こんにちは。kazunariです。
カメラで連写をしていると、一時的に撮影できなることありませんか?
実はこれにはSDカードが関係しています。
そして、SDカードの性能によって、連写枚数や撮影できるようになる時間に大きな違いが出てきます。
ただ、実際どの程度違うのか、具体的な違いを知りたいと思う方もいらっしゃると思います。
そこで、今回は性能差のあるSDカードを使って、連写への影響を検証してみました。
検証の結果、想像以上にSDカードの性能が大切だということが分かりました。
この記事で、SDカードの重要性が伝わるかと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
連写時の転送速度の重要性
転送速度は連写する上で、非常に重要なスペックです。
なぜなら、連写できる枚数は転送速度によって大きく変わるからです。
簡単に説明します。
撮影されたデータは、カメラの一時保存領域(バッファ)に保存されて、その後にSDカードに転送されます。
連写する場合、カメラのバッファに次々とデータが保存され、同時にSDカードへの転送も行われます。
この時、SDカードへの転送速度が遅いと、データがバッファに溜まり、それ以上保存できなくなります。
そうすると、バッファに空きができるまで、次の撮影ができなくなってしまいます。
SDカードの転送速度が早ければ早いほど、バッファの空きが早く作られるので、連写可能枚数が増えます。
以上の理由から、連写時にはSDカードの転送速度が非常に重要になります。
SDカードのスペック規格について
SDカードにはスペックがいくつかあります。
大まかに分けると、容量、転送速度、アプリの処理速度となります。
SDカードの容量
SDカードと言っても実は、いくつかの種類に分けられます。
その容量によって、規格が異なり、名称が変わります。
- SD:~2ギガバイト
- SDHC:2~32ギガバイト
- SDXC:32ギガバイト~2テラバイト
- SDUC:2~128テラバイト
使用するカメラがどの規格に対応しているか、事前にチェックが必要です。
下位互換性があるので、カメラがSDXCに対応していれば、SD、SDHCにも対応します。
転送速度
連写する場合、超重要なスペックです。
こちらのスペックを最重視して、SDカードを選ぶ必要があります。
ただ、転送速度にはいくつかのスピードクラスがあり、少し複雑です。
- スピードクラス
- UHSスピードクラス
- ビデオスピードクラス
ベーシックなスピードクラスの上位として、UHSスピードクラスがあります。
UHSスピードクラスに対応しているカメラの方が、転送速度は速くなります。
カードを選ぶ前に、カメラがUHSスピードクラスに対応しているかは確認した方が良いです。
そして、どのスピードクラスも最低転送速度を示しています。
転送速度が上がるとその分スペックが上がるため、価格も上がります。
また、カメラがどの規格に適合しているかは確認が必要です。
ただ、最低の転送速度を保証するものですので、SDカードを選ぶ際の参考程度の情報です。
実際はメーカー実測の最大転送速度が、パッケージ等に記載されています。
ですので、そちらを参考に購入されることをおすすめします。
この転送速度が連写性能に大きく影響を及ぼすため、この値をしっかりと確認してください。
ただし、当然ながら転送速度が高くなと、併せて価格も高くなります。
お財布事情とよく相談し、自分にとって良いバランスを探す必要があります。
アプリケーションパフォーマンスクラス
これはスマホなどで、SDカードに入れられたアプリの処理速度に関する情報です。
クラスがA1とA2で分けられ、A2の方が高速処理が可能です。
カメラで使用する際は、必要としない情報です。
SDカードは転送速度が大事な要素。
最低速度だけではなく、最高速度もチェック。
購入した高速SDカード
少しでも連写性能を上げたくて、新たにSDカードを購入してみました。
購入したSDカードは、SanDiskのExtreme PRO SDXCカードです。
スペックは以下の通りです。
- 型番:SDSDXXD-256G-GN4IN
- 容量:256GB
- インターフェース:UHS-1
- スピードクラス:クラス10
- UHSスピードクラス:クラス3
- ビデオスピードクラス:V30
- 読み取り速度:最大200MB/秒
- 書き込み速度:最大140MB/秒
- 価格:およそ6,000円
SanDiskのSDカードラインナップの中でも、かなりグレードの高いものにしました。
RAWデータも保存しつつ、連写枚数を可能な限り増やしたいと思っていたので、大容量、高速転送可能なこちらを選んでみました。
SanDiskは国内向けのパッケージと海外向けのパッケージがあるようです。
海外向けのパッケージの方がお値打ちなので、海外パッケージを購入しました。
パッケージ裏面はびっしり英語表記です。
動作に問題はなく、256GBでおよそ6,000円でした。
このスペックでは格安です。
連写性能の比較結果
では、実際に購入した高速SDカードの性能を見てみます。
比較対象は、これまで使用していた謎のSDカード(32GB)です。
どうやって手に入れたかも覚えていない代物です。
デザインが怪しいです。
スピードクラスは記載されていて、クラス10であることは分かりますが、それ以外の情報は謎です。
正確な比較はできませんが、高速SDカードではないことは明らかなので、低速VS高速の違いが伝われば幸いです。
検証条件
検証はこちらのキヤノン EOS KISS Mで行いました。
EOS KISS Mに関して詳しくは、
この「【EOS KISS M レビュー】子供を撮りたくて超初心者がカメラ始めてみた」も是非ご覧ください。
キヤノンのエントリーモデルとしては、非常に使いやすいカメラです。
撮影の条件は以下の通りです。
この撮影条件で、いろいろな連写をして、撮影可能枚数をカウントしてみました。
RAWデータも保存しましたが、キヤノン独自のフォーマットであるC-RAWを利用しています。
一般的なRAWデータに比べ、画質の低下を抑えつつ、データ容量を抑えたものです。
RAWデータの同時保存時には、高速連写速度が落ちました。
検証結果
検証結果は上記の通りです。
やはりどの場合も高速カードの方で、撮影可能枚数は多くなりました。
特に高速カードで低速連写した場合、終わりが見えず、500数十枚撮ったところで撮影をやめました。
一方で、RAWデータを一緒に保存すると、撮影枚数は大差なくなりました。
やはりRAWデータは保存容量が大幅に増え、高速転送のメリットが見えにくくなるようです。
しかし、連写後に再度、最大撮影可能数に戻るまでの時間に大きな違いがみられました。
低速カードでは、最大枚数の撮影が再度可能になるまで約16秒かかりました。
一方、高速カードでは約6秒で再撮影可能でした。
これは非常に大きな差です。
連写した後に16秒も待っていたら、撮りたいシーンを逃してしまいます。
これはRAWデータの有無にかかわらず、撮影可能になる時間が短縮していました。
ですので、SDカードを高速にすると、
RAWデータなしの場合、連写枚数が増えるし、再度撮影できる時間が短縮する。
RAWデータがあると、連写枚数はそこまで差はないが、再度撮影できる時間は同様に短縮できる。
というメリットが見えてきました。
この再撮影可能時間の差で、撮影時のストレスが全然違ってきます。
まとめ
今回の検証の結果、やはりSDカードの性能で、連写能力が大きく変わりました。
特にRAWデータを保存しない場合、明らかな連写枚数の増加がありました。
また、RAWデータを保存する場合でも、再度撮影が可能になる時間に大きな差がありました。
正直ここまで差が出るとは思いませんでした。
頻繁に連写を使う方は、ぜひSDカードの性能にこだわってください。
価格に見合ったメリットがきっと得られますよ。
この記事が皆さんの参考になれば幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。