、かなり柔らかめのクリームです。

    柔らかいのでノビが良いです。

    ただ、柔らかいのですが、コク感があり、オイルの厚みが感じられます。

    イメージとしては普通のマッサージクリームとマッサージオイルの中間な感じです。

    マッサージ中

    適度に滑ってくれるので、摩擦がなく、肌に負担がかかりません。

    オイルがたれ落ちず、ヘタることもないので、長い時間しっかりとマッサージできます。

    また、時間がたっても、マッサージの手応えのが割と一定です。

    マッサージしているうちに水分が蒸発して、手応えがどんどん重くなることがよくあるのですが、このクリームは、その変化が少ないです。

    マッサージ後

    洗い流し不要で、そのまま保湿クリームとしてつけっぱなしにします。

    保湿クリームとしての仕上がりは、かなり保湿感があります。

    水溶性の保湿剤とペースト、固形のオイルが多いので、肌を守ってくれている安心感が高いです。

    顔で使ってみると、コクを感じられ、程よく肌を捉えながら心地よくマッサージできます。

    このマッサージクリームで一番いいなと思ったのが、つけっぱなしでOKだという特徴です。

    普通のマッサージクリームだと、マッサージ後にふき取ったり、洗い流す必要があります。

    kazunari
    kazunari

    このふき取りや洗い流しが、かなり面倒なんですよね。

    マッサージの効果は分かっているけど、面倒でなかなかやらないという方も多いと思います。

    一方で、&be マッサージクリームはつけっぱなしでOKなので、マッサージの手間を大幅に減らしてくれます。

    そのため、肌に効果の高いマッサージを習慣化しやすくなります。

    kazunari
    kazunari

    顔のマッサージはやった直後から効果を感じられます。

    即効性があ効果も高いので、ぜひ習慣化してほしいです。

    ぜひこのクリームで、マッサージを日常のスキンケアに取り入れてほしいと思います。

    ただ、1点注意していただきたいことがあります。

    それは、クリームの使う量によっては仕上がった後にべたつきを感じてしまいます。

    マッサージの際はたっぷりとクリームを使い、肌への摩擦を減らしてあげる方が良いです。

    しかし、クリームとして塗る場合は塗りすぎると、やはりべたつきが気になってきます。

    ですので、マッサージクリーム、保湿クリーム両方の役割として使う場合、適度な使用量が大切になります。

    このちょうどいいバランスを見つけるのが少し難しかったので、使いながら慣れていく必要があると感じました。

    memo

    厚みがあり、摩擦がないマッサージができる。
    仕上がりはこっくりとした油膜があり、保湿感が強い。
    マッサージ後は塗りっぱなしでOKだが、使用量によってはべたつく。

    &be マッサージクリームの総合評価

    総合評価
    著作者:freepik
    &be マッサージクリームの総合評価
    ・厚みのあるオイルや保湿剤が多く、マッサージのテクスチャーや仕上がりの保湿感は良い。
    ・洗い流しが不要はとても便利で、マッサージの習慣化がしやすい。
    ・マッサージクリームと保湿クリームの両方として使う場合、使用量を決めるのが少し難しい。

    マッサージクリームとして、オイルにこだわって作られていて、テクスチャーもマッサージに適したものになっていると思います。

    また、洗い流し不要なので、とにかく手間が省け、マッサージの習慣化には非常に有効なクリームかと思いました。

    マッサージは即効性があり、効果も高いので、日常のスキンケアにぜひ取り入れていただきたいのですが、結構手間がかかるので、長続きしないことが多いと思います。

    この&be マッサージクリームはその手間を減らしてくれるため、日常的にマッサージがしやすくなっています。

    時間に余裕のない方や、めんどくさがりな方もこれならば、マッサージが習慣化すると思います。

    ぜひ日ごろのスキンケアにマッサージを取り入れ、効果的な健やかな肌づくりをしていただきたいです。

    この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

    そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
    この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。

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