今回は無印良品の美容液の使用レビューをします。

それが、こちらの無印良品 発酵導入美容液です。
今回はこちらの導入美容液の実力を見てみます。
この記事で無印良品の導入美容液の特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
無印良品 発酵導入美容液のキホン

まずは、簡単に無印良品 発酵導入美容液の特徴をお伝えします。
基本情報
基本情報は以下の通りです。
- 分類:化粧品 導入美容液
- 発売日:2023年8月
- 内容量・価格:50mL 1,990円

2,000円を下回り、無印良品のスキンケアとして
コメヌカ発酵液にフォーカスした美容液

無印良品が独自に開発した米ぬか発酵液が一番のウリになっています。
65%以上の配合を謳っていて、肌にハリとうるおいを与える役割りをしてくれます。

従来破棄されていた米ぬかを使うことで、資源の有効活用にも貢献しています。
肌リスクを考慮した設計
発酵導入美容液は肌へのリスクを考慮して、以下の気遣いがされています。
- 無香料
- 無着色
- 無鉱物油
- 弱酸性
- パラベンフリー
- アルコールフリー
- フェノキシエタノールフリー
- アレルギーテスト済み
- スティンギングテスト済み

様々な無配合は製剤的に難しいわけではないですが、アレルギーテストやスティンギングテストは結構コストがかかっています。
使い方

使い方としては、1-2プッシュを顔全体になじませればOKです。
使う順番は洗顔の後、化粧水の前を推奨されています。

無印良品 発酵導入美容液の成分解析

では、成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
コメヌカ発酵液、グリセリン、BG、プロパンジオール、ペンチレングリコール、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、セラミドNP、アラニン、アルギニン、グルタミン酸Na、セリン、プロリン、加水分解ヒアルロン酸、酵母エキス、グリチルリチン酸2K、ジグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、コメヌカ油、オレイルアルコール、PPG-7ブテス-10、PPG-20メチルグルコース、ポリソルベート80、PEG-60水添ヒマシ油、キサンタンガム、クエン酸、クエン酸Na
全体を見ると、保湿剤がメインで、後は界面活性剤、増粘剤、防腐剤など化粧品に必要な一般的な構成になっていることが分かります。
オイルはほとんど配合されておらず、水系のアイテムになっています。
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしたところ、以下の特徴がありました。
コメヌカ発酵液が大量配合で、まるで水のように使われている

この美容液の一番大きな特徴は、コメヌカ発酵液です。
コメヌカ発酵液は、微生物の力で米ぬかを発酵させて得られた液体で、ビタミンやミネラルなど肌に嬉しい成分を多く含んでいるのが特徴です。

SK-Ⅱのピテラや、ジェニフィックのビフィズス菌培養溶解質も発酵液の仲間です。
どれも微生物の力で、いろいろな肌に嬉しい成分を含んでいます。
そんなコメヌカ発酵液がこの美容液には、65%とすごい量が配合されています。
そして、代わりに水が配合されていません。
これはかなり珍しい事です。
なぜなら、ほとんどのスキンケアアイテムは、”水”が土台となって作られているからです。
水にいろいろな成分を溶かしたり、分散させたりして、化粧品はできているため、水は無くてはならない成分です。
ということは、このコメヌカ発酵液は水の代わりのように配合されていることになります。

コメヌカ発酵をベースに、他の保湿剤などを配合している感じになっています。
原価的にかなり頑張っていると思います。
そのため、コメヌカ発酵液を存分に堪能できる美容液となっており、これだけでも使う価値はかなりあると思います。
ビタミンやミネラルを含んだコメヌカ発酵液がベースとなっており、とても贅沢な美容液になっている。
水溶性保湿剤の種類がかなり多く、保湿へのこだわりが高い

発酵導入美容液には、結構な種類の水溶性保湿剤が配合されています。
肌にうるおいを与えるスキンケアの基本成分。
配合されている水溶性保湿剤は、以下の通りです。
- グリセリン
- BG
- プロパンジオール
- ペンチレングリコール
- PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン
- ジグリセリン
- PPG-7ブテス-10
- PPG-20メチルグルコース
濃厚なものから、さっぱりするもの、少しオイルに近い性質のものまで、いろいろな保湿剤が8種類も配合されていました。

ひとつの化粧品に8種類の水溶性保湿剤は、かなり多いと思います。
この様々な組み合わせで、保湿力と使用感の絶妙なバランスを取っていると思います。

普通は保湿力を上げると、べたつきなどの不快な使用感が出てしまいますが、いろいろな組み合わせで、保湿力と使用感を両立させようとしてますね。
この美容液の中では、水溶性保湿剤にはかなりのこだわりを感じられました。
水溶性保湿剤にこだわっていて、保湿力と使用感の両立を狙っていると思われる。
成分解析まとめ
無印良品 発酵導入美容液の成分解析をした結果、以下の結論となりました。
とにかくコメヌカ発酵液の配合量がすごいので、これだけで十分評価できます。
そこにさらに、水溶性保湿剤にもこだわっており、美容液としてのクオリティはかなり高いと思います。
特徴としては、この2点くらいかと思いますが、これで十分な内容になっています。

これだけこだわりながら、2,000円を切る価格は無印良品の意地のようなものすら感じてしまいます。

無印良品 発酵導入美容液の使用感レビュー
では、実際に使ってみて使用感レビューしてみます。

性状はとろみのあるエッセンスです。
増粘剤のキサンタンガムで、適度に粘度が付けられています。

伸びがよく、ヌーっと塗り広がっていくので、顔に使った時も全体になじませやすいと思います。

少しなじませていると、ほど良いタイミングでなじみ始めてきます。
なじみ始めると保湿剤由来のしっとり感が出てきます。

なじみきると、かなりしっとり感があります。
べたつきはぎりぎりなくてしっとりする、という絶妙なバランスがとれている感じです。
使い始めから使い終わりまで、こだわった保湿剤のテクスチャーが感じられる使用感でした。
柔らかなテクスチャー使い心地が良く、肌をやさしくしっかりと保湿してくれる安心感が高い。

総合評価

無印良品 発酵導入美容液の成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・コメヌカ発酵液がとにかく大量に配合されている。
・水溶性保湿剤にこだわりがあり、実際に保湿力と使用感のバランスが良い。
・贅沢に良い成分を配合しながら、価格は抑えられていてコスパがかなり高い。
コメヌカ発酵液と水溶性保湿剤が特徴的な成分で、実際の使用感もかなり良い出来です。
導入美容液ですが、普通に美容液として全然使っていいと思います。
それでいて、2,000円を切る価格はかなり攻めている印象です。
・導入美容液としての効果は不明。
ポジショニングは導入美容液ですが、その効果は良く分かりませんでした。
どちらかというと、普通の美容液として化粧水の後に使ってもいいのでは、と思いました。
おすすめしたい方
これまでお伝えした特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
・健やかな肌状態を保ちたい方。
美容液としてのスペックが高く、コスパも良いので、いつものスキンケアを手軽にレベルアップしたい方にピッタリです。
また、コメヌカ発酵液に含まれるビタミンやミネラルは、健やかな肌づくりに有効なので、常に良い肌状態を保ちたい方にもおススメしたいです。
結論

まとめとして、無印良品 発酵導入美容液は、
スペック、コスパどちらも高く、導入美容液としてはもったいない美容液
になっていると結論付けました。

良い商品なので、普通に美容液的に使ってみてください。

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