今回はソフィーナiPの美容液について、成分解析と使用レビューをします。
それが、こちらのソフィーナiP ハリ弾力注入美容液です。
今回はこちらの美容液の実力を見てみたいと思います。
この記事でソフィーナiP ハリ弾力注入美容液の特徴が良く分かると思います。
最後までご覧ください。
ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液のキホン
まずは、簡単にソフィーナiP ハリ弾力注入美容液の特徴をお伝えします。
基本情報
ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液の基本情報は以下の通りです。
- 分類:美容液
- 発売日:2023年9月
- 内容量:40g
- 価格:4,730円、4,400円(レフィル)
内容量40gで1.5か月分です。
レフィルがあるので、継続使用する方にはありがたいです。
独自のWアプローチ
毛穴の目立ちと肌のハリの関連に着目し、以下の2つの独自アプローチをしています。
- 凹凸密着処方
- ハリ付与配合
この2つのアプローチによって、肌にハリを与え、毛穴が目立ちにくいなめらかな素肌に導いてくれます。
凹凸密着処方
1つ目が凹凸密着処方です。
毛穴やキメなどの微細な凹凸のすみずみまでしっかり密着保湿します。
ハリ付与成分配合
2つ目がハリ付与成分が配合されている点です。
500種類の中から厳選された植物成分が角層深部まで浸透します。
使う順番
使う順番としては、化粧水と乳液の間で、適量(ポンプ2押し分)を顔全体になじませて使います。
一般的な美容液と同じような使い方ですね。
受賞歴
ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液は、以下の受賞歴があります。
- 美ST「2023年下半期ベストSSTコスメ大賞」毛穴賞 1位
- 大人百花「私たちのベストコスメ2023」毛穴ケア部門 3位
- ar「LOVESTコスメ大賞」美容液ランキング 4位
- MAQUIA「ベストコスメ2023下半期」ハリケア部門 1位
また、「田中みな実が選ぶマイベスコス2023」にも選ばれており、より一層人気が高まってきているようです。
どの受賞歴よりも、田中みな実さんにピックアップされることが一番影響力があるような気がします。
ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液の成分解析
では、ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液の成分解析をしていきます。
以下が、全成分表示です。
水、BG、グリセリン、ジメチコン、PEG-32、DPG、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド、エタノール、ベヘン酸グリセリル、アミジノプロリン、ローズマリー葉エキス、ワレモコウエキス、ショウガ根エキス、マンニトール、アセチルヘキサペプチド-8、セイヨウトチノキ種子エキス、ヒバマタエキス、チューベロース多糖体、アスナロ枝エキス、レモン果実エキス、アルギニン、ステアロイルグルタミン酸、ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10-30))クロスポリマー、EDTA-2Na、水酸化K、キサンタンガム、セタノール、メチルパラベン、香料
こちらの情報を基に、特徴的な成分などをピックアップしていきます。
疑似セラミド成分が豊富に配合
ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液には、疑似セラミド成分が豊富に配合されています。
セラミドは肌に必須の成分で、セラミドの膜がハリを生むのですが、結晶性が高く配合が難しい成分です。
そこで、花王は独自の技術によって、セラミドの効果はそのままで、配合しやすさを向上させた疑似セラミドを生み出しました。
全成分名称では、セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドです。
この疑似セラミドがスキンケア時に肌の上に保護膜を作り出し、ハリ感を生み出してくれます。
全成分表示の中で7番目の記載と、その前後の成分から、数%は配合されていると考えられます。
セラミド系の成分で、数%の配合量はかなり多いので、この美容液の中で主軸成分となっていると言えます。
他の成分と比べてあまり前面に押し出されていませんが、縁の下の力持ち的に働いてくれていそうです。
ハリを生み出す花王独自の疑似セラミドが豊富に配合されている。
オイル成分はシンプルで厳選されている
ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液に配合されているオイル成分は、シンプルで厳選されている印象です。
配合オイルは以下の通りです。
- ジメチコン
- セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド
- ラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)
3種類しかなく、とてもシンプルなのが分かります。
このうち、ジメチコンはシリコーンオイルで感触改良を目的に配合されています。
セチルPGヒドロキシエチルパルミタミドは、先ほどお伝えした疑似セラミドです。
残りのラウロイルグルタミン酸ジ(オクチルドデシル/フィトステリル/ベヘニル)は、アミノ酸系オイルと呼ばれ、高いエモリエント(水分蒸散抑制)効果があります。
疑似セラミドとアミノ酸系オイルはどちらも肌の成分に似た構造をしており、肌のバリア機能改善に大きな力を発揮してくれます。
また、どちらのオイルも肌なじみが良く、その油膜は適度なハリ感を生み出すため、この美容液にピッタリなオイルだと言えます。
オイルの種類は少ないですが、高機能で高価な成分を厳選して配合しているようです。
保湿、ハリ感を付与する高機能なオイルを厳選されている。
高価なソフィーナ ハリ美容液とほぼ同一処方
ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液は、ソフィーナ ハリ美容液とほぼ同一の処方のようです。
処方というのは、化粧品の配合レシピの様なものです。
両者の全成分表示を見比べてみると、以下の通りです。
見ていただくと分かる通り、ほぼほぼ一緒です。
ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液には、唯一マンニトールが追加されていました。
マンニトールは糖アルコールの一種で、さらっとした使用感が特徴的です。
乾き際のべたつき感を抑えてくれるので、ソフィーナ ハリ美容液からサラっとした使用感に改良しているのが分かります。
もともとのハリ美容液が良い処方なので、微調整だけした感じになっています。
他の高いアイテムと同じ処方が、少しお値打ちに使えるようになっている。
成分解析まとめ
ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液の成分解析をした結果、以下の結論となりました。
疑似セラミドをはじめとする、肌の成分に類似した構造のオイル成分を豊富に配合しているのが最大の特徴だと思います。
これらのオイル成分が肌にしっかりとなじみ、高い保湿力とピンとしたハリ感を付与してくれます。
「500種類の中から厳選された植物成分がハリを与える」と言っていますが、実際はこれらのオイルが主に活躍してくれていると思われます。
疑似セラミドの配合量が多いので、肌バリア機能の向上も期待できます。
ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液の使用感レビュー
実際に使ってみた感想をお伝えします。
外観は半透明で、スーッと軽い力で伸びていきます。
顔全体にしっかりと伸ばせる軽さがあります。
香りはボタニカルな系統で、ほのかに香る強さでかなり控えめな印象です。
馴染みは割と早く、なじみ切る直前のべたつき感はかなり抑えられています。
ハリ美容液の処方から追加されたマンニトールが効いているようです。
なじんだ後は、べたつきはほとんど感じられず、独特の油膜感と保湿感が上品に残ります。
油膜感は少し硬めで、肌の上でピンと張る感触があります。
保湿感も十分にあり、これだけスキンケアを終えてしまっても十分と思えるくらいの仕上がりになっています。
“ハリ弾力注入美容液”の名前をしっかりと表現できている使用感でした。
ハリ感をしっかりと感じられるので、このハリ感による毛穴の目立ち抑制効果も期待できそうです。
べたつきの少ない油膜感が、肌をピンと張るハリ感をもたらしつつ、保湿もしっかりとしてくれている。
総合評価
ソフィーナiP ハリ弾力注入美容液の成分解析と使用レビューをしてみました。
その結果をまとめます。
良い点と気になる点
・疑似セラミドが高配合。
・ハリの実感が高く、毛穴抑制効果の期待が高い。
・高めの美容液処方が低価格で使用できる。
肌バリア機能向上やハリ感付与効果を持つ、花王独自の疑似セラミドが豊富に配合されているのが最大の特徴です。
さらに、そのほかの肌類似成分によっても肌上にピンと張る膜感を形成し、しっかりとハリ感を感じられます。
肌のハリによる毛穴抑制効果が十分に期待できる美容液だと思いました。
また、ソフィーナのハリ美容液のコピー処方であり、1,000円ほど価格が下がっているので、単純に高い化粧品を安く使えるメリットもあります。
今までソフィーナのハリ美容液を使っていた方は、そのままこちらのハリ弾力注入美容液に変えてしまっていいと思います。
・植物エキスの効果は分からない。
・オイルの配合量は控えめなので、冬場はしっかりと保湿が必要。
正直、ハリ注入美容液の気になる点はあまりないです。
ただ、強いて言えば、厳選した植物エキスが配合されていますが、その効果は分かりにくいです。
ハリ感アップのために配合されていますが、実際のところは疑似セラミドをはじめとするオイル成分が効いていると思います。
そのため、これらの植物エキス類は、そこまで期待できない成分かもしれません。
エキスの効果を実感するのは、時間がかかりますし、そもそもそんなに多くの量を配合していない場合も多いです。
また、保湿力はしっかりとありますが、オイル自体の配合量はそこまで多くないので、乾燥する冬場はクリームなのでしっかりと保湿してあげる必要があります。
美容液のポジションなので、当たり前といえば当たり前です。
おすすめしたい方
これまでお伝えしたソフィーナiP ハリ弾力注入美容液の特徴から、おススメしたい方は以下の通りです。
肌のやハリや、毛穴悩みの根本原因にコラーゲンの質や量が関わってきます。
40代以降になると、このコラーゲンの質や量の低下が始まってくることが分かっています。
そのため、この40代の悩みを予防するために、30代から使い始めてハリや毛穴アの悩み備えておくのがおススメです。
悩みはできてからではケアが大変なので、悩みができないようにケアするのが良いです。
結論
まとめとしては、
疑似セラミドを高配合したハリ特化美容液
になっていると結論付けました。
他にも肌類似成分のオイルが効果的にハリ感付与に効いていますし、保湿力も十分あるので美容液としての完成度は高いです。
ソフィーナ ハリ美容液よりも価格も抑えられていて、購入しやすくなっているのでぜひ試してみて欲しいです。
そのほかのスキンケアアイテムもレビューしています。
この「【元化粧品開発者視点】いろんなプチプラ基礎化粧品を解析、レビューしてみた」も是非ご覧ください。