元化粧品開発者おすすめ!デパコス級のプチプラスキンケア5選

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この記事を書いた人

某化粧品メーカーの元化粧品開発者。
約8年間、基礎化粧品一筋の開発者として多数の化粧品の処方設計に従事。その後転職し、現在は肌に関する研究活動に注力。
化粧品開発者としての知識や経験を基にしたスキンケア情報や、ライフハック的な情報を随時発信。

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デパートの化粧品売り場で取り扱われる、いわゆるデパコスのスキンケアアイテムはブランド力が強く、魅力的な成分を配合しています。

それゆえ、使った時の効果や満足感もデパコス特有のものがあると思います。

ただ、価格もデパコス特有で、買おうと思っても、ためらってしまうこともあるのではないでしょうか。

一方で、ドラッグストアなどで見られるプチプラのスキンケアアイテムは、価格が手ごろでとてもありがたい存在です。

特に最近では、プチプラでもデパコスに匹敵するようなアイテムも、いろいろと登場してきている印象があります。

そこで、今回は元化粧品開発者の視点で、デパコスに匹敵するプチプラアイテムを厳選して、いくつか紹介したいと思います。

みなさんの化粧品選びの参考になれば幸いです。

デパコスとプチプラコスメは何が違うのか

プチプラコスメ売り場

そもそもデパコスプチプラコスメで、値段以外に何が違うのでしょうか。

大きく3つに分けられると思います。

  1. ブランド力
  2. 製品コスト
  3. スキンケア効果

デパコスはとにかくブランド力があります。

デパコスのブランドは、長年の歴史やマーケティングによって生み出された信頼感があり、多くの消費者にとって魅力的です。

また、製品コストでもデパコスとプチプラコスメではかなり違います。

化粧品の製品コストには、

  • 配合成分
  • 研究開発費
  • 容器、パッケージ
  • 販管費

といったものが含まれています。

デパコスは価格が高い分、製品コストに余裕がある傾向があるため、高機能な成分がふんだんに配合される傾向があります。

これにより、デパコス特有のリッチなスキンケア効果が期待されます。

ただ、配合成分以外にもいろいろとにコストは掛かっているため、意外と

デパコス=効果が高い

とならない場合もあります。

kazunari
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ブランドイメージを保つため、あえてかなり高い製品価格を設定している場合もあります。

逆に、配合成分にこだわっているプチプラアイテムも存在しています。

そのため、安くても意外とデパコスに匹敵する能力を持っている場合があります。

化粧品の価格と効果に関しては、
【元化粧品開発者が解説】高い化粧品と安い化粧品の違いとは?でも詳しく説明しています。

デパコス級プチプラコスメを選ぶポイント

様々な化粧品の比較

デパコス級プチプラコスメを選ぶポイントとしては、

  1. 配合成分の種類
  2. 配合成分の濃度

この2つが挙げられます。

配合成分の種類は、だれでも当然大事だと理解されていると思います。

一方で、配合成分の濃度になると、意外と気にされない方も多い、と言うのが私の印象です。

例えば、

・5種類のヒアルロン酸を贅沢に配合。
・10種類の植物エキスを厳選。
・セラミド原液をたっぷり配合。

といったウリ文句がパッケージに書かれていると、すごく効果がありそうだなと思いませんか?

私は思いません。

なぜなら、こういった成分は実際に配合されていますが、その濃度はごく微量であることがほとんどだからです。

こういった成分は訴求成分と呼ばれ、化粧品の魅力を上げる目的で配合されることが多いです。

化粧品の訴求成分に関しては、
化粧品の訴求成分とは?元化粧品開発者が徹底解説でも詳しく説明しています。

せっかくの良い成分でも、配合濃度が少なければ、全然スキンケアの役に立たちません。

そのため、しっかりとデパコス級のスキンケア効果を求めるのであれば、成分の種類だけでなく、濃度にもこだわる必要があります。

ただし、化粧品成分の配合濃度は基本的に非公開なので、一般消費者が濃度の多さを見極めるのは難しいです。

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そのため、私がいくつかデパコス級と思うプチプラコスメをご紹介して、その選び方を参考にしていただきたいと思います。

デパコス級プチプラコスメ5選

化粧品のおすすめ

元化粧品開発者の視点でデパコス級と思う、プチプラコスメは以下の5点です。

  1. AMONA リポソーム セラム
  2. ナンバーズイン 3番 スベスベキメケアセラム
  3. COSRX ザ ビタミンC23 セラム
  4. アクアレーベル 美白ケアシリーズ
  5. FROMNATURE エイジ インテンス シリーズ

この中のいくつかは、実際にレビューもしていますので、そちらもぜひご覧ください。

AMONA リポソーム セラム

AMONA 美容液

まず、こちらのちょっとマイナーな美容液を紹介します。

この美容液の最大の特徴は、名前の通りリポソームの高配合です。

コスメデコルテ リポソーム美容液

そのため、コスメデコルテのリポソーム アドバンスト リペアセラムの代わりになると言えます。

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リポソームには高い保湿効果を始め、美容成分の浸透性アップ、肌の保護効果など、さまざまなメリットがあります。

実際に全成分表示を見てみると、

水,BG,グリセリン,水添レシチン,コレステロール,(アスコルビル/トコフェリル)リン酸K,セラミドNP,セラミドNG,セラミドAP,以下略

リポソームの材料となる水添レシチンが4番目に記載されており、かなりの量が配合されていることが分かります。

製品説明でも、0.1mLに5兆個のリポソームが含まれていると言っています。

これはコスメデコルテの5倍にもなる数です。

それでいて、3,000円台で購入可能なので、デパコス級のスペックを手軽に試せるアイテムの一つだと思います。

kazunari
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この美容液はかなりおススメなので、一番最初にもってきました。

AMONAの美容液とコスメデコルテの美容液の違いに関しては、
元化粧品開発者が【コスメデコルテ リポソーム】に似たアイテムを探してみた。でも詳しく説明しています。

ナンバーズイン 3番 スベスベキメケアセラム

すべすべキメケアセラム

続いて、ナンバーズインの美容液です。

こちらの美容液の特徴は、ビフィズス菌培養溶解質ガラクトミセス培養液の高配合が最大の特徴です。

ビフィズス菌培養溶解質,ガラクトミセス培養液,BG,メチルグルセス-20,水,ナイアシンアミド,PEG-90,1,2-ヘキサンジオール,グリセリン,スクワラン,以下略

全成分表示でも、この2つの成分が1,2番目に記載されていて、配合量の多さは明らかです。

ジェニフィック全体

ビフィズス菌培養溶解質は、ランコムのジェニフィックで美肌菌ケアのために高配合されています。

kazunari
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ランコムのジェニフィックと言えば、ビフィズス菌というくらい代表的な成分です。

このビフィズス菌培養溶解質のおかげで、スベスベキメケアセラムはランコムのジェニフィックの代わりにできると言えます。

SK-2
引用元:SK-Ⅱ

しかも、もう一つ高配合されているガラクトミセス培養液も、実はSK-Ⅱのピテラに類似した成分です。

ピテラの全成分名称は、ガラクトミセス培養液(ギュウニュウ)と、酵母の由来が異なりますが、基本的には類似成分と言えます。

ガラクトミセス培養液にはアミノ酸、ビタミン、ミネラル、ペプチド等、肌に嬉しい成分を豊富に含み、すこやかな肌へ導いてくれます。

そのため、スベスベキメケアセラムは、2つのデパコス級成分をふんだんに配合していることになります。

それでいて、価格は2,000円台のため、ひかえめに言ってもコスパ最強の美容液になっています。

ナンバーズイン 3番 スベスベキメケアセラムに関しては、
元化粧品開発者が成分解析とレビュー!ナンバーズイン 3番 すべすべキメケアセラムでも詳しく説明しています。

COSRX ザ ビタミンC23 セラム

セラム本体

次は、ビタミンCを高配合している美容液です。

ロート製薬によると、ビタミンCには以下の効果が認められています。

  1. シミ予防
  2. メラニン色素の淡色化
  3. ターンオーバー促進
  4. 抗酸化作用
  5. コラーゲンの合成促進
  6. 角化の正常化

このように、ビタミンCは肌にとって嬉しい効果が沢山あります。

そのため、ビタミンCの配合濃度をウリにするスキンケアアイテムが多く発売されています。

オバジシリーズ一覧
引用元:Obagi

その中でも、代表的なブランドがオバジです。

オバジの美容液はビタミンCの配合濃度が5~25%まで分かれていて、高濃度の方がもちろん高機能になっています。

ただ、当然ながら高濃度の方が価格も上がり、20%は8,800円、最高濃度25%の美容液は、11,000円にもなります。

高濃度ビタミンCはとても魅力的ですが、やはりこの価格なネックです。

セラムを手にもって

そんな価格のハードルを取り払ったのが、COSRX ザ ビタミンC23 セラムです。

ビタミンCを23%と超高配合しながら、価格は2,000円台と衝撃のコスパの高さが特徴的です。

水、アスコルビン酸、プロパンジオール、ジメチコン、トロメタミン、パンテノール、3-O-エチルアスコルビン酸、スクワラン、カフェイン、塩化Na、ヒアルロン酸Na、以下略

全成分表示でも、水の次にビタミンC(アスコルビン酸)が記載されていて、濃度の高さが確認できます。

ビタミンCの濃度とコスパにこだわりたい方に、ピッタリなプチプラ美容液です。

COSRX ザ ビタミンC23 セラムに関しては、
元化粧品開発者が成分解析とレビュー!COSRX ザ ビタミンC23 セラムでも詳しく説明しています。

アクアレーベル 美白ケアシリーズ

アクアレーベルの美白シリーズ一覧
引用元:資生堂

次は、アクアレーベルの美白シリーズです。

こちらの特徴は、医薬部外品の有効成分として4MSKが配合されている点です。

4MSKは資生堂の独自成分で、シミの元となるメラニン生成を抑え、美白効果を発揮します。

バイタルパーフェクション
引用元:SHISEIDO

4MSKは、同じ資生堂のバイタルパーフェクションホワイトルーセントHAKUなど高級ラインに配合されています。

そんな高級ラインと同じ美白有効成分を、アクアレーベルの美白ケアシリーズでも配合されている訳です。

有効成分として配合されているので、高級ラインと同じ量が配合されており、同様の美白効果も期待できます。

kazunari
kazunari

これは、医薬部外品の有効成分は、ちゃんと効果がある量を配合しなければならないルールになっているからです。

例として、アクアレーベルのトリートメントローションの全成分表示を見ると、

4-メトキシサリチル酸カリウム塩*、D-グルタミン酸、DL-アラニン、DL-メチオニン、ツボクサエキス、アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム(2)、水溶性コラーゲン(F)、濃グリセリン、精製水、ジプロピレングリコール、以下略 *は「有効成分」無表示は「その他の成分」

このように4-メトキシサリチル酸カリウム塩(4MSK)に*が付いて、有効成分として配合されていることが分かります。

高級ラインと同じ有効成分を配合しながら、1,000円台から購入可能なので、こちらもコスパぶっ壊れなシリーズだと言えます。

アクアレーベルの美白シリーズは、基本的に化粧水と乳液のセットなので、有効成分を揃えて使うと効果も高まります。

化粧水と乳液を合わせても余裕で3,000円台で収まるので、手軽に試しやすくなっています。

また、オールインワンジェルもあるので、もっと手軽に美白を始めたい方にもピッタリです。

FROMNATURE エイジ インテンス シリーズ

AGEライン
引用元:楽天市場

こちらはガラクトミセス発酵濾過物が高配合されているのが特徴的なブランドです。

化粧水やクリームなど、さまざまな種類のアイテムが用意されています。

ガラクトミセス発酵濾過物、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ナイアシンアミド、ジヘプタン酸ネオペンチルグリコール、シクロペンタシロキサン、セテアリルアルコール、ポリソルベート60、ステアリン酸グリセリル、グリセリン、以下略

例として、クリームの全成分表示を見ると、なんと一番前にガラクトミセス発酵濾過物が記載されています。

kazunari
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化粧品成分は配合順に記載されるので、ガラクトミセス発酵濾過物が一番多く配合されていることが分かります。

公式ショップによると、どのアイテムも70~95%もの大量のガラクトミセス発酵濾過物が配合されているそうです。

ピテラ
引用元:SK-Ⅱ

ガラクトミセスと言えば、先ほどもお伝えした通りSK-Ⅱの代表成分ピテラが有名です。

SK-Ⅱもピテラを豊富に配合したラインがありますが、どれも1万円以上するため、ラインで揃えるのは結構ハードルが高いです。

一方で、こちらのシリーズは1,000円台からラインアップされているため、SK-Ⅱはなかなか手が届かない、という方にはピッタリです

kazunari
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化粧水、乳液、クリームのセットで購入しても、5,000円を切るのでガラクトミセスのエントリーラインとして最適です。

ただ、一点注意していただきたいのが、同じガラクトミセス由来の成分ですが、微妙にその内容は異なります。

  1. SK-Ⅱのピテラ:ガラクトミセス培養液(ギュウニュウ)
  2. エイジ インテンス:ガラクトミセス発酵濾過物

よく見るとそれぞれ、ガラクトミセスの後の名前が違いますね。

どちらもガラクトミセス由来の成分ですが、その製法などに違いが見られます。

ガラクトミセス培養液(ギュウニュウ)(ピテラ):ガラクトミセスという酵母を育てている時の液体自体。

ガラクトミセス発酵濾過物:ガラクトミセスが栄養を分解することで得られる成分が含まれた液をろ過したもの。

そのため、それぞれ含まれている成分にも細かな違いがあります。

ですので、エイジ インテンスのガラクトミセスの成分は、SK-Ⅱのピテラと全く同じ成分とは言えません。

kazunari
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培養液も発酵濾過物も酵母が作り出した様々な成分の混ざりものなので、その構成を詳細に知る事は不可能です。

ただ、肌に嬉しいアミノ酸やビタミン、ミネラルなどの基本的な成分は同様に含んでいるため、SK-Ⅱのピテラと類似の効果が期待されます。

SK-Ⅱの代わりとしては、十分な内容になっていると思います。

まとめ:プチプラでもデパコス級アイテムはある!!

スキンケア効果を実感する女性

今回、配合成分の種類配合量に着目して、デパコス級のプチプラなスキンケアアイテムを紹介しました。

やはり高級感やブランドイメージなどは、デパコスの方がかなり上回っている印象でした。

ですが、成分だけに着目すると、プチプラコスメでも十分張り合えるものがありました。

今回おススメしたもの以外にも、きっとまだまだデパコス級のプチプラアイテムはあるはずです。

ぜひみなさんもデパコス級のプチプラアイテムを探してみてください。

この記事が少しでも参考になれば幸いです。

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