エストから出ているクラリファイイング ジェルウォッシュが、2026年6月にリニューアルされます。

ベストコスメなど37冠を獲得した大人気の洗顔料が、どのようにパワーアップしたのか、気になる方は多いと思います。
そこでこの記事では、特に配合成分に着目してリニューアルによる違いや、どのようなパワーアップをしたのかを元化粧品開発者の視点でお伝えします。
先に結論をお伝えすると、リニューアルによって、
正統な進化を遂げ、洗顔料として基本スペックがパワーアップした
と言えます。
その理由を詳しくお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
リニューアル後のエスト クラリファイイング ジェルウォッシュ MEDのレビューも書いているので、こちらもご覧ください。
エスト クラリファイイング ジェルウォッシュ MEDについて詳しくは、
この「元化粧品開発者が成分解析とレビュー!エスト クラリファイイング ジェルウォッシュ MED」も是非ご覧ください。
リニューアル前後の成分比較

リニューアル前後の配合成分を並べて、違いを見てみましょう。
| リニューアル後(医薬部外品名称) | リニューアル前 |
| グリチルリチン酸ジカリウム*、水、ソルビット液、アミノヒドロキシメチルプロパンジオール、トレハロース、PG、D-マンニット、エクトイン、コハク酸2-(2-ヒドロキシエトキシ)エチルグアニジン、ビタミンE、ハイビスカスエキス(B)、POE(21)ラウリルエーテル、POEラウリルエーテル酢酸、イソステアリン酸、ジメチコン、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、キサンタンガム、水酸化カリウム液(A)、フェノキシエタノール、エデト酸塩、香料、黄酸化鉄、タルク、ベンガラ *は「有効成分」無表示は「その他の成分」 | 水、ソルビトール、トロメタミン、トレハロース、PG、マンニトール、アルギニン、ヒバマタエキス、チューベロース多糖体、トコフェロール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ラウレス-21、ラウレス-6カルボン酸、キサンタンガム、イソステアリン酸、メチコン、酸化鉄、エタノール、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、香料 |
見比べてみると全然違うように感じますが、これは医薬部外品と化粧品の違いのためです。
実は医薬部外品と化粧品で、同じ成分でも表示名称が変わるものがあります。
なので、今回リニューアル後の医薬部外品の成分名称を、無理やり化粧品成分の名称に変換してみました。
| リニューアル後(化粧品名称) | リニューアル前 |
| グリチルリチン酸2K、水、ソルビトール、トロメタミン、トレハロース、PG、マンニトール、エクトイン、コハク酸ジグリコールグアニジン、トコフェロール、ハイビスカスエキス、ラウレス-21、ラウレス-6カルボン酸、イソステアリン酸、ジメチコン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、キサンタンガム、水酸化K、フェノキシエタノール、EDTA-2Na、香料、酸化鉄、タルク、ベンガラ | 水、ソルビトール、トロメタミン、トレハロース、PG、マンニトール、アルギニン、ヒバマタエキス、チューベロース多糖体、トコフェロール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ラウレス-21、ラウレス-6カルボン酸、キサンタンガム、イソステアリン酸、メチコン、酸化鉄、エタノール、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、香料 |
同じ名称は黄色マーカーを引いていますが、いかがでしょうか。
かなりの成分が同じであることが分かります。
それと同時に、いくつかの成分はなくなったり、増えたりしているのが分かると思います。

これでようやくリニューアル前後の比較ができるようになったので、次に特に違いが大きい点をピックアップしていきます。
リニューアルで変わったところ

先ほどはリニューアル前後で配合成分を見比べてみましたが、今度はその中でも特に変わった点や、その影響について解説していきます。
ざっくり分けて、今回のリニューアルで以下の4点が変わったと思います。
それぞれについて、詳しくお伝えしていきます。

ちなみに、成分名称はリニューアル前と比較しやすくするため、化粧品の場合の名称で説明します。
リニューアル後は医薬部外品で成分名が若干異なることがあるので、ご承知おきください。
有効成分が配合され、肌荒れ予防効果が追加
| リニューアル後(化粧品名称) | リニューアル前 |
| グリチルリチン酸2K、水、ソルビトール、トロメタミン、トレハロース、PG、マンニトール、エクトイン、コハク酸ジグリコールグアニジン、トコフェロール、ハイビスカスエキス、ラウレス-21、ラウレス-6カルボン酸、イソステアリン酸、ジメチコン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、キサンタンガム、水酸化K、フェノキシエタノール、EDTA-2Na、香料、酸化鉄、タルク、ベンガラ | 水、ソルビトール、トロメタミン、トレハロース、PG、マンニトール、アルギニン、ヒバマタエキス、チューベロース多糖体、トコフェロール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ラウレス-21、ラウレス-6カルボン酸、キサンタンガム、イソステアリン酸、メチコン、酸化鉄、エタノール、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、香料 |
一番わかりやすい変更点は、化粧品から医薬部外品になり、有効成分が配合されたことです。

配合された有効成分はグリチルリチン酸ジカリウムというもので、抗炎症作用があり肌荒れやニキビを防ぎます。
また、抗炎症作用のおかげで洗顔による肌への負担軽減が期待できます。

花王独自の角栓崩壊技術はアルカリ性である必要があるので、若干肌への負担が気になるところですが、それを有効成分がケアしてくれます。
高機能な保湿剤の追加で、しっとり感が向上
| リニューアル後(化粧品名称) | リニューアル前 |
| グリチルリチン酸2K、水、ソルビトール、トロメタミン、トレハロース、PG、マンニトール、エクトイン、コハク酸ジグリコールグアニジン、トコフェロール、ハイビスカスエキス、ラウレス-21、ラウレス-6カルボン酸、イソステアリン酸、ジメチコン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、キサンタンガム、水酸化K、フェノキシエタノール、EDTA-2Na、香料、酸化鉄、タルク、ベンガラ | 水、ソルビトール、トロメタミン、トレハロース、PG、マンニトール、アルギニン、ヒバマタエキス、チューベロース多糖体、トコフェロール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ラウレス-21、ラウレス-6カルボン酸、キサンタンガム、イソステアリン酸、メチコン、酸化鉄、エタノール、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、香料 |
リニューアルでエクトインやコハク酸ジグリコールグアニジンといった高機能な保湿剤が追加されています。

これらはエストやソフィーナiPで配合されていて、肌の内側をうるおいで満たす効果があります。
一方で、リニューアル前は肌の表面にうるおい膜を作るチューベロース多糖体が配合されていました。
リニューアル前は肌の外側も潤わせる設計、リニューアル後は肌の内側をめちゃくちゃ潤わせる設計になっていると考えられました。
pH調整剤が変更になり、洗浄力と肌リスクに影響有り
| リニューアル後(化粧品名称) | リニューアル前 |
| グリチルリチン酸2K、水、ソルビトール、トロメタミン、トレハロース、PG、マンニトール、エクトイン、コハク酸ジグリコールグアニジン、トコフェロール、ハイビスカスエキス、ラウレス-21、ラウレス-6カルボン酸、イソステアリン酸、ジメチコン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、キサンタンガム、水酸化K、フェノキシエタノール、EDTA-2Na、香料、酸化鉄、タルク、ベンガラ | 水、ソルビトール、トロメタミン、トレハロース、PG、マンニトール、アルギニン、ヒバマタエキス、チューベロース多糖体、トコフェロール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ラウレス-21、ラウレス-6カルボン酸、キサンタンガム、イソステアリン酸、メチコン、酸化鉄、エタノール、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、香料 |
並び比べてはじめて気づいたのですが、pH調整剤が変更されていました。
すごく地味な変更ですが、意外と影響は大きいと思います。
アルギニンよりも水酸化Kの方がアルカリ性が強く、洗顔料のpHをより高くします。
これによって洗浄力が強くなるメリットがありますが、肌への負担が少し増えるリスクがあります。

この肌への負担が増えるリスクを抑えるために、有効成分が配合されているのかもしれません。
エキスは変わったがあまり意味はなさそう
| リニューアル後(化粧品名称) | リニューアル前 |
| グリチルリチン酸2K、水、ソルビトール、トロメタミン、トレハロース、PG、マンニトール、エクトイン、コハク酸ジグリコールグアニジン、トコフェロール、ハイビスカスエキス、ラウレス-21、ラウレス-6カルボン酸、イソステアリン酸、ジメチコン、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、キサンタンガム、水酸化K、フェノキシエタノール、EDTA-2Na、香料、酸化鉄、タルク、ベンガラ | 水、ソルビトール、トロメタミン、トレハロース、PG、マンニトール、アルギニン、ヒバマタエキス、チューベロース多糖体、トコフェロール、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、ラウレス-21、ラウレス-6カルボン酸、キサンタンガム、イソステアリン酸、メチコン、酸化鉄、エタノール、EDTA-2Na、フェノキシエタノール、香料 |
植物エキスはヒバマタエキスから、ハイビスカスエキスへ変更となっています。
どちらも細胞への生理作用などがあり、高機能な成分となっています。
ただ、植物エキスは配合量がそこまで多くなく、また洗い流してしまうため、植物エキスの変更は正直あまり意味がないと考えています。

メーカーとしては訴求する成分を変えることで、新しさを演出するのが大きな目的だと思います。
リニューアルでパワーアップしたところ

先ほどお伝えしたとおり、リニューアルで配合成分がいろいろと変わりました。
ただ、結局どのようにパワーアップしたのか、よく分からないという方もいらっしゃると思うので、簡単にまとめると、
✔ 角栓除去効果や洗浄力は高くなったが、肌への負担は抑えられている。
✔ さらに洗いあがりのしっとり感が向上。
といった感じで洗顔料としての基本的なスペックが、全体的に底上げされている印象でした。

特に医薬部外品になって抗炎症成分が配合されたことは、大きな進化だと言えます。
まとめ

今回、リニューアル前後のエスト クラリファイイング ジェルウォッシュの成分比較をしてみました。
医薬部外品になって有効成分が配合されたり、保湿剤が増えたり、pH調整剤が変更になったりといろいろな変更点がありました。
これによって肌への負担は抑えつつ、洗顔料に必要な洗浄力や保湿力を高める設計にパワーアップしていると考えられました。
洗顔料としては正統な進化を遂げたと言えます。
なので、これから使われる方はもちろん、リニューアル前から使っていた方も、さらに快適に使い続けられるようになっていると思います。

エストブランドなので安くはないですが、しっかりとその価値が感じられると思うので、ぜひこのパワーアップ感を体験してみてください。

