皆さんはKISOというブランドをご存じでしょうか。
非常にコスパの高いブランドで、じわじわと人気が出てきた印象があります。
ただ、一部で安すぎて怪しい、といった声も見かけるため、今回元化粧品開発者の視点でKISOについて調べてみました。
さらに、KISOのおススメアイテムや、ちょっとこれはやめておけ、といったアイテムも紹介したいと思います。
ぜひ最後までご覧ください。
KISOってどんなブランド?
KISOは株式会社基礎化粧品研究所から出ているブランドです。
特徴としてKISOのアイテムは、人気の美容成分の高配合を謳ったアイテムを多く取り扱っています。
例えば、美白や抗シワ成分として人気のナイアシンアミドは、20%と超高濃度で配合された美容液があります。
ナイアシンアミドの配合濃度としては、”超”がつくほどの配合量だと思います。
そして、どのアイテムも”圧倒的なコスパの高さ”が特徴的です。
先ほどのナイアシンアミドを20%配合した美容液は、30mLで2,180円です。
この濃度でこの価格は、コスパがめちゃくちゃ良いですよね。
KISOのHPでは、成分ごとにアイテムを検索できるようになっています。
なので、自分の好きな成分が配合されているアイテムを簡単に探すことができます。
成分数は多くないですが、人気の成分に絞っている感じです。
KISOは怪しい?安さの理由
KISOは異常にコスパが高いので、少し怪しさを感じている方もいるようです。
販売元の基礎化粧品研究所にも、”なぜそんなに安いのか?”といった問い合わせがよく来ているみたいです。
基礎化粧品研究所曰く、大きく2つの理由を説明されています。
- 開発から製造、販売を全て自社で行い、中間マージンを削減。
- 商品の同梱物や梱包材を簡素にして発送することで、コストカット。
このように、とにかく無駄を排除してコストを抑えることで、商品の価格を抑えています。
企業努力の賜物だということが分かります。
あと、個人的に思うのは、アイテムによっては内容量が少なめに設定し、それで低価格を維持しているものもあるようです。
例えば、ハイドロキノンを10%配合したクリームは、2,526円とかなり安く抑えられていますが、内容量は6gとなっています。
他の成分のクリームでは、50gだったりするので、けっこう内容量で調節してる気はします。
結論として、KISOの安さは徹底的なコストカットと、内容量の調節によって実現されたものであり、怪しいわけではないと思いました。
・商品によって内容量を調節し、適切な価格を設定している。
KISOでおススメできるもの、おススメできないもの
KISOにはさまざまな成分に特化したアイテムがあります。
ただ、全成分表示などを見ていると、アイテムによってはおススメできるものと、できないものがあると思いました。
そこで、元化粧品開発者の視点で、おススメアイテムと、おススメできないアイテムをお伝えします。
おススメできるアイテム
まずは、おすすめできるアイテムからご紹介します。
どれも素敵なアイテムですので、スキンケアの目的に応じて、お好きなものを選んでみてください。
KISO ナイアミド エッセンス
ナイアシンアミドを20%配合した美容液です。
ナイアシンアミドは美白や抗シワの有効成分として医薬部外品にも使われています。
また、炎症抑制や保湿などの効果も認められており、近年最も人気のある成分といっても過言ではないです。
そんなナイアシンアミドが20%と超高濃度で配合されていながら2,180円という価格は、めちゃくちゃお買い得です。
さらに皮脂の分泌を抑える効果を持つ、PCA亜鉛も4%と高配合されており、非常にコスパが高い美容液です。
KISOのアイテムの中で最もおススメしたいアイテムの一つです。
美容成分に特別なこだわりがなければ、まずはこちらを使ってみてほしいです。
同様にナイアシンアミドを20%配合したクリームもあるので、併せて使用するのもおすすめです。
こちらも2,480円と破格の値段設定になっています。
まずは、取り入れやすい美容液の方をおススメしました。
キソ ピュアエッセンス PV35
こちらは純粋なビタミンCを35%という高配合の美容液です。
ビタミンCは美白効果があり、医薬部外品の有効成分として配合されます。
美白以外にも、ターンオーバー促進やコラーゲン合成の促進、抗酸化作用などの効果も確認されています。
ナイアシンアミドとビタミンCは私が好きな成分のツートップです。
ビタミンCには様々な種類がありますが、ピュアエッセンス PV35には即効性の高い、純粋なビタミンCが配合されています。
しかも35%という超高濃度で配合されながら、3,000円を切る価格で、こちらもコスパが異常に高いアイテムになっています。
ビタミンCで有名なオバジですら最高濃度は25%で、価格は1万円以上します。
いかにKISOの美容液が安いかが分かりますね。
注意点としては、純粋なビタミンCはあまり安定性が高くないので、早めに使い切る必要があります。
GGローション
こちらはグリシルグリシンという、アミノ酸系成分が6%配合されている化粧水です。
グリシルグリシンの最大の特徴は、毛穴を引き締める効果がある点です。
資生堂がこの効果を見つけて以降、多くの毛穴ケア化粧品に配合されるようになりました。
グリシルグリシンは他にも保湿効果や、抗酸化効果もあります。
そんなグリシルグリシンが6%という高濃度で配合されながら、2,280円はこれまたコスパが非常に高いです。
さらに、毛穴の詰まりや、皮脂を抑制する効果を持つアゼライン酸も配合されており、毛穴ケアにフォーカスした1本になっています。
フェイシャルトリートメントセラムGA
こちらはガラクトミセス培養液と、ナイアシンアミドに特化した美容液です。
ガラクトミセス培養液とは、ガラクトミセスという酵母を発酵させて得られ、ビタミンやアミノ酸等様々な美容成分を含んでいる液になります。
様々な美容成分を含むため、保湿や、ハリ、弾力、キメの改善、皮脂抑制など様々な効果があると言われています。
有名なものでは、SK-Ⅱのピテラもこのガラクトミセス培養液です。
そんなガラクトミセス培養液をこの美容液は、93.6%も配合しています。
ほぼガラクトミセス培養液ですね。
さらに、美白や抗シワ等の効果を持つナイアシンアミドも4%配合しています。
そのため、ガラクトミセス培養液とナイアシンアミドでおよそ98%を占めるという驚異の美容液になっています。
それでいて、価格は2,480円となっており、こちらもかなりおすすめの1本です。
あまりおススメできないアイテム
おススメのアイテムがある一方で、ちょっとイマイチかなと思うものもあるので、そちらもお伝えします。
レチノール配合アイテム全般
まずは、レチノールを配合しているアイテム全般です。
レチノールはシワ改善効果が認められており、非常に人気のある成分のひとつです。
KISOでは、レチノール高配合を謳っているアイテムがいくつかあり、多いものでは2%配合のアイテムもあります。
ただ、レチノールは非常に劣化しやすい成分としても有名です。
製造されてから手元に届くまで、また届いてからも劣化はどんどん進んでいきます。
劣化したレチノールは肌リスクを招く可能性もあるため、使用は控えた方が良いと考えます。
レチノールを使用したい場合は、資生堂のレチノール一択です。
資生堂だけがレチノールの劣化対策に成功し、医薬部外品の有効成分としての配合に成功しています。
医薬部外品の有効成分は安定性の高さも必要なので、厳しいハードルをクリアしたレチノール製品であることが分かります。
資生堂のレチノールに関しては、
この「【元化粧品開発者が解説】絶対知って欲しい!!おすすめできるレチノールは”資生堂だけ”の理由。」も是非ご覧ください。
セラミド原液アイテム
セラミド原液を謳っているアイテムもあまりおススメできません。
なぜなら、セラミドの配合量が不明なためです。
セラミド原液10%と言っているアイテムもありますが、セラミド原液はセラミド以外にも水や増粘剤、防腐剤等も含まれています。
そして、セラミド原液中のセラミドの配合量は不明なため、結局、セラミド原液を10%配合していても、セラミド自体の配合量は分かりません。
セラミドはそもそも粉末の成分です。
セラミド原液って何なのか?という疑問があります。
そのため、セラミドの大量配合を期待して購入すると、思ったほどセラミドの恩恵を受けられない可能性があります。
セラミド大量配合のアイテムが欲しいなら、トゥベールがおススメです。
まとめ
今回はKISOについて、元化粧品開発者の視点で調べてみました。
非常にコスパの高い製品を提供しているブランドで、かなり良い印象でした。
全てのアイテムがおススメできるわけではありませんが、おススメアイテムは本当に良いアイテムだと思います。
個人的にはナイアシンアミドの美容液が特に良いなと思いました。
色々あって選ぶのが悩むという方は、まずこちらから試してみてはいかがでしょうか。