【解説】残留塩素は髪や肌に悪い?浄水シャワーの効果とは??

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この記事を書いた人

某化粧品メーカーの元化粧品開発者。
約8年間、基礎化粧品一筋の開発者として多数の化粧品の処方設計に従事。その後転職し、現在は肌に関する研究活動に注力。
化粧品開発者としての知識や経験を基にしたスキンケア情報や、ライフハック的な情報を随時発信。

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この記事は次のような方におススメ
  • 髪や肌の調子があまり良くない方。
  • 水道水の残留塩素の影響が気になる方。
  • 浄水シャワーの効果が気になる方。
  • 髪や肌のダメージの原因として、乾燥紫外線が非常に一般的かと思います。

    ですが、それ以外にも日常的に髪や肌のダメージになりうるものがあります。

    それが、水道水中の残留塩素です。

    水道水には殺菌する目的で残留塩素が添加されてます。

    私たちが安心して水道を使うための大切な成分ですが、非常に酸化力が高いため、髪や肌への影響も懸念されています。

    そのため、残留塩素を取り除くことのできる浄水シャワーが、浄水器メーカー各社から発売されています。

    ただ、実際の残留塩素の影響や、浄水シャワーの効果が、よく分からないという方もいらっしゃるかと思います。

    今回は、水道水中の残留塩素の髪や肌への影響や、浄水シャワーに期待される効果について、お伝えしたいと思います。

    特に水道水の塩素が気になる方は、最後まで読んでいただけると幸いです。

    残留塩素は髪や肌にダメージを与える

    水道水

    水道水の残留塩素は、髪や肌にダメージを与える恐れがあります。

    なぜなら、残留塩素には強力な酸化作用があるからです。

    具体的には、髪や肌を構成しているタンパク質を酸化させます。

    タンパク質が変性することで、本来持つ機能を発揮できなくなってしまいます。

    ただ、実際の水道水中の残留塩素濃度は0.1-1.0ppm程度と微量です。

    ですが、その影響についての報告や資料はいろいろと見られます。

    ppmとは
    mg/Lと等しく、1ppm=1mg/L。
    残留塩素濃度1ppmは、1Lの水の中に1mgの残留塩素が含まれているという意味。

    例えば、髪への影響として、キューティクルの損傷が挙げられます。

    キューティクル比較
    引用元:三菱ケミカルクリンスイHP

    引用させていただいた上記図のように、残留塩素によって毛髪表面のキューティクルが無くなってしまいます。

    残留塩素がキューティクルを構成しているタンパク質を酸化させています。

    そのため、きれいなウロコ状になっているキューティクルがボロボロになってしまいます。

    kazunari
    kazunari

    日常的に残留塩素を浴びることで、髪に大切なキューティクルが失われてしまうんですね。

    また、キューティクルのさらに表面にある18-MEAという脂質が減少するという報告もあります。

    18-MEAは髪の滑りを良くしたり、水の弾きを良くしてくれます。

    毛髪のキューティクルや18-MEAが無くなってしまうことで、

    1. 指通りの低下
    2. ツヤの低下
    3. パサつき
    4. 髪がまとまらない

    といった、様々な悪影響が出てきます。

    また、髪の毛のダメージが多くなるので、ヘアカラーの色持ちに影響を及ぼす報告もあります。

    kazunari
    kazunari

    残留塩素を浴びると、髪の毛の様々な機能が失われてしまうんですね。

    肌への影響
    引用元:浄水器協会HP

    一方、肌に対しても、残留塩素が肌を構成するたんぱく質を酸化させる報告があります。

    肌のたんぱく質が酸化すると、

    1. 肌の水分量の低下
    2. バリア機能の低下
    3. 肌の透明度の低下

    といった、悪影響との関連が指摘されています。

    さらに、敏感肌やアトピー性皮膚炎の患者の方は、残留塩素の刺激によって、ヒリヒリ感などを感じることもあります。

    kazunari
    kazunari

    肌が未熟な幼児には、より影響が強く出ることが予想されます。

    このように、水道水中の残留塩素は、髪や肌に様々な悪影響を及ぼすことが懸念されています。

    アトピーの方は特に残留塩素を気にされますが、健常者の方へも影響が十分にあると考えられます。

    シャワーは特に残留塩素の影響が大きい

    シャワーイメージ2

    先ほどお伝えした通り、水道水中の残留塩素は髪や肌にダメージを与えることが懸念されています。

    そして、髪や肌が触れる日常的な水道水の使用方法としては、

    1. 洗面化粧台やキッチンでの手洗い
    2. キッチンでの食器洗い
    3. バスタブでの入浴
    4. シャワーでの入浴
    5. 洗面化粧台での洗顔や寝ぐせ直し

    など、様々ありますね。

    日常的に髪や肌は、ダメージを受ける可能性があるということです。

    シャワーヘッド

    そして、様々な使用方法の中でも、特にシャワーでの入浴で、残留塩素の影響は大きいと考えられています。

    なぜならば、シャワーはある程度長い時間お湯で水道水を浴びているからです。

    手洗いなどはさっと数秒で済みますが、シャワーは5~10分程度は浴びていますよね。

    この間に肌や髪は、ダメージを受け続けていることになります。

    また、シャワーのように水温が高いと、残留塩素の反応性が高くなり、よりダメージを与えることになります。

    バスタブ

    そうすると、バスタブでの入浴もかなりダメージを受けるのでは?と思われる方もいらっしゃるかと思います。

    実は、バスタブでの入浴は、そこまで影響はないと思われます。

    なぜならば、入浴直後から肌のたんぱく質と反応して、残留塩素は減っていきます。

    もともと水道水中の残留塩素濃度もそこまで高くないので、ある程度の入浴時間で残留塩素が無くなってしまいます。

    ですので、家族でお風呂に入られる場合、1番風呂の人が入った後には残留塩素は無くなってしまいます。

    kazunari
    kazunari

    残留塩素の影響が気になる方は、2番風呂以降に入るのがおすすめです。

    また、入浴剤やレモン汁を入れても残留塩素を減らせるので、気になる方は試してみてください。

    以上の理由から、お風呂での残留塩素の影響は、そこまで大きくないと思われます。

    一方で、シャワーは一定濃度の水道水を浴び続けることになるので、使っている間は髪や肌にダメージを与え続けます。

    kazunari
    kazunari

    バスタブ入浴では、残留塩素がどんどん減っていきますが、シャワーでは減らないので、シャワーの方が残留塩素を沢山浴びることになります。

    以上の理由より、シャワーでの入浴が髪や肌へのダメージが最も大きいと考えられます。

    memo

    シャワーは水温が高く、使用時間も長く、塩素濃度も減らないので、髪や肌へのダメージが大きい。

    髪や肌をダメージから守る浄水シャワー

    浄水イメージ

    シャワーを浴びることが、特に残留塩素のダメージを受けやすいとお伝えしました。

    そのため、髪や肌をダメージから守るために、浄水シャワーをおすすめします。

    kazunari
    kazunari

    浄水シャワーは残留塩素を取り除いてくれるので、ダメージを気にせずシャワーできます。

    浄水シャワーでダメージを抑えれば、髪や肌のバリア機能を保つことができます。

    バリア機能が保たれていれば、紫外線や乾燥といった他のダメージの影響も抑えることができます。

    kazunari
    kazunari

    髪や肌の調子が良くないと感じたら、化粧品を変える前に浄水シャワーを使ってみるのもひとつの手ですね。

    浄水シャワーは、シャワーヘッド内部などにカートリッジが挿入されています。

    このカートリッジのろ材が残留塩素を取り除いてくれます。

    ろ材にはいくつか種類があります。

    1. 活性炭
    2. 亜硫酸カルシウム
    3. アスコルビン酸

    活性炭は残留塩素を吸着して除去し、亜硫酸カルシウムアスコルビン酸は残留塩素を還元して、無毒化します。

    それぞれ寿命や除去物質などの性能が異なりますが、どれも残留塩素は取り除いてくれます。

    ですので、ろ材の種類は気にせず、製品のデザインやカートリッジの寿命、価格を基に選べば問題ありません。

    ちなみに、カルシウムやマグネシウムといった水の硬度成分は、浄水シャワーでは除去されません。

    硬度成分を除去するものは、軟水シャワーや浄軟水シャワーと呼ばれます。

    memo

    浄水シャワーは残留塩素を取り除くので、髪や肌のダメージを抑えられる。
    カートリッジのろ材は気にする必要はない。

    浄水シャワーの効果実感は??

    レビューイメージ
    著作者:upklyak/出典:Freepik

    実際に私が浄水シャワーを使ってみて、感じた効果は以下の通りです。

    1. 浴びているときから、髪の毛のさらさら感が違う。
    2. 肌の赤みが減った。
    3. 塩素臭が無くなった。

    浄水シャワーを浴びて最も違いを感じたのが、髪の毛です。

    浴びていると、

    あれ?こんなに自分の髪の毛ってさらさらだったかな??

    と感じます。

    日頃から残留塩素で、髪の毛がダメージを受けていたことが良くわかります。

    kazunari
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    髪の毛が一番浄水シャワーの効果を感じやすいと思います。

    髪の毛のダメージに悩む方に、特におすすめだと思いました。

    また、シャワーを終えて浴室から出たときに、肌の赤みが減ったようにも感じました。

    残留塩素が無くなって、肌の炎症が抑えられているのかもしれません。

    当然ですが、塩素臭もなくなりました。

    今まで当たり前だと思っていたシャワーの臭いが変わって、これまで残留塩素を浴びていたんだな、と実感しました。

    kazunari
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    塩素臭のないシャワーは、心地よさが違います。

    一度この心地よさを覚えてしまうと、ホテルなどでのシャワーの塩素臭がとても気になるようになりました。

    memo

    個人的には浄水シャワーの効果実感はたしかに有る。
    特に髪の毛で違いを感じたので、髪の毛のケアに力を入れたい人におすすめ。

    まとめ

    水道水の残留塩素の影響と、浄水シャワーの有効性について、まとめてみました。

    シャワーは毎日使うものなので、1回の影響は少ないかもしれませんが、その影響が積み重なって大きくなることが予想されます。

    髪や肌のダメージを気にされる方は、一度シャワーを浄水にしてみてはいかがでしょうか。

    この記事が皆さんの参考になれば幸いです。

    最後までお読みいただきありがとうございました。

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