今回はトゥベールのプレ化粧水について、成分解析と使用レビューをします。
それが、こちらのトゥベール バランシングGAローションです。
今回はこちらのプレ化粧水の実力を見てみたいと思います。
この記事でトゥベール バランシングGAローションの特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
トゥベール バランシングGAローションのキホン
まずは、簡単にトゥベール バランシングGAローションの特徴をお伝えします。
基本情報
トゥベール バランシングGAローションの基本情報は以下の通りです。
- 分類:プレ化粧水
- 発売日:2022年5月リニューアル
- 内容量:100mL
- 価格:2,000円
価格は抑えられているのがポイント高いです。
製品特徴
トゥベール バランシングGAローションの製品特徴を簡単にまとめます。
グリシルグリシン6%配合
トゥベール バランシングGAローションは、美容成分の配合量を前面に押し出しています。
その中で一番のウリがグリシルグリシン 6%です。
グリシルグリシンは、うるおいとハリのある肌を保つ効果があり、なめらかな肌へと導きます。
アゼライン酸誘導体2%配合
トゥベール バランシングGAローションは、グリシルグリシンだけでなくアゼライン酸誘導体も2%と高配合しています。
皮脂ケア成分としてメジャーで、皮脂トラブルをケアし、ザラつき・ごわつきのない、なめらかな肌へと導きます。
多数の美容成分配合
グリシルグリシンとアゼライン酸誘導体が高配合でメインですが、それ以外にも様々な美容成分が配合されています。
- アロエベラ葉エキス
- ベタイン
- PCA-Na
- セリン
- アラニン
- グリシン
- グルタミン酸
- リシンHCl
- トレオニン
- アルギニン
- プロリン
- ライム果汁
- オレンジ果汁
- レモン果汁
- サンザシエキス
- ナツメ果実エキス
- グレープフルーツ果実エキス
- リンゴ果実エキス
これらの多種多様な成分で、健やかな肌を保ちます。
かなりの種類の美容成分が配合されていますね。
使い方
トゥベール バランシングGAローションの使い方は、以下の通りです。
①500円玉大のローションを手のひらに取る。
②顔全体にやさしくすべらせながら、広げていく。
③両手で包み込むようにやさしくおさえて、浸透させる。
コットンやマスクシートに含ませてパックする方法もおススメされています。
プレ化粧水なので、使用手順としては化粧水や先行美容液よりも先の使用が推奨されています。
トゥベール バランシングGAローションの成分解析
では、トゥベール バランシングGAローションの成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
水、グリシルグリシン、BG、アゼロイルジグリシンK、1,2ーヘキサンジオール、アロエベラ葉エキス、グリチルリチン酸2K、PCA-Na、乳酸Na、PCA、セリン、アラニン、グリシン、グルタミン酸、リシンHCl、トレオニン、アルギニン、プロリン、ベタイン、トレハロース、ライム果汁、オレンジ果汁、レモン果汁、サンザシエキス、ナツメ果実エキス、グレープフルーツ果実エキス、リンゴ果実エキス、キハダ樹皮エキス、ペンチレングリコール、カプリリルグリコール、クエン酸、クエン酸Na、フェノキシエタノール
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしていきます。
主役は2種の高濃度成分
トゥベール バランシングGAローションの主役は、やはり高濃度成分です。
グリシルグリシンは6%、アゼライン酸誘導体であるアゼロイルジグリシンKは2%と非常に高濃度です。
これらの成分が健やかな肌づくりに非常に効果的です。
それぞれの成分について、簡単に説明します。
グリシルグリシンは毛穴ケアに有効
グリシルグリシンはグリシンというアミノ酸が二つ繋がった構造で、毛穴目立ちのケアに有効な成分です。
毛穴を広げる炎症を抑制する効果があり、資生堂がこの研究成果を発表して以来、毛穴ケアアイテムに多く取り入れられています。
毛穴ケアといえばグリシルグリシンです。
また、保湿効果もあるので、肌ケアの基本である保湿もしっかりと対応してくれます。
アゼロイルジグリシンKの肌効果は多種多様
アゼライン酸誘導体のアゼロイルジグリシンKにも、肌にうれしい効果が色々あります。
- メラニン
- 皮脂の抑制
- ニキビ予防
- 肌荒れ予防
- 抗酸化作用
といった効果があるため、肌にとってかなり嬉しい成分になっています。
特に皮脂の抑制は、毛穴のケアにも有効であるため、グリシルグリシンの効果を助けてくれる役割りが期待されます。
毛穴ケアに有効な成分2種が高濃度で配合されている。
保湿剤は少なく保湿力は控えめ
トゥベール バランシングGAローションの保湿力は控えめな印象です。
一般的な化粧水には濃厚なグリセリンやさっぱりとしたBGなどの水溶性の保湿剤を組み合わせて、うるおいを与えます
しかし、バラシングGAローションはさっぱりとしたBGのみの配合で、少し物足りません。
あくまでもプレ化粧水というポジションなので、保湿力よりもさっぱりとした使用感を優先しているようです。
保湿剤はBGのみで、プレ化粧水として保湿力は控えめに作られている。
様々な美容成分はあまり意味がない
製品特徴としてお伝えしましたが、高濃度のグリシルグリシンやアゼロイルジグリシンK以外にも、多くの美容成分が配合されています。
しかし、これらの美容成分はおそらく、ほぼ意味がないと考えています。
なぜなら、製造コストの採算が合わないのと、肌トラブルのリスクが増えるからです。
エキスなどの美容成分は、基本的に保湿剤やオイルなどと比較して、原料原価が高いです。
そのため、肌に良い作用を及ぼすほどの濃度を配合することは稀です。
2,000円というプチプラアイテムであればなおさらです。
グリシルグリシンとアゼロイルジグリシンKの高配合で原価の大半を持っていかれていると思います。
また、美容成分は肌への生理作用がある一方で、肌へのリスクもあるものもあります。
そのため、むやみやたらに美容成分を多く配合することは、製品トラブルを招くリスクを増やすことになります。
この理由からも、美容成分は少量配合である可能性が非常に高いです。
以上、製造コストと肌リスクの観点から、様々な種類の美容成分は非常に微量でしか配合されていない事が予想されます。
製品のイメージを良くするのが目的の成分たちです。
そのため、あまり美容成分に過度な期待はしない方が良いです。
エキスなどの美容成分は微量の配合で、イメージアップの成分にすぎない。
成分解析まとめ
トゥベール バランシングGAローションの成分解析をした結果、以下の結論となりました。
とにかくグリシルグリシンとアゼロイルジグリシンKが、高濃度で配合されたプレ化粧水です。
一方で、それ以外の成分はそこまで大きな働きをしないと思われました。
そのため、とにかくグリシルグリシンとアゼロイルジグリシンKを肌に与えるためのプレ化粧水になっていると思いました。
トゥベール バランシングGAローションの使用感レビュー
では、実際の使用感を見てみます。
化粧水自体に粘度はほぼなく、水のようです。
垂れ落ちやすいので、ちょっと注意が必要です。
水のような物性なので、なじませるときも水をそのまま馴染ませている感触に近いです。
香りは無香料で原料臭もないため、不快さは一切ありません。
なじませている間は、非常にさっぱりとした感触になっています。
なじみ際になって水分が少なくなると、保湿剤やその他の感触が若干感じられるようになります。
馴染んだ後はわずかにしっとり感が残り、べたつき感はゼロです。
全体を通してまるで水を使ってるかのような、さっぱり具合でした。
プレ化粧水として、後に使うアイテムを一切邪魔しない使用感は好感が持てます。
ただただ、グリシルグリシンとアゼロイルジグリシンKを肌に与える役割に徹していました。
プレ化粧水として非常にあっさりした使用感で、毛穴ケア成分を肌に与えることだけに集中している。
総合評価
トゥベール バランシングGAローションの成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・毛穴ケア成分が高配合。
・プレ化粧水として、他のアイテムの邪魔をしないシンプルな使用感。
・成分高濃度を謳いながら、購入しやすい価格。
なんと言っても、毛穴ケア成分であるグリシルグリシンとアゼロイルジグリシンKが合計で8%も配合されているのが、この化粧水の最大の特徴です。
使用感は非常にあっさりで、使いやさも良いです。
また、毛穴ケア成分を高配合しながら、2,000円という価格設定は消費者として純粋にありがたいです。
梱包も外箱などなく非常にシンプルだったので、こういったコストカットの努力によって、低価格を実現していると思います。
・無駄な成分が配合されている。
・タレ落ちやすく、使いにくさを感じる時がある。
植物エキスなど、魅力的に見える成分が多く配合されいますが、その配合量は微量だと考えられます。
製品の魅力アップには必要かもしれませんが、スキンケア効果には影響がないため、無駄な成分だと言えます。
こういった成分を配合するくらいなら、省いて価格を抑えて欲しいです。
また、ほぼ水みたいな使用感なので、どうしても使う時にタレ落ちやすくなってしまいます。
手で使う場合は少し慣れが必要かもしれません。
おすすめしたい方
これまでお伝えしたトゥベール バランシングGAローションの特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
毛穴ケア成分を高配合しつつコスパに優れるため、手軽にしっかりとした毛穴ケアが可能な1本になっています。
毛穴の悩みが出てきたら、まずはこちらから試してみるのはアリですね。
結論
まとめとしては、
とにかく毛穴ケアに特化したプレ化粧水
になっていると結論付けました。
保湿力もそんなになく、水の様な使用感なので、とにかく毛穴ケアのみに特化しています。
購入しやすい価格帯なので、気軽に試してみてはいかがでしょうか。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。