ホンダの人気SUV ヴェゼルが2024年の春にマイナーチェンジしました。
デザインや内装、安全装備、走行性能等でパワーアップしています。
私は以前よりヴェゼル気になっており、マイナーチェンジ前後の試乗をした上で、あえてマイナーチェンジ前のモデルを選びました。
ヴェゼルが気になっている方の中には、マイナーチェンジ前後でどちらを選ぶか悩まれている方もいらっしゃるかと思います。
そこで、今回私があえてマイナーチェンジ前のモデルを購入した理由や、購入後の感想をまとめてみました。
ぜひ、ヴェゼル購入の際の参考にしてください。
※Zグレード中心の記事となっています。
購入したマイナーチェンジ前のヴェゼル
こちらが私が購入したマイナーチェンジ前のヴェゼルです。
グレードはZで、ボディカラーはメテオロイドグレー・メタリックです。
残念ながらこのカラーはマイナーチェンジによって無くなってしまいました。
すごくカッコいいカラーなのに、なぜ廃止されてしまってのでしょうか。
未登録の展示車だったので、扱いとしては新車になります。
メーカーオプションのコネクテッドナビは付いて、それ以外のディーラーオプションは一切付けませんでした。
ドライブレコーダーはネットで購入し、「となりの執事さん」というオンラインの設置サービスを利用しました。
お値打ちに付けられたので、おススメサービスです。
となりの執事さんに関して詳しくは、
この「ドラレコの設置を【となりの執事さん】にお願いしてみた。」も是非ご覧ください。
フロアマットすらディーラーでは購入せず、社外品です。
社外品のフロアマットに関して詳しくは、
この「【レビュー】ヴェゼルのフロアマットを社外品にしてみた」も是非ご覧ください。
コーティングだけは、妻の強い希望があり施工をお願いしました。
購入価格は、車両本体、コネクテッドナビ、コーティングを付けて、およそ305万円(諸費用除く)でした。
ちなみにナンバープレートは盗難防止のため、防犯ネジに変えています。
ナンバープレートの防犯ネジに関して詳しくは、
この「【盗難防止】ナンバープレートのネジを防犯仕様に変えてみた」も是非ご覧ください。
マイナーチェンジ前のモデルを選んだ理由
マイナーチェンジされながら、私があえてマイナーチェンジ前のモデルを選んだ理由は、以下の通りです。
それぞれ詳しくお伝えします。
価格メリットが大きい
当然ながらマイナーチェンジすると、その前のモデルの中古市場価格は下がります。
特にマイナーチェンジ直後は、ホンダカーズから展示車やデモカーなど、新車に近い状態の良いものが中古市場に多く見られました。
私も走行距離10km未満の未登録車を購入したので、ほぼ新車を手に入れられました。
また、マイナーチェンジによって車両価格自体も値上がりもしたので、純粋に価格差が出てきます。
Zグレードで20万円ほど値上がりしています。
実際に私が購入したマイナーチェンジ前のモデルは328万円でしたが、ほぼ同じ条件でマイナーチェンジ後のモデルの見積もりでは、345万円でした。
ここからマイナーチェンジ前のモデルは32万円ほどの値引きで296万円になったので、50万近い価格差がでました。
この価格差がマイナーチェンジ前のモデルに決めた一番の理由です。
マイナーチェンジ後のモデルも多少の値引きはありますが、ディーラーオプションを何も付けていないので、値引き額はかなり渋いです。
マイナーチェンジによる改良のメリットが感じにくい
マイナーチェンジされましたが、その改良メリットが私にはあまり響きませんでした。
今回のマイナーチェンジによって、以下の点が改良されています。
- エクステリア、インテリアの変更
- 静粛性の向上
- エネルギーマネジメント制御のアップデート
- 車線維持支援システムの全車速対応
- 急アクセル抑制機能の追加
- アダプティブドライビングビームの追加
この中では車線維持支援システムが全車速対応になったことが大きいですが、それ以外は正直そこまで魅力を感じられませんでした。
もともと乗っていた車と比べれば、マイナーチェンジ前でも十分すぎる性能があるので、私はそこまで高望みしませんでした。
マイナーチェンジ前のヴェゼルでかなり高い完成度を誇っていたためか、マイナーチェンジによるパワーアップは控えめな印象です。
実際に試乗してみても、マイナーチェンジ前のモデルで相当な満足感があり、試乗程度ではパワーアップ感はあまり分かりませんでした。
それに対しての価格アップはかなり大きいので、バランスを考えるとマイナーチェンジ前で十分だと思いました。
マイナーチェンジ前のモデルのデザインが好み
マイナーチェンジによってデザインが変更されていますが、個人的にはマイナーチェンジ前のデザインが好みでした。
例えば、フロントグリルの形状もマイナーチェンジ前の方が、私にはスタイリッシュに見えます。
また、マイナーチェンジ後はセンターコンソールの形状がシンメトリーになり、使い勝手が向上していますが、
前のアシンメトリーの形状の方が、特徴的でオシャレに見えて好きです。
個人的にマイナーチェンジ後は、デザインの尖りが抑えられた印象があります。
また、マイナーチェンジによって、パワーウインドウスイッチのカバーがピアノブラックでなくなったのも気になります。
ここがピアノブラック加飾なしだと、結構ダウングレード感が強いです。
以上の点から、デザイン面でもマイナーチェンジ前で十分満足できるクオリティだと思いました。
ちなみに、ピアノブラック加飾部には、傷を防止するため「スマホまもる君」を使って自分でコーティングしています。
内装のコーティングに関して詳しくは、
この「【スマホまもる君】新車のナビや内装をコーティングしてみた。」も是非ご覧ください。
購入後の感想
マイナーチェンジ前のヴェゼルを購入して、数か月乗ってみた感想をまとめてみます。
良かった点
・乗り心地が良い。
・車内が広い。
・ホンダセンシングも大活躍。
・オートマチックブレーキホールドが地味に嬉しい。
・純正ナビも良い感じ。
・とにかくカッコいい。
良かった点を全て挙げると、かなり大量になるので、特に良かった点をピックアップしました。
乗り心地が良い
まず、乗り心地が良いです。
マイナーチェンジによってエネルギーマネジメント制御が改良されていますが、マイナーチェンジ前でも十分乗り心地の良さが体感できます。
街乗りではe:HEVの特徴で、ほぼ電気自動車の様な走りで静かです。
マイナーチェンジ前でも、しっかりとドライブが好きになる車になっています。
しっかりと走りを楽しみたいときは、ドライブモードをスポーツモードにして加速感を楽しんだりしています。
気分に合わせていろいろな走りができるのも、うれしいポイントです。
車内が広い
車内が広く、かなり快適です。
後席も175cmの私が乗ってもかなり余裕があります。
ラゲッジルームも十分な広さがあり、趣味のひとつであるキャンプの道具もたくさん載ります。
後席を倒すとフルフラットになるのも、かなりポイントが高いです。
この車内の広さはマイナーチェンジに関係なく堪能できるので、マイナーチェンジ前で十分です。
ホンダセンシングも大活躍
マイナーチェンジ前でもホンダセンシングはしっかりと搭載されており、大活躍してくれます。
マイナーチェンジ前のホンダセンシングは、以下のラインナップになっています。
- 衝突軽減ブレーキ
- 先行車発信お知らせ機能
- 歩行者事故低減ステアリング
- 路外逸脱抑制機能
- 標識認識機能
- ブラインドスポットインフォメーション
- 渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール
- 車線維持支援システム
- 誤発進抑制機能
- 後方誤発進抑制機能
- 近距離衝突軽減ブレーキ
- パーキングセンサーシステム
- 後退出庫サポート
- オートハイビーム
非常に多くの機能で、運転者をサポートしてくれるのが分かります。
その中でも特に渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)と、車線維持支援システム(LKAS)の組み合わせで、高速道路の運転がかなりラクになります。
最初はちゃんと機能してくれるか不安でしたが、慣れてくるとこの機能なしでは長距離移動できなくなってきます。
オートマチックブレーキホールドが地味に嬉しい
オートマチックブレーキホールドが、日常使いに地味に役に立ってくれます。
オートマチックブレーキホールドとは、信号待ちなどの停車中にブレーキを踏み続けなくても、自動でブレーキをかけてくれる機能です。
ブレーキを踏まずに信号待ちできるのが、思っていた以上に快適です。
この機能はマイナーチェンジに関わらず搭載されているので、どちらでもこの恩恵は受けられます。
しかも、設定はエンジンを切っても記憶してくれているので、次運転するときに再設定する必要ありません。
純正ナビも良い感じ
純正ナビも良い感じです。
特にApple Car Play対応なので、スマートフォンのアプリをナビ上で使用可能です。
いろいろな地図アプリや音楽アプリをナビ上で使えます。
純正ナビはマイナーチェンジに影響がないので、マイナーチェンジ前でも十分です。
ステアリングスイッチに音声操作スイッチが付いていて、ナビを音声操作できるのが非常に便利です。
ナビの音声操作に関して詳しくは、
この「【めちゃくちゃ便利!】音声認識機能でナビを操作してみた。」も是非ご覧ください。
とにかくカッコいい
マイナーチェンジによって、フロントグリルやリアのライトの形状が変わりましたが、基本的にどちらもとにかくカッコいいです。
毎日見ても飽きないカッコよさがヴェゼルにはあります。
フロントの同色グリルやヘッドライトの形状、リアの一本線の通ったブレーキランプ、全体の水平基調デザインなど、カッコイイところを挙げるとキリがないです。
他のSUVも候補に挙がりましたが、ぶっちぎりでヴェゼルがカッコいいです。
マイナーチェンジによってデザインが大きくは変わらなかったため、どちらでも良い点です。
気になる点
基本的にマイナーチェンジ前のヴェゼルで大満足ですが、気になる点もまとめてみました。
・やはり車線維持支援システムは全車速で欲しい。
・車体が大きい。
やはり車線維持支援システムは全車速で欲しい
車線維持支援システムは全車速で欲しいなと思います。
マイナーチェンジ前では65km/h以上の作動条件で、基本的に高速道路だけの使用が想定です。
ただ、高速道路で運転していても車が多く、微妙な速度で走る場面も多々あります。
そういう状況に遭遇した時に、車線維持支援システムが作動しなくなるので、気を付けなければいけません。
ステアリング操作の面倒というよりも、途中で車線維持支援システムが切れることを意識しないといけないのが面倒です。
そういった場面に遭遇すると、全車速対応してくれていたらな、と思います。
車体が大きい
これはマイナーチェンジに関係ないですが、車体は大きめだと思います。
同じクラスのコンパクトSUVの中でも大きめで、最小回転半径も5.5mと大きい方です。
大きくて見た目はカッコいいのですが、運転する場合は狭い道でのすれ違いで結構ヒヤヒヤします。
センサーが知らせてくれるので今のところこすったりはしていませんが、内輪差によって側面をこすらないか結構心配です。
軽自動車に乗っていて、そこからかなりサイズアップになるので、納車前から結構心配はしていました。
まとめ:ヴェゼルはマイナーチェンジ前でも十分満足できる
今回、あえてマイナーチェンジ前のヴェゼルを購入しましたが、十分すぎるくらい満足できるものでした。
当然マイナーチェンジによっていろいろとパワーアップはしています。
ですが、その分価格差も結構りますし、中古の選択肢の幅を考慮すると、あえてマイナーチェンジ前を選ぶのも全然ありだと思いました。
ヴェゼルが欲しいけどなかなか手が出せない、という方はマイナーチェンジ前のモデルも候補にしてみてはいかがでしょうか。